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海外・EUの放射性物質(セシウム等)に関する食品規制


「セシウム」という表記について

※ここでの「セシウム」という表記は放射性セシウム、Cs-134,137を意味します。また、規制値はこのCs-134,137の合算となります。

日本の規制値についてはこちら

放射性物質(放射能)セシウム等の食品規制 ver.2 (2012年以降)http://www47.atwiki.jp/info_fukushima/pages/237.html
事故直後の規制値についてはこちら→ http://www47.atwiki.jp/info_fukushima/pages/80.html


欧州のCs規制は一般食品1250Bq/kg。ただしその他【二つの輸入規制】がある

EU圏内は一般規制はCs 1250Bq/kgですが、その他にチェルノブイリ指令(チェルノブイリ事故周辺国からの輸入規制)と日本からの輸入規制があります。
チェルノブイリ指令:600Bq/kg
日本からの輸入規制:100Bq/kg

※詳細については後述

ドイツの基準は子供4Bq・大人8Bqという誤解

実はこの「ドイツの安全基準は子供4Bq・大人8Bq(セシウム)」というのはデマです。ドイツの基準=EUの基準であり、ドイツ放射線防護協会はあくまでも私的な団体です。むしろドイツ政府(直属の「放射線防護委員会(SSK)」)とは対立しており、それぞれの見解は全く違うようです。詳しくは下記Togetterまとめより御覧ください。

「ドイツ放射線防護協会」の提言は「ドイツ」の放射線防護の実際を反映したものではない
http://togetter.com/li/268316

EUのセシウム等、放射性物質の食品規制(一般食品)について

2013.10.07加筆修正。以前、EU全体の規制が日本に合わせたかのような記述でしたが、実際には、現在3つの規制が存在することり、さらに2012年にも日本の国内基準と同等の日本からの輸入規制になったことがわかり、加筆修正を行いました。

EUの3つの食品規制
EUの規制は、EU内の規制として【EURATOM】が存在し、それ以外に輸入規制としては【チェルノブイリ指令】と【日本からの輸入規制】が存在します。

EUの一般の食品基準はセシウム1250Bq/kg (EURATOM)
EUの一般の食品基準は1250Bq/kgです。「日本の暫定基準値が高すぎる」というのはデマということです。
この規制は、EU理事会規則(EURATOM)No 3954/87 で規定 http://www.jetro.go.jp/world/shinsai/20110325_01.html

その他放射性核種の半減期が10日間以上のもの(特にCs-134,Cs-137)(注6)
ベビーフード 400Bq/kg
乳製品 1000Bq/kg
それ以外の食品 1250Bq/kg
豚:1,250 家禽類、子羊、子牛:2,500 その他:5,000

EUへの輸入食品規制

EUの本来の放射性物質(セシウム等)に関する食品規制はEURATOMとして存在します。これは平常時発動しておらず、東電の原発事故後に発動しました。その後日本の暫定規制値が決まったために、それに合わせて一般500Bq/kgとされました。

それとは別に、チェルノブイリ指令(チェルノブイリ事故の影響がある地域からの輸入食品)と日本からの輸入規制が存在しているようです。

参考:http://konstantin.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-b878.html
参考:EUの放射性物質に関する食品基準 http://togetter.com/li/538448

チェルノブイリ指令
チェルノブイリ指令というものが存在します。「ウクライナ、ベラルーシ、ロシアなどからEUに輸入される食品に適用される基準」で、乳児用食品と乳製品が370Bq/kg、飲料水を含むその他食品が600Bq/kg。

COUNCIL REGULATION (EC) No 733/2008
of 15 July 2008
on the conditions governing imports of agricultural products originating in third countries following the accident at the Chernobyl nuclear power station
http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=OJ:L:2008:201:0001:0001:EN:PDF

2011年4月 日本からの輸入食品規制 一般500Bq/kg
原発事故の起きた日本の基準が500Bq/kgであったことから、EUが日本からの輸入規制が1250のままじゃおかしいという話になり日本の基準に合わせたようです。日本で流通不可な500以上1250Bq/kg未満のものがEU輸入できてしまう珍現象が起きちゃうので当然でしょう。※その後2012年4月に再改定。
http://www.jetro.go.jp/world/shinsai/20110411_01.html

輸入食品の放射能に関するEUの現行基準は、1986年のチェルノブイリ原発事故翌年の1987年に定められたもので、24年間変えられてこなかった。基準値は年間の個人の食品の消費の10%がこの値の汚染レベルにある場合を想定しており、放射線への暴露が年間で1ミリシーベルトを超えないように設定されている。また、基準値は国際機関(WHO、FAOなど)のガイドラインに沿って作られている。

欧州委員会のバローゾ委員長は5日、欧州議会で、食品の安全基準が高い日本では、上限がEUよりも低く設定されていることから、EUもさらなる科学的分析の結果がでるまで、暫定的に日本の基準を適用すると説明した

2012年4月日本からの輸入食品規制 一般500から100Bq/kg
さらに2012年4月の日本の規制値改定に合わせて、EUへの日本食品の規制値を日本の国内基準に合わせたようです。
http://www.agrarheute.com/strahlengrenzwerte (ドイツ語)



チェルノブイリ(旧ソ連)の食品基準

『ウクライナとベラルーシの食品基準の変遷』
旧ソ連時代の粉ミルクの基準は18500Bq/kg
http://togetter.com/li/208694