『大嘘憑き』VS『幻想殺し』(後編) ◆ElBBuB18Y2
『……ちょっと待って。何て言ったか良く聞こえなかったんだけど』
上条の返答に、球磨川の言葉に初めて揺らぎが現れた。
とはいえそれは球磨川以外には感じ取れないであろう微小なもの。
ほんの少し言葉を窮して、球磨川は口を開いた。
とはいえそれは球磨川以外には感じ取れないであろう微小なもの。
ほんの少し言葉を窮して、球磨川は口を開いた。
「何度でも言ってやるよ。俺は殺し合いには乗らない」
へえ、と球磨川の笑みに暗い色が入り込む。
成る程、とも思う。
自分が上条当麻という人間に惹かれた理由が、何となく分かったような気がしたのだ。
成る程、とも思う。
自分が上条当麻という人間に惹かれた理由が、何となく分かったような気がしたのだ。
『インデックスちゃんは救わなくて良いの? 大切な人だったんだろ? なら、何をしてでも助けたいって思うのは必然さ。
それに他の参加者を殺害したって甦らせる事は出来るんだ。この状況で殺し合いに乗らないっていうのは、正直上条ちゃんの覚悟が足りないとしか思えないなあ。
もしくは―――』
それに他の参加者を殺害したって甦らせる事は出来るんだ。この状況で殺し合いに乗らないっていうのは、正直上条ちゃんの覚悟が足りないとしか思えないなあ。
もしくは―――』
今球磨川が吐いている言葉は、上条を煽る為のものではなかった。
上条を試す為の、自分の確信が正しいかどうかを確かめる為の、言葉。
『過負荷』にして『負完全』の男は、上条の心をへし折る気であった。
今まで幾千幾万と行ってきた事だ。
球磨川の『過負荷』に耐えられた者など、数える程しか存在しない。
上条を試す為の、自分の確信が正しいかどうかを確かめる為の、言葉。
『過負荷』にして『負完全』の男は、上条の心をへし折る気であった。
今まで幾千幾万と行ってきた事だ。
球磨川の『過負荷』に耐えられた者など、数える程しか存在しない。
『―――実はインデックスちゃんをそんなに大切には思っていなかった、とか』
その球磨川が全力を以て上条の心を壊しにいく。
球磨川は自身を地球上で一番弱い生き物だと自負している。
弱さという弱さを知り尽くし、だからこそ他人の弱点や死角、突くべき隙が良く分かる。
先ほど寺生まれの男を葬れたのも、この能力にも至らぬ特技があったからこそだ。
完全な隙を読み取り、攻撃を繰り広げる。
読み取れる弱点は肉体面は当然として、精神面にも等しく及ぶ。
だからこそ、球磨川は察知できた。
上条が如何にインデックスを大切に思っているのかを。
そして、上条がインデックスに対して感じている後ろめたさを。
球磨川は自身を地球上で一番弱い生き物だと自負している。
弱さという弱さを知り尽くし、だからこそ他人の弱点や死角、突くべき隙が良く分かる。
先ほど寺生まれの男を葬れたのも、この能力にも至らぬ特技があったからこそだ。
完全な隙を読み取り、攻撃を繰り広げる。
読み取れる弱点は肉体面は当然として、精神面にも等しく及ぶ。
だからこそ、球磨川は察知できた。
上条が如何にインデックスを大切に思っているのかを。
そして、上条がインデックスに対して感じている後ろめたさを。
『インデックスちゃんに対して後ろめたい事でもあったんでしょ。だから内心ホッとしているとか。その後ろめたい何かがバレる事なく、インデックスちゃんが死んでくれて』
それらの弱点(マイナス)を読み取った球磨川は、その心を折る為に上条へと突き付ける。
上条が球磨川の思った通りの人間なのかどうか、これで判明する。
球磨川ほどの『過負荷』を手加減無しで受けて、それで折れない人間。
それはもはや『普通』ではない。
『異常』。しかも『異常』の中でも『異常』に位置する人間だ。
自分の『過負荷』を受けて尚、折れる事のなかった上条の精神に、球磨川は『異常』の片鱗を感じ取っていた。
上条が球磨川の思った通りの人間なのかどうか、これで判明する。
球磨川ほどの『過負荷』を手加減無しで受けて、それで折れない人間。
それはもはや『普通』ではない。
『異常』。しかも『異常』の中でも『異常』に位置する人間だ。
自分の『過負荷』を受けて尚、折れる事のなかった上条の精神に、球磨川は『異常』の片鱗を感じ取っていた。
「……そうだ、俺はインデックスに嘘を吐いていた」
上条は思いの外あっさりと球磨川の言葉を受け入れた。
顔中に苦汁の色を浮かべ、だが、それでいて瞳は揺るがない。
真っ直ぐに球磨川を見据え、上条が言葉を飛ばす。
顔中に苦汁の色を浮かべ、だが、それでいて瞳は揺るがない。
真っ直ぐに球磨川を見据え、上条が言葉を飛ばす。
「確かに俺はインデックスに後ろめたさを感じていた。もしかしたらお前の言う通り、ほんの少しでも安堵している自分がいるのかもしれない。
でもな、インデックスは救いたかった事は確かだ。インデックスを救えなかった自分を、今すぐにでもぶち殺したい気分だ」
でもな、インデックスは救いたかった事は確かだ。インデックスを救えなかった自分を、今すぐにでもぶち殺したい気分だ」
『インデックスを救えなかった自分を今すぐにでもぶち殺したい、ね。うーん、カッコ良い言葉だ。でもね。残念ながら、口では何とでも言えるんだよねえ。
実際に君はインデックスちゃんを見捨てて、殺し合いに乗る事を拒否した。口では何と言おうとそんなものさ。君にとってのインデックスちゃんはその程度って事なんだよ』
実際に君はインデックスちゃんを見捨てて、殺し合いに乗る事を拒否した。口では何と言おうとそんなものさ。君にとってのインデックスちゃんはその程度って事なんだよ』
球磨川は、上条の言葉を受け止め、打ち返す。
言葉の全てを否定し、更なるマイナスへ歩むように誘導する。
言葉の全てを否定し、更なるマイナスへ歩むように誘導する。
「違う。お前が俺とインデックスの関係をどう言おうと関係ない。俺は信じている。俺とインデックスの出会いには意味があり、インデックスの人生にも意味があった。
俺とインデックスの繋がりは、今ここで出会っただけのテメェなんかに測れるようなもんじゃねえ」
俺とインデックスの繋がりは、今ここで出会っただけのテメェなんかに測れるようなもんじゃねえ」
そして、それでも、上条当麻は折れなかった。
球磨川禊という『過負荷』を正面から受けて尚、上条当麻は自身の言葉を譲らない。
球磨川禊が押し黙る。
変わらぬ表情で、だがしかし言葉だけが止まる。
球磨川禊という『過負荷』を正面から受けて尚、上条当麻は自身の言葉を譲らない。
球磨川禊が押し黙る。
変わらぬ表情で、だがしかし言葉だけが止まる。
「俺がもし殺し合いに乗ったとして、優勝したとして、それでインデックスを生き返らせたとしても、インデックスは絶対に喜ばない。
寧ろ怒りまくって俺をぶん殴る筈だ。『上条当麻』はそんな奴じゃない、ってな。インデックスっつう女の子はな、他人の為なら自分の危険すらも省みない、強い女の子なんだ。
そんな奴が何十人もの人々の死で成り立った『生』を喜ぶと思うか?」
寧ろ怒りまくって俺をぶん殴る筈だ。『上条当麻』はそんな奴じゃない、ってな。インデックスっつう女の子はな、他人の為なら自分の危険すらも省みない、強い女の子なんだ。
そんな奴が何十人もの人々の死で成り立った『生』を喜ぶと思うか?」
球磨川の疑惑は確信に変化していた。
コイツは『異常』だ。
人殺しを忌避し、自分の信じるものを何処までも信じ抜く。
己の信念に従って行動を続けていく。
そんな『普通』な行動を、こんな異常下にあっても、想い人を殺害されてさえも、貫き通す。
コイツは何処までも『普通』であり、『普通』であり続けようとする。
それがまさに『異常』なのだ。
何処までも何処までも『普通』を押し通そうとするそんな『異常』が、この上条当麻だ。
コイツは『異常』だ。
人殺しを忌避し、自分の信じるものを何処までも信じ抜く。
己の信念に従って行動を続けていく。
そんな『普通』な行動を、こんな異常下にあっても、想い人を殺害されてさえも、貫き通す。
コイツは何処までも『普通』であり、『普通』であり続けようとする。
それがまさに『異常』なのだ。
何処までも何処までも『普通』を押し通そうとするそんな『異常』が、この上条当麻だ。
「それは多分普通の人もそうだと思う。例え生き返られたのだとしても、五十七人もの人々の死で成り立った『生』なんて誰も喜ばない。
いや、喜べねえよ。記憶がなくなったとして、何もかもを忘れてしまったとしても、それはその人を苦しめる筈だ。その人の『心』を苦しめる筈だ。
俺は、その苦しみを人々に、インデックスに押し付ける事は出来ない」
いや、喜べねえよ。記憶がなくなったとして、何もかもを忘れてしまったとしても、それはその人を苦しめる筈だ。その人の『心』を苦しめる筈だ。
俺は、その苦しみを人々に、インデックスに押し付ける事は出来ない」
『自己中心的で、自分本位で、何処までもプラスな考え方だね。死者はもう何も考えられないし、そこで何もかもが終了だ。
死者にプラスもマイナスもないんだよ。それをイーブンに戻して上げるだけでも充分だ。そこからマイナスに堕ちるか、プラスに昇っていくのかは当人達の問題だよ。甦生を喜ぶ者だっている筈だしね。それを頭ごなしに否定し、自分の考えを押し付けるのは如何なものだと思うけどね
インデックスちゃんの事だってそうさ。結局、何やかんや理由を付けようと、君自身が人を殺すのを嫌がっているだけだ。ありもしない死者の感情を言い訳に使って自己を正当化させるなよ、卑怯者』
死者にプラスもマイナスもないんだよ。それをイーブンに戻して上げるだけでも充分だ。そこからマイナスに堕ちるか、プラスに昇っていくのかは当人達の問題だよ。甦生を喜ぶ者だっている筈だしね。それを頭ごなしに否定し、自分の考えを押し付けるのは如何なものだと思うけどね
インデックスちゃんの事だってそうさ。結局、何やかんや理由を付けようと、君自身が人を殺すのを嫌がっているだけだ。ありもしない死者の感情を言い訳に使って自己を正当化させるなよ、卑怯者』
「……確かにそうだ。結局は俺が殺し合いをしたくないってだけだ。インデックスを見捨てて、この場で死んでいく参加者すらも見捨てて、それでも自分の考えを押し通そうとしているだけだ。
でもな、それでも俺は、殺し合いに乗る事だけは絶対にできない。それはインデックスを、そして『上条当麻』を裏切る行為だ。だから、乗らない。
殺し合いなんかに乗らずに、出来るだけ多くの人々を救える方法を考えていく。インデックスなら絶対にそうする。『上条当麻』なら絶対にそうする。
俺の心も―――そう言っている」
でもな、それでも俺は、殺し合いに乗る事だけは絶対にできない。それはインデックスを、そして『上条当麻』を裏切る行為だ。だから、乗らない。
殺し合いなんかに乗らずに、出来るだけ多くの人々を救える方法を考えていく。インデックスなら絶対にそうする。『上条当麻』なら絶対にそうする。
俺の心も―――そう言っている」
『異常』なまでに『普通』であり続ける男。
自分の『過負荷』を受けてすらもブレる事のない『普通』さは、最早『異常』でしかない。
このような男がいる者なんだ、と球磨川は正直に思った。
その思想は黒神めだかのそれと何処か似通っていて、だがしかし、何処かが絶対的に異なっていた。
黒神めだかを『上から目線性善説』と言うのなら、コイツは『頭ごなし且つ押し付け性善説』と言ったところか。
黒神めだかは余りに常人離れした自分の力によって、そのような思想を持った。
ならば、何故大した力を持たないこの男は、このような思想を持ったのか。
それは球磨川でさえも読み解く事はできない。
だが、そんな事は既にどうでも良かった。
何時いかなる時も笑顔という名の仮面に隠されている球磨川の心。
誰をも踏み込ませぬ心が、大きく騒ぎ立つ。
自分の『過負荷』を受けてすらもブレる事のない『普通』さは、最早『異常』でしかない。
このような男がいる者なんだ、と球磨川は正直に思った。
その思想は黒神めだかのそれと何処か似通っていて、だがしかし、何処かが絶対的に異なっていた。
黒神めだかを『上から目線性善説』と言うのなら、コイツは『頭ごなし且つ押し付け性善説』と言ったところか。
黒神めだかは余りに常人離れした自分の力によって、そのような思想を持った。
ならば、何故大した力を持たないこの男は、このような思想を持ったのか。
それは球磨川でさえも読み解く事はできない。
だが、そんな事は既にどうでも良かった。
何時いかなる時も笑顔という名の仮面に隠されている球磨川の心。
誰をも踏み込ませぬ心が、大きく騒ぎ立つ。
『ふーん。それが上条ちゃんの考え方か。分かった、分かった、よーく分かった。僕なんかじゃ、君の意思を曲げる事はできないみたいだ。そっか、そっか』
「……お前は何なんだ。何故俺を殺し合いに乗るように仕向けた? 何で見ず知らずの俺にこんな事をした?」
一人納得するように呟く球磨川へと、上条は疑問を投げかけた。
上条には何もかもが分からない。
目覚めたらこの球磨川という男がいて、その言葉に思うがままに翻弄された。
何とか立ち直る事は出来たものの、だからといって現状を理解できた訳ではない。
この男は何者で、何が理由で自分を陥れようとしたのか。
そもそもこの男は殺し合いに乗っているのかいないのか、それすらも判断がつかない状態だ。
上条は揺れる思考で考えながら、球磨川を見詰める。
上条には何もかもが分からない。
目覚めたらこの球磨川という男がいて、その言葉に思うがままに翻弄された。
何とか立ち直る事は出来たものの、だからといって現状を理解できた訳ではない。
この男は何者で、何が理由で自分を陥れようとしたのか。
そもそもこの男は殺し合いに乗っているのかいないのか、それすらも判断がつかない状態だ。
上条は揺れる思考で考えながら、球磨川を見詰める。
『別に深い理由はないよ。上条ちゃんって自意識過剰? 煽動するのに深い理由が必要な程、自分に価値があるとでも思ってるの?』
「なっ……!」
『まぁ、でもこのままノンビリ過ごすのもツマらないからね。そうだなあ。ここは殺し合いに乗らない上条ちゃんに対抗して、殺し合いに乗っちゃおうか』
「お、おい……ッうお!?」
「なっ……!」
『まぁ、でもこのままノンビリ過ごすのもツマらないからね。そうだなあ。ここは殺し合いに乗らない上条ちゃんに対抗して、殺し合いに乗っちゃおうか』
「お、おい……ッうお!?」
驚愕の声と共に上条は横に跳んでいた。
唐突に球磨川が襲い掛かってきたのだ。
両手に出現した大螺子を、上条がいる空間へと思い切り振り下ろす。
失血と傷の痛みにより上条の動きは鈍かったが、紙一重で回避に成功した。
唐突に球磨川が襲い掛かってきたのだ。
両手に出現した大螺子を、上条がいる空間へと思い切り振り下ろす。
失血と傷の痛みにより上条の動きは鈍かったが、紙一重で回避に成功した。
「何言ってやがる! お前の知り合いだって、この殺し合いに参加させられてるのかもしれないんだぞ! それでもお前は、そんな簡単に殺し合いに乗っちまうのかよ!」
『うん、乗るよ。でも、勘違いしちゃいけない。僕は優勝を目指す訳じゃない。『過負荷』の勝利を目指すんだ。空しい、虚しい勝利をね。
だから、『過負荷』のみんなは殺さないよ。てか、みんななら協力してくれるだろうしね。僕が殺すのは黒神めだかや上条当麻、君達みたいなエリートさ。
肉体や精神、知能や社会的なエリート。それだけを僕等は殺害していくのさ。
それに、』
だから、『過負荷』のみんなは殺さないよ。てか、みんななら協力してくれるだろうしね。僕が殺すのは黒神めだかや上条当麻、君達みたいなエリートさ。
肉体や精神、知能や社会的なエリート。それだけを僕等は殺害していくのさ。
それに、』
予想外というよりも、余りに斜め上だった球磨川の返答に、言葉を無くす上条。
そんな上条に対して球磨川は尚も言葉を紡ぐ。
それは何処までもマイナスな言葉であった。
そんな上条に対して球磨川は尚も言葉を紡ぐ。
それは何処までもマイナスな言葉であった。
『どうせ、僕は全部をなかった事にできるんだしね』
そして、全てを台無しにする一言を球磨川は零した。
「? 何を言って……」
『上条ちゃんは知らないよね、僕の能力。『大嘘憑き』―――『現実(すべて)』を『虚構(なかったこと)』にする。それが僕の『過負荷』だ。といっても理解できないだろうから、その一端を見せて上げるよ』
球磨川はそう言うと部屋の明かりを点けた。
薄暗闇が照らされ、部屋の全容が見せ付けられる。
上条はヒュ、と息を呑んだ。
四方を囲む壁の、その一面。
上条から見て右手側の壁にそれがあった。
巨大螺子で四肢を壁に縫い付けられ、その頭部と顔面をも巨大螺子に貫かれた人間。
本来目や鼻や口がある箇所には、螺子の頭に刻まれた『+』の部分が置いてある。
込み上げる吐き気に、上条は思わず膝を付いて屈み込む。
薄暗闇が照らされ、部屋の全容が見せ付けられる。
上条はヒュ、と息を呑んだ。
四方を囲む壁の、その一面。
上条から見て右手側の壁にそれがあった。
巨大螺子で四肢を壁に縫い付けられ、その頭部と顔面をも巨大螺子に貫かれた人間。
本来目や鼻や口がある箇所には、螺子の頭に刻まれた『+』の部分が置いてある。
込み上げる吐き気に、上条は思わず膝を付いて屈み込む。
『おいおい、彼は君の命の恩人だぜ。お礼の一つでも言ってやれよ。シカトを決め込むのは陰湿なイジメ描写に思われちゃうぜ』
球磨川の言葉に、上条は思い出す。
腕を斬り落とされた直後、金髪の女に迫られている自分をとある男が助けてくれた事を。
コレが、そうなのか。
自分を助けてくれた男が、こんな無惨な姿にされてしまったのか。
コイツの、せいで。
腕を斬り落とされた直後、金髪の女に迫られている自分をとある男が助けてくれた事を。
コレが、そうなのか。
自分を助けてくれた男が、こんな無惨な姿にされてしまったのか。
コイツの、せいで。
「う、おおおおおおおおおおお!!」
右腕の喪失も失血状態にある事すらも忘れて、上条は球磨川に殴りかかった。
フラフラと身体を揺らしながら放った左拳は、当然の如く球磨川には届かない。
カウンターで振るわれた三本の巨大螺子が、上条の胴体と両足を死体と対面の壁へと拘束する。
フラフラと身体を揺らしながら放った左拳は、当然の如く球磨川には届かない。
カウンターで振るわれた三本の巨大螺子が、上条の胴体と両足を死体と対面の壁へと拘束する。
『落ち着けよ、上条ちゃん。全てが下らなくなる世紀のマジックはこれからだぜ』
上条を見る球磨川の瞳は、溝川のように濁りきっていた。
濁り、汚れ、それでいて底が知れない。
本能的な嫌悪感を、上条は球磨川の瞳に感じていた。
肌が粟立つのを止められない。
濁り、汚れ、それでいて底が知れない。
本能的な嫌悪感を、上条は球磨川の瞳に感じていた。
肌が粟立つのを止められない。
『さて、上条ちゃんも注目してくれたところで始めますか。種も仕掛けもございません。下らない現実は全てなかった事に―――イッツ・オールフィクション!』
そして、上条の眼前でその現象は発生した。
男の身体を壁へ縫い付けていた螺子が、音もなく消失する。
同時に上条を拘束する螺子も消え失せた。
重力に従って床へと倒れ込む男と、拘束を解かれ男の元に駆け寄る上条。
あれだけの大螺子を取り除かれたというのに、死体と上条から出血はなかった。
男は血染みの一つもなく、横たわる。
上条は血染みの一つもなく、男へ近付く。
そして、男の姿を見た瞬間、上条の表情が驚愕に塗りつぶされた。
男の身体を壁へ縫い付けていた螺子が、音もなく消失する。
同時に上条を拘束する螺子も消え失せた。
重力に従って床へと倒れ込む男と、拘束を解かれ男の元に駆け寄る上条。
あれだけの大螺子を取り除かれたというのに、死体と上条から出血はなかった。
男は血染みの一つもなく、横たわる。
上条は血染みの一つもなく、男へ近付く。
そして、男の姿を見た瞬間、上条の表情が驚愕に塗りつぶされた。
「傷が……なくなってる……!?」
そう、倒れ伏す男は傷一つない健康体であった。
四肢の貫通傷も、顔面を蹂躙していた傷も存在しない。
まるで最初からそんな傷などなかったかのように。
男は無傷の状態で横たわっていた。
それは上条も同様で、腹部と両足の傷がなくなっている。
四肢の貫通傷も、顔面を蹂躙していた傷も存在しない。
まるで最初からそんな傷などなかったかのように。
男は無傷の状態で横たわっていた。
それは上条も同様で、腹部と両足の傷がなくなっている。
『そう、これが僕の『過負荷』さ。『現実(すべて)』を『虚構(なかったこと)』にできる力。だからさ、上条ちゃんも無駄に頑張らなくたって良いんだぜ?
どうせ全てなかった事になるんだ。この中でくらい普段はできない事をやってみれば良いよ。殺人とか泥棒とか放火とか、さ』
どうせ全てなかった事になるんだ。この中でくらい普段はできない事をやってみれば良いよ。殺人とか泥棒とか放火とか、さ』
すべてをなかった事にできる力。
科学と魔術に属する数多の異能を見てきた上条からしても、極めて異質で強力な能力である。
それまでの異能者とは桁違いの力を見せ付けた『神の右席』にも匹敵する、いやそれ以上の力すら感じる能力。
人の生死すらもひっくり返す、神の所業にも似た圧倒的な能力。
身の毛がよだつのを、上条は感じていた。
愕然の能力に確実な恐怖を覚えながら、上条は口を開いた。
科学と魔術に属する数多の異能を見てきた上条からしても、極めて異質で強力な能力である。
それまでの異能者とは桁違いの力を見せ付けた『神の右席』にも匹敵する、いやそれ以上の力すら感じる能力。
人の生死すらもひっくり返す、神の所業にも似た圧倒的な能力。
身の毛がよだつのを、上条は感じていた。
愕然の能力に確実な恐怖を覚えながら、上条は口を開いた。
「そういう事かよ……」
紡がれた言葉は、力強いものだった。
球磨川を見詰める視線も、力強いものだった。
『大嘘憑き』という強大な力を見せ付けられて尚も、上条当麻の心は折れない。
的を得た、とも言いたげな表情をもって球磨川を真っ直ぐに見据える。
球磨川を見詰める視線も、力強いものだった。
『大嘘憑き』という強大な力を見せ付けられて尚も、上条当麻の心は折れない。
的を得た、とも言いたげな表情をもって球磨川を真っ直ぐに見据える。
「ようやく分かったぜ。テメェが何でそんなにふざけた態度なのか、まるで真剣味の感じない態度なのか。
テメェは何でも、人の命ですらも、思い通りにできると思っていやがる。全てを嘘にして、全てをなかった事にできると思っていやがる。
でもな、違う。お前の力は全てをなかった事にはできない。そもそもそんな事ができるのなら、この殺し合いだってなかった事にしてる筈だしな」
テメェは何でも、人の命ですらも、思い通りにできると思っていやがる。全てを嘘にして、全てをなかった事にできると思っていやがる。
でもな、違う。お前の力は全てをなかった事にはできない。そもそもそんな事ができるのなら、この殺し合いだってなかった事にしてる筈だしな」
『おいおい、独り善がりの考えを押し付けるなよ。僕はこの殺し合いをなかった事にしたいなんて思っちゃいない。なかった事にするとしたら、この殺し合いを存分に楽しんだ後さ。
不快に、非情に、不条理に、理不尽に、最低最悪に、楽しみに楽しんだ後で、なかった事にするんだ。エリートを殺害し、殺し合いを打開しようと奔走する者達の努力を踏みにじって、全てを虚構にする。
こんな下らない殺し合いには相応の幕引きじゃないか』
不快に、非情に、不条理に、理不尽に、最低最悪に、楽しみに楽しんだ後で、なかった事にするんだ。エリートを殺害し、殺し合いを打開しようと奔走する者達の努力を踏みにじって、全てを虚構にする。
こんな下らない殺し合いには相応の幕引きじゃないか』
再び始まる言葉の応酬に、やはり上条は引く事はなかった。
唯一の武器たる右腕を無くし、満身創痍の身でありながら、口を動かし続ける。
自身の内から沸き上がる感情に任せて、上条は『過負荷』にして『負完全』の男へと声を投げる。
唯一の武器たる右腕を無くし、満身創痍の身でありながら、口を動かし続ける。
自身の内から沸き上がる感情に任せて、上条は『過負荷』にして『負完全』の男へと声を投げる。
「なら、俺のこの傷を治してみろよ。治せるもんならな」
自身の傷口を球磨川へ差し出し、そう言った。
『何だよ、散々挑発してたのは結局傷を治して欲しいからかい? 上条ちゃんもカッコ悪いねえ、頼むなら正直に言えば良かったのに』
上条の行動に疑問を感じながらも、球磨川は傷の治癒を行った。
下らない舌戦に終止符を打つ為にだ。
全てを台無しにする力の存在を思い知り、上条がどう行動するのかを知っておきたかった。
『異常』なまでに『普通』を貫き通す男は、どんな反応を見せるのだろう。
恋人の蘇生を頼み込んでくるのか。
殺し合いをなかった事にしてくれと頼み込んでくるのか。
球磨川は上条の反応に期待を膨らませながら『大嘘憑き』を行使した。
上条の右腕の傷をなかった事にする。
一念と共に施行された力は、
下らない舌戦に終止符を打つ為にだ。
全てを台無しにする力の存在を思い知り、上条がどう行動するのかを知っておきたかった。
『異常』なまでに『普通』を貫き通す男は、どんな反応を見せるのだろう。
恋人の蘇生を頼み込んでくるのか。
殺し合いをなかった事にしてくれと頼み込んでくるのか。
球磨川は上条の反応に期待を膨らませながら『大嘘憑き』を行使した。
上条の右腕の傷をなかった事にする。
一念と共に施行された力は、
『……なっ……!』
だがしかし、何も発生させなかった。
上条の右腕がくっ付く事もない。
ただ変わらぬ傷があり、本来右手がある箇所には何も無いままだ。
馬鹿な、と球磨川は思う。
自分の『大嘘憑き』を無効化するなど、どんな『過負荷』であろうと『異常』であろうと不可能な筈だ。
制限の二文字が思わず球磨川の脳裏に浮かぶが、それは無いと直ぐさま考えを否定する。
先程は致死にあった人間を復活させる事もできたし、上条の四肢にあった傷だってなかった事にできた。
あれだけの事を虚構にしておいて、この右腕の喪失だけを虚構にできないなど、それこそ有り得ない話だ。
有り得る筈のない事象を前にして、初めて球磨川の表情が感情に歪んだ。
何時もの微笑みが消え去り、目に見える動揺が球磨川を包んでいた。
上条の右腕がくっ付く事もない。
ただ変わらぬ傷があり、本来右手がある箇所には何も無いままだ。
馬鹿な、と球磨川は思う。
自分の『大嘘憑き』を無効化するなど、どんな『過負荷』であろうと『異常』であろうと不可能な筈だ。
制限の二文字が思わず球磨川の脳裏に浮かぶが、それは無いと直ぐさま考えを否定する。
先程は致死にあった人間を復活させる事もできたし、上条の四肢にあった傷だってなかった事にできた。
あれだけの事を虚構にしておいて、この右腕の喪失だけを虚構にできないなど、それこそ有り得ない話だ。
有り得る筈のない事象を前にして、初めて球磨川の表情が感情に歪んだ。
何時もの微笑みが消え去り、目に見える動揺が球磨川を包んでいた。
「言ってなかったか? 俺の右腕にはある力が宿ってたんだよ。神のご加護だろうと何だろうと、それが『異能』であれば打ち消す事のできる力―――『幻想殺し(イマジンブレイカー)』がな」
『幻想……殺し?』
「そうさ。『幻想殺し』がある限り『異能』は打ち消される。例え、自分の治癒を目的とした『異能』であろうとな。
分かったか? お前の『大嘘憑き』とやらは絶対じゃねえ。俺の右腕に、それも斬り落とされてただの物体と化した右腕如きに打ち消される、矮小な『力』さ。
俺の『幻想殺し』にさえ通用しない『力』が、この殺し合いの主催者に通用するとでも思ってんのかよ」
分かったか? お前の『大嘘憑き』とやらは絶対じゃねえ。俺の右腕に、それも斬り落とされてただの物体と化した右腕如きに打ち消される、矮小な『力』さ。
俺の『幻想殺し』にさえ通用しない『力』が、この殺し合いの主催者に通用するとでも思ってんのかよ」
『幻想殺し』。
『大嘘憑き』すらも打ち消してしまう、上条当麻の『力』。
それは本体から切り離されて尚も効果を継続し、『大嘘憑き』を無効化した。
『大嘘憑き』すらも打ち消してしまう、上条当麻の『力』。
それは本体から切り離されて尚も効果を継続し、『大嘘憑き』を無効化した。
「『大嘘憑き』っていう、テメェの下らない幻想はぶち殺したぞ。絶対とは程遠い『力』に頼って、それでもお前はこの殺し合いで好き勝手するつもりか。
そうだって言うんなら、俺は何度でもてめぇの前に立ち塞がるぞ、球磨川! 『幻想殺し』があろうとなかろうと関係ねえ。俺は俺の意志で、テメェのその幻想をぶち殺してやる!」
そうだって言うんなら、俺は何度でもてめぇの前に立ち塞がるぞ、球磨川! 『幻想殺し』があろうとなかろうと関係ねえ。俺は俺の意志で、テメェのその幻想をぶち殺してやる!」
上条の宣告に、球磨川は無言で動いた。
その全身を大螺子で滅多刺しにして、上条の意識を奪う。
一瞬前の凛とした態度とはそこになく、力無く頭を垂れる上条の姿があった。
そんな上条を冷酷な瞳で見下ろしながら、球磨川はデイバックの中からとある支給品を取り出す。
それは時計の絵が幾つも書かれていた一枚の布切れ。
その布切れを右手に握り、球磨川はもう一つのデイバックを漁った。
寺生まれのTさんから奪い取ったデイバックだ。
その中身は、上条が目を覚ますまでの間に全て確認していた。
球磨川が取り出したのは、手だ。
青白く染まり、血の気すらも感じられなくなった手を、上条の肘先と合わせる。
合わせ、右手に握る布を被せた。
被せ、直ぐさま取り除いた。
たったそれだけの動作で―――上条の肘先と右腕とが接合していた。
『大嘘憑き』ですら治癒できなかった傷を、その支給品は意図も簡単に治したのだ。
未来の科学道具の一つ・『タイム風呂敷』。
時を巻き戻し、壊れた物体を修復する事ができる不可思議な布切れ。
それを利用し、球磨川は上条の右腕を修復した。
未来の科学道具すら『異能』と分類され、無効化される可能性も考えたが、もはや手段はこれしかなかった。
一瞬前の凛とした態度とはそこになく、力無く頭を垂れる上条の姿があった。
そんな上条を冷酷な瞳で見下ろしながら、球磨川はデイバックの中からとある支給品を取り出す。
それは時計の絵が幾つも書かれていた一枚の布切れ。
その布切れを右手に握り、球磨川はもう一つのデイバックを漁った。
寺生まれのTさんから奪い取ったデイバックだ。
その中身は、上条が目を覚ますまでの間に全て確認していた。
球磨川が取り出したのは、手だ。
青白く染まり、血の気すらも感じられなくなった手を、上条の肘先と合わせる。
合わせ、右手に握る布を被せた。
被せ、直ぐさま取り除いた。
たったそれだけの動作で―――上条の肘先と右腕とが接合していた。
『大嘘憑き』ですら治癒できなかった傷を、その支給品は意図も簡単に治したのだ。
未来の科学道具の一つ・『タイム風呂敷』。
時を巻き戻し、壊れた物体を修復する事ができる不可思議な布切れ。
それを利用し、球磨川は上条の右腕を修復した。
未来の科学道具すら『異能』と分類され、無効化される可能性も考えたが、もはや手段はこれしかなかった。
―――上条当麻を正面から敗北させる手段は。
球磨川禊は、正直に上条当麻を打ち負かしたいと感じていた。
それは、彼が黒神めだかを始めとした生徒会連中に感じている気持ちと、殆ど同様のものであった。
勝ちたい。
格好良くなくても、強くなくても、正しくなくても、美しくなくても、可愛げがなくても、綺麗じゃなくても、
格好良くて、強くて、正しくて、美しくて、可愛くて、綺麗な連中に勝ちたい。
才能に恵まれなくても、頭が悪くても、性格が悪くても、おちこぼれでも、はぐれものでも、出来損ないでも、
才能あふれる頭と性格のいい、上り調子でつるんでいるできた連中に勝ちたい。
決して表に出る事のない、仮面の奥底にある対抗意識が、上条当麻に向けられていた。
だからこそ、上条当麻の右腕を治癒し、『幻想殺し』を復活させた。
正面から『普通』であり続ける『異常』を倒す為、それだけの為に、上条当麻の『幻想殺し』を復活させた。
『大嘘憑き』を無効化した『幻想殺し』。
そして、『異常』なまでに自己を貫こうとする上条当麻。
勝利への願望が沸き上がっていた。
自分は、勝ちたい。
黒神めだかに、この男に、勝ちたい。
それは、彼が黒神めだかを始めとした生徒会連中に感じている気持ちと、殆ど同様のものであった。
勝ちたい。
格好良くなくても、強くなくても、正しくなくても、美しくなくても、可愛げがなくても、綺麗じゃなくても、
格好良くて、強くて、正しくて、美しくて、可愛くて、綺麗な連中に勝ちたい。
才能に恵まれなくても、頭が悪くても、性格が悪くても、おちこぼれでも、はぐれものでも、出来損ないでも、
才能あふれる頭と性格のいい、上り調子でつるんでいるできた連中に勝ちたい。
決して表に出る事のない、仮面の奥底にある対抗意識が、上条当麻に向けられていた。
だからこそ、上条当麻の右腕を治癒し、『幻想殺し』を復活させた。
正面から『普通』であり続ける『異常』を倒す為、それだけの為に、上条当麻の『幻想殺し』を復活させた。
『大嘘憑き』を無効化した『幻想殺し』。
そして、『異常』なまでに自己を貫こうとする上条当麻。
勝利への願望が沸き上がっていた。
自分は、勝ちたい。
黒神めだかに、この男に、勝ちたい。
『うん、少しはやる気もでてきたかな』
決して括弧付けの言葉を止める事なく、球磨川禊は気絶する二人の男へと背を向けた。
心を映さぬ薄ら笑みを張り付かせ、病室を後にする。
外見は変わらずとも、その心には確かな変化を携えて。
『過負荷』にして『負完全』の男が、殺し合いの場を歩き出す。
『過負荷』として、『過負荷』の勝利を得る為に、球磨川禊が始動する―――。
心を映さぬ薄ら笑みを張り付かせ、病室を後にする。
外見は変わらずとも、その心には確かな変化を携えて。
『過負荷』にして『負完全』の男が、殺し合いの場を歩き出す。
『過負荷』として、『過負荷』の勝利を得る為に、球磨川禊が始動する―――。
【A-5総合病院・廊下/1日目・黎明】
【球磨川禊@めだかボックス】
【状態】
【装備】学生服
【持ち物】支給品一式×5、ランダム支給品2~8、タイム風呂敷@ドラえもん
【思考】
基本:『過負荷』として行動し、『過負荷』の勝利を目指す
1:『エリート』を殺害する
2:江迎と志布志を探す。『過負荷』となりうる人間を扇動する
3:黒神めだかや上条当麻に対する対抗心。
4:安心院なじみの名が平戸の口から出たことに驚き
「備考」
※自身の能力『大嘘憑き』の制限に関しては完全に把握していません。
※参戦時期は生徒会総戦挙会計戦後です。
※花京院のスタンドを見ました。
※大嘘憑きの制限について
・制限一覧に記載されている事項+一度使用すると再度使用に約6秒
・球磨川が与えたダメージは無かったことにできる
・他の参加者の何か(能力や記憶)等を無かったことにできるのは6時間だけ
【状態】
【装備】学生服
【持ち物】支給品一式×5、ランダム支給品2~8、タイム風呂敷@ドラえもん
【思考】
基本:『過負荷』として行動し、『過負荷』の勝利を目指す
1:『エリート』を殺害する
2:江迎と志布志を探す。『過負荷』となりうる人間を扇動する
3:黒神めだかや上条当麻に対する対抗心。
4:安心院なじみの名が平戸の口から出たことに驚き
「備考」
※自身の能力『大嘘憑き』の制限に関しては完全に把握していません。
※参戦時期は生徒会総戦挙会計戦後です。
※花京院のスタンドを見ました。
※大嘘憑きの制限について
・制限一覧に記載されている事項+一度使用すると再度使用に約6秒
・球磨川が与えたダメージは無かったことにできる
・他の参加者の何か(能力や記憶)等を無かったことにできるのは6時間だけ
【A-5総合病院・病室/1日目・黎明】
【寺生まれのTさん@2ch】
【状態】健康、気絶中
【装備】なし
【持ち物】なし
【思考】
基本:どうしたもんか
0:気絶中
1:当麻の手当てをする
【備考】本編終了後からの参戦
【状態】健康、気絶中
【装備】なし
【持ち物】なし
【思考】
基本:どうしたもんか
0:気絶中
1:当麻の手当てをする
【備考】本編終了後からの参戦
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
【状態】健康、気絶中
【装備】なし
【持ち物】なし
【思考】
基本:殺し合いを止める
0:……
1:殺し合いを止める
2:球磨川を止める
【備考】記憶を失ってからの参戦
【状態】健康、気絶中
【装備】なし
【持ち物】なし
【思考】
基本:殺し合いを止める
0:……
1:殺し合いを止める
2:球磨川を止める
【備考】記憶を失ってからの参戦
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『大嘘憑き』VS『幻想殺し』(前編) | 寺生まれのTさん | |
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球磨川禊 |