自分用SSまとめ
朋也「軽音部? うんたん?」 5/10 月
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meteor089
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朋也「軽音部? うんたん?」
654:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 07:24:13.90:+UZ/pLeq0
5/10 月
唯「おはよぉ、朋也」
憂「おはようございます、岡崎さん」
朋也「おはよ」
憂「うふふ…」
憂ちゃんが俺を見ながらこらえ笑い。
朋也「うん? なんだよ、憂ちゃん」
憂「ふふ、きのうはすごくラブラブなデートだったみたいですね」
憂「お姉ちゃんから見せてもらいましたよ、プリクラ」
唯「えへへ、つい自慢したくなっちゃってねぇ」
朋也「そっかよ…なんか恥ずかしいな…」
憂「岡崎さんもすごくいい笑顔で写ってましたよね」
朋也「それなりに頑張ったんだよ」
憂「あはは、岡崎さん、普段はクールですもんね」
その表現はきっと、『無愛想』を最大限に持ち上げてくれたものなんだろう。
655:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 07:25:25.95:jpDSDOMkO
朋也「まぁ、あんなさわやかな笑い方はしないかな」
憂「それだけレアだったんですよね。あーあ、私も生で見たかったなぁ~」
朋也「そっか? じゃあ…」
前髪をさらっとかきあげる。
そして、笑顔で目を細めながら…
そして、笑顔で目を細めながら…
朋也「憂ちゃん」
切なげにその名を呼んだ。
憂「岡崎…さん」
憂ちゃんの表情にとろんと酔いが帯びる。
朋也「憂ちゃん…いや、憂。俺は君のためにずっと笑い続けていたい。そうしてもいいか?」
憂「うん…私、そうしてほしいよ…朋也…」
今、二人だけの世界が形作られていた。
唯「って、なに目の前で浮気してるの!? だめぇーっ!」
間に割って入ってくる唯。
ふたりで作り上げた甘い空間が音を立てて崩れていった。
ふたりで作り上げた甘い空間が音を立てて崩れていった。
朋也「ああ…もったいねぇ…」
656:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 07:25:56.20:+UZ/pLeq0
唯「なにがもったいないっていうのっ! 馬鹿朋也っ」
朋也「いや、俺と憂ちゃんのラブロマンスが始まろうとしてたじゃん、今」
唯「だから邪魔しに入ったんですけどっ」
憂「お姉ちゃん、怒っちゃやだよ?」
唯「憂も、悪ノリしちゃだめっ」
憂「てへっ」
舌をぺろっと出していた。憂ちゃんにもこういうところがあるのか…。
どことなく唯っぽい。やはり、なんだかんだいっても血の繋がった姉妹なのだろう。
どことなく唯っぽい。やはり、なんだかんだいっても血の繋がった姉妹なのだろう。
唯「朋也、なんでいつも憂にはすごく尽くしてあげるの? もしかして…」
朋也「ああ、その通り。俺は憂ちゃんが大好きだ」
憂「ありがとうございますっ。私も岡崎さんが大好きですよ」
朋也「憂ちゃん…」
憂「岡崎さん…」
見つめあう。
唯「うぅ…もういいよっ、ふたりともきらいっ」
早足で先に進んでいく唯。
657:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 07:27:13.83:jpDSDOMkO
憂「あ、待ってよぉ、お姉ちゃ~ん」
それを憂ちゃんが追っていく。いつも通りの、ちょっと騒がしい朝の光景だった。
ちなみに、この後俺は唯の許しを得る代償として、五本分のアイスを奢る契約に判を押してしまっていた。
ちなみに、この後俺は唯の許しを得る代償として、五本分のアイスを奢る契約に判を押してしまっていた。
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………。
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昼。
澪「いよいよ今週末だな」
律「ん~? なにが」
澪「なにがって、創立者祭に決まってるだろ。どうやったらそんな大事なことが頭から抜け落ちるんだ」
律「ちゃんと覚えてるよ。ただ、私の携帯も週末に機種変しにいくつもりだったから、それとどっちかなと」
澪「おまえの予定なんて知らないからな…」
春原「ムギちゃん、当日は僕とふたりっきりで模擬店みてまわろうね」
紬「えっと…ごめんなさい、その日は体調がすこぶる悪いの」
春原「すがすがしいほどわかりやすい仮病っすかっ!?」
律「わははは!」
658:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 07:27:40.65:+UZ/pLeq0
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………。
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その日の放課後。軽音部では、ティータイムもほどほどに、すぐさま練習が始まっていた。
追い込みというやつなのだろうか。皆、表情が本番さながらの真剣さだった。
こいつらのそんな姿を初めて見たのは、4月にあった新勧ライブのあたりだった。
あの頃はその場にいることさえ常に違和感がつきまとっていたのに…今はどうだ。
すっかり馴染んでしまい、演奏を聴きながら、のんきに茶なんかすすってしまっているではないか。
本当に…こんな風になるなんて、考えもしなかった。
世の中、なにがどうなるかわからないものだ。
追い込みというやつなのだろうか。皆、表情が本番さながらの真剣さだった。
こいつらのそんな姿を初めて見たのは、4月にあった新勧ライブのあたりだった。
あの頃はその場にいることさえ常に違和感がつきまとっていたのに…今はどうだ。
すっかり馴染んでしまい、演奏を聴きながら、のんきに茶なんかすすってしまっているではないか。
本当に…こんな風になるなんて、考えもしなかった。
世の中、なにがどうなるかわからないものだ。
朋也(ふぅ…)
俺は湯飲みを手に取った。そして、一度喉を潤す。
朋也(創立者祭か…)
例年通りに過ごすなら、朝の出欠だけ出て帰るのだが…
今年はそういうわけにもいかない。もちろん、軽音部の手伝いがあるからだ。
それに、俺は唯と一緒にこのイベントを楽しんでみたかった。
まぁ、ふたりっきりというわけにはいかないだろうが…それでもだ。
今年はそういうわけにもいかない。もちろん、軽音部の手伝いがあるからだ。
それに、俺は唯と一緒にこのイベントを楽しんでみたかった。
まぁ、ふたりっきりというわけにはいかないだろうが…それでもだ。
春原「おい、岡崎」
後ろから春原の声。振り返る。
朋也「なんだよ」
659:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 07:28:43.93:jpDSDOMkO
春原「○×ゲームしようぜ」
ペンを持ち、ホワイトボードをこんこんと叩いている。
春原「僕の神の一手をみせてやるよ」
朋也「やらねぇよ。ひとりで詰め○×ゲームでもやってろ」
春原「んだよ、ノリ悪ぃなぁ…ま、いいけど」
きゅぽん、とキャップを外す。そして、おもむろに落書きを始めた。
どうやら部長の似顔絵のようだ。
原型をとどめていないくらいにぐちゃぐちゃだったが、注意書きされていたのでなんとかわかった。
きっとまた、それを見た部長が怒って、春原と一騒動あるのだろう…ぼんやりと思った。
どうやら部長の似顔絵のようだ。
原型をとどめていないくらいにぐちゃぐちゃだったが、注意書きされていたのでなんとかわかった。
きっとまた、それを見た部長が怒って、春原と一騒動あるのだろう…ぼんやりと思った。
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