○二日目
皆起きて、朝風呂入り、至高の一時。
朝食バイキング(部屋料金込)では皆が思い思いのおかずを盛っていく。
どれも美味しそうだったので少しずつ盛る。この後を考えてコメは少なめに。
宿泊施設付きのスーパー銭湯の素晴らしさを実感し、
静岡限定のファミレス『さわやか』のハンバーグを食べに行く。
さわやかの開店時間は11時。開店30分前に行くも既に駐車場にチラホラ車が。
道路向かいに電器店のノジマがあったので暇を潰す。
常に歩きたがるじゆにちさんを除く4人はマッサージチェアに吸い寄せられる。
開店時間になるも、偵察に出ていたじゆにちさんからまだかかるとの情報が。
ひとまずマッサージチェアと別れ、店の前で時間を潰し、入店できたのは12時くらいだった。
中に入ると肉の焼ける良い匂いが鼻腔を刺激する。
テーブル席へ案内され、メニューを見るも皆目的はハンバーグ。
じゆにちさんが200gのおにぎりハンバーグ(訂正、Aさんレポのよくばりコンビが正解)、
他4人は250gのげんこつハンバーグを頼み、
各々セットメニューを付ける。
待つこと10分程、下敷きの紙が配られる。肉汁が跳ねるのでそれでガードしろとのこと。
それからすぐに、背は高いが思ったよりも小振りなハンバーグが運ばれてくる。
確かに鉄板は熱々だけどそこまで肉汁跳ねるかな…と思っていると、
おもむろに店員が大きな包丁を使ってハンバーグを真っ二つにして、
まだ中の赤い断面を思い切り鉄板に押し付け始めた。
肉の焼ける音と、立ち上る煙。降りかかる肉汁をガードした紙にはかなりのシミができていた。
上手く表現できる気がしないので、 このCMを見つつ追体験してもらいたい(飯テロ)
店員のパフォーマンスに期待度がマックスになったところで、ついに実食。
普通のハンバーグとはナイフを入れた時点で違う。
まず肉がぎっしりと詰まっていたのでステーキを切ってるかのようなナイフの手応えだった。
そして口に入れた瞬間あふれる肉汁と、肉々しいとしか表現できない味。オニオンソースとの相性もバッチリ。
つなぎを使わず脂身の少ない赤身でのみ構成されたハンバーグは、しつこさもなくどんどんと食べ進めることができた。
はじめ小振りと感じたのは肉がぎっしり詰まっている証左であり、
食べ終わることにはかなりの満腹感を味わうことができた。
店を出てもハンバーグを讃える声の収まらない我々は、次の目的地「まぼろし博覧会」へと向かう途中、
「韮山反射炉」と書かれた案内板を目にする。
かろひさんが反射炉に興味を持っていたので、急遽寄り道をすることに。
どうやら反射炉ビヤというビールの銘柄があるようで、それが目的だという。
反射炉までの道すがら、「なんか反射炉って聞くと魔晄炉(※)をイメージしません?」とかろひさん。なんとなくわかる。
※FF7に出てくる怪しい光の漏れる炉のこと。厨二病をくすぐる。
韮山反射炉に着くと、そこにはのどかな景色と大きな反射炉、そして記念館があった。
「ニブルヘイム(※)みたいな所だったらどうしよう」とかろひさんと話していたが、流石にそんなことはなかった。
※魔晄炉のある街。街中パイプとかがむき出しになっているような工業地。
まずは記念館へ。入館料を払って中に入り、反射炉ができるまでのパネルなどを見る。
奥へ行くと、15分ほどのムービーが繰り返し上映されていた。
反射炉が動くCGが結構デキが良く、鉄をどうやって溶解・加工していたかの概要を容易に理解することができた。
どうやら去年(?)に遺産指定された記念に作られたムービーらしい。
記念館を出て、反射炉の前へ。
炉の建物外観しか残っていないので、ムービーが無かったらどう動いていたか想像できなかったと思う。
最後に売店へ。反射炉クッキーみたいなよくある記念品が売られていた。
かろひさんは反射炉ビアのビールを2杯飲んでいた。
各々が売店を回る中、ボーイが「着替え忘れちゃって」と言って
【反射炉プリントTシャツ】を買っていた記憶が、反射炉の如く煌々と脳裏に焼き付いている。
売店内を歩き回っていると、ホタテが大量に積まれたディスプレイがあった。
全員が用事を済ませ、Aさんとじゆにちさんが試飲のお茶(ほぼ出涸らし)の感想を言いつつ、
男ばっかり5人組は当初の目的地「まぼろし博覧会」へ。
道が細くカーブも多い山道を走っていると、急に賑やかなエリアが現れる。
あまりの色彩に、誰もが驚きの声を上げていた。
マスコットキャラクターのセーラちゃん。館長(♂)がコスプレしている。
山道に突然こんな景色が現れる。
「常人が入ると頭がおかしくなる」という前情報の通り、
統一性のない不思議アイテムが延々と陳列されているかと思えば、
四肢がおかしなことになってるマネキンや人形が現れたり、
昭和コーナーと銘されたそこそこ真面目な近代文化史のコーナーがあったり。
両方向の非常口看板。なお、右に向かうと袋小路である。
館長はペンギンが好きなのだろうか。ここだけでなく各所にペンギンがいた。
なまほうそうで慣れていなければ(1/1d3)のSANチェックが入りそうな狂気の空間。
退館するころには、館長(♂)によるセーラちゃんのコスプレが可愛く見えてきたのであった。
2日目のイベントは残りハトヤホテルのみ。翌日に用事のあるかろひさんはここまで。
近くの駅で別れを告げ、残った男4人組はハトヤホテルへ。
やたら急斜面の小高い丘を登ると、いかにも年季の入った外壁のホテルが現れた。
ハトヤホテルのロゴに少しだけテンションを高めつつ建物に入ると、
そこには昨日の健康ランド受付とは比べ物にならないくらい広くて豪華なロビーがお出迎え。
ホテルマンもシャキッとしてるし如何にもな老舗感に気圧されつつ、部屋に向かう。
部屋はちょっと広めの和室と、窓側の小さい区画だけフローリングとテーブルといったよくあるスタイル。
まずはハトヤの4126(よい風呂)へ向かう。
風呂は3種類あったが、内2つは物凄く熱かったため、実質1つの風呂に入ることしかできなかった。
不完全燃焼な我々は部屋に戻る。どうしても前日の健康ランドが至れり尽くせりだったため、
健康ランドより高価な宿なのに…という雰囲気が渦巻いていたが、
ボーイの「でもハトヤは一度は来てみたかった」という言葉に皆おおむね納得する。ハトヤは実績。
夕食までの時間つぶしにお土産コーナーに行くと、ホタテが大量に積まれたディスプレイがあった。
メーカーがここいら一帯の売店に飾るようお願いしているのだろう。
夕食は大ホールでバイキング形式。
天ぷらからローストビーフ、果ては大量に積まれたカニまでも揃っており、
老舗の意地を感じた。味も最高。
suohさんから年配の女将が舞うという話を聞いていたが、その日は何もなかった。
年配だからだろうか。
大ホールからの帰り道、キネティックアーティスト『南蛮渡来』ごっこをしつつ部屋へ。
なんで急に南蛮渡来ごっこを始めたかはよく覚えていない。まぼろし博覧会の後遺症かもしれない。
部屋に戻り、昨日手を付けられなかったボドゲを広げる。
大量に振ったサイコロを、各々が4つずつ確保する。
その4つで自由にペアを2つ作り、ペア内の目の合計値と対応した星座カードに小さいブロックを載せる。
星座にブロックが5つ積まれたらその星座カードを裏返し、そこに載せられていたブロック数に応じた得点を得るというゲーム。
2d6の期待値7に近い星座カードは裏返されても得点は低く、2や12のカードは裏返されたときの得点が高い。
規定の枚数裏返った時点でゲームが終了してしまうので、他のプレイヤーの動きを見つつ自分のブロックをなるべく裏返る星座におかなければならない。
そこまで難しくなく、ちょっとした戦略要素もある良ゲー。
馬を捕まえてより多く自分のものにした人が勝利するゲーム。
場が2つあり、そこに馬カードが溜め込まれていくので、上手く自分のものにすれば良い。
基本的なルールは理解して挑んだつもりだが、戦略的なことは全くわからなかった。
またやる機会があればちゃんと評価したい。
- Night Clan REVISED EDITION
少女が襲われるので、夜警で守るゲーム。
街に8つほどエリアがあり、それぞれ最大収容人数があるので、
怪物(?)のカードで相手を攻めつつ手持ちの少女を上手く守らなければならない。
一度しかプレイしなかったが、ルールは簡単なので楽しむことができた。
お題カードが2つ配られ、そのどちらも採用した絵を30秒で描かなければならない。
親は何のカードが配られたかわからないまま、参加者×2+ダミーのカードから、
それぞれの描いた絵がどのお題で描かれたかを当てる。というゲーム。
画力がモノを言うゲームではあるが、なくても十分楽しい。
ただし「美少女」「男」のような相反するお題が来ることがあるので、
誰しも頭を悩ますことになるのであった。
特殊カードを駆使して7つのダイスでゾロ目を出せば良いゲーム。
どんどんとダイスがインフレしていくのでつい長考してしまうが、
後半は自分の狙った目を自由に出せるようになるので楽しい。
すべてのカードを広げるとかなり場所を取るので、広い場所かオンラインでやるのが望ましい。
オフにしろオンラインにしろまたやりたい。
物語の要素(お城、王子、川、倒れるなど)のカードを手札とし、
それを使って即興で物語を作っていくゲーム。
物語の展開はあまりに強引すぎなければ良いのではあるが、だんだん整合性を取るのが難しくなるので、
最終的に「すごいフライパンを手に入れるために王妃が黒幕になる昼ドラ」な物語ができた。
これはもうちょっと頭が働く時間帯にリベンジしたい。
ここまで一通りやって夜も更けたので、就寝。
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