誰かのアラームで目覚める。
一度も目を覚ますことなく爆睡していたようだ。
いや、アラームで起きたと思ったが、じゆにちが飛び上がったように見えて、それに反応して起きたような気もする。
そして起き抜けにペラペラと大ボリュームで話し始めるじゆにちはうっとうしいことこの上なかった。
0か1かしかないんか。
皆モソモソと起き始め、ボドゲで掻いた汗を流しに朝風呂へ。
人も少なめで快適。
その後は朝食バイキング。
よくあるホテルのバイキングだ。種類も多い。
朝はほどほどしか食べられないので、控えめに。
サラダを多めに食べたくて盛ったはいいがドレッシングをかけすぎてしょっぱい。
あとさつまいもはニッキ臭く、切り干し大根は思ってた味付けと違う。
まぁ、バイキングってこういうもんだよね。
ボーイはやんちゃなバイキングをしていた。
準備もそこそこ、朝飯も食った、さあ次は!?
昼飯だ!!
静岡といえば「さわやか」のハンバーグ。
わたくし、恥ずかしながら全然知りませんでした。
皆の話を聞くに、どえらい混むとのこと。
ネットで調べるとすごい店舗数じゃない。これが全部混むというのか。
噂の真相を確かめるために、店に行くことにする。
健康ランド~当日の観光目的地からちょうどいい場所にある、さわやかの長泉店へと向かう。
それでも片道3~40kmくらいあった気がする。
腹ごなしにはちょうどいい。
店舗開店11:00に対して、10:30頃到着。
すでに備え付けの駐車場は8割がた埋まっており、その人気ぶりを現すものとなった。
なんとか我々も駐車でき、店内へ名前を記入するためにじゆにちを派遣する。
結果、入店は1時間以上待ち、とのことなのでさわやかの向かいにある家電量販店「Nojima」へ。
どうやらさわやかは混雑するとこの電気屋に駐車させているらしい。(契約してるっぽい)
待ち時間を有効活用できるのはいいですね。有効かどうかはわからんけど。
電気屋にきたらまぁ当然マッサージチェアでしょ、ということで直行。
それほど大きい店舗でもないのにマッサージチェアの充実っぷりがすごい。
これもさわやかの影響力なのか。
マッサージチェアに乗っていると少々眠ってしまった。
そこで見た夢・・・
ボーイ「そこの棚にあるイチゴ取ってくれません?」
私「(えぇ・・・これキャンドルなんだけどなぁ・・・まぁいいや)どうぞ」
ボーイ「パクッ」
大変どうでもいい夢、なぜかこれをボーイに報告する。寝ぼけていたと思う。
いよいよさわやか入店が近づく。今か今かと待ちわび、興奮も頂点に達したころ座席に通される。
メニューにはハンバーグの他にステーキなどもあり、それほど特筆すべき点はないように感じた。
当然一番人気の「げんこつハンバーグ(250g)」を注文。
なぜかじゆにちだけ「よくばりコンビ(ハンバーグ125g、チキン110g)」を注文。なぜ?
あとは各々サイドメニューを注文し、待機。待ち遠しい。
店内はわざと換気を不十分にしているのか、煙がもうもうと立ち上っている。
それがもうなんと食欲をそそることか。
いよいよハンバーグ様が運ばれてきなすった。
あれ、真ん丸だわ。それほど大きく見えない。
と思ったら店員さんが真ん中からザクッと真っ二つに。そして鉄板にギュウギュウ押し付ける。
お汁が、溢れてくりゅ。
すごいすごい。これはもうパフォーマンスだね。
そしてハンバーグへナイフを通す・・・通らない!?
ハンバーグなのに固いぞこいつ。
なんとか切って一口・・・・・・歯ごたえがすんごい。
まさしく"肉"とはこれのこと。ハンバーグの概念を根底から覆した。
肉の味もしっかりしており、オニオンソースの濃い味にも負けていない。
これは美味いわ。これは並ぶわ。
大行列に合点のいった我々は一心不乱に貪り喰らう。
正直朝食からそれほど間を置いているわけではないので空腹ではなかったのだが、
完食しても少々物足りないほどであった。
興奮冷めやらぬまま店を後にし、体中からさわやかな匂いを発しながら次なる目的地「まぼろし博覧会」へ。
長泉から伊東まではそこそこ距離があるため、下道をのんびり走り続ける。
道すがら、偶然「韮山反射炉」という看板を見かける。
看板にはとても異質な形をしたオブジェが映っており、興味をそそられる。
とそこでかろひさんが「反射炉ビヤ」というものを知っているらしく、そこで作っているのでは?ということで目的を変更して反射炉へ向かう。
反射炉がある敷地はとても小奇麗にまとまっており、行楽にはもってこいな雰囲気。
まずは入り口付近にある建物でチケットを購入。
館内では韮山反射炉のいきさつや原理などを詳しく解説しており、完全なる無知軍団の我々はまずここで学ぶ必要があった。
案内のおばちゃんが、もうすぐ上映会をやるというので見に行く。なんの上映会ですか?ナニモワカラナイ。
映像は韮山反射炉がどういった仕組みで大砲を作るのかをフルCGで解説してくれるものだった。
なかなかの映像美。
大砲という、なんとも男心をくすぐる兵器の制作過程を知るのはなかなか興味深いものだ。
急に来訪した割に結構楽しめた。
実際の反射炉を修復したものも展示されており、なんとなくモダンな建築物もかっこよく見える。
敷地内ではおみやげコーナーとビヤホールがある。
おみやげコーナーではほとんどのモノに「反射炉」と冠されていた。
脳死ネームも甚だしい。
さっきまで車内で「さわやか」としか喋れなくなっていた我々と大差ない。
またふらっとビヤホールを覗いてみると、さも当然のようにかろひさんがいた。
血液ビールフグはここで点滴をするみたいですね。
売店では「反射炉まん」と銘打った肉まんが売り切れていたため、ぶーぶー文句を言いながら外へ出る。
しょうがないので露店のたい焼き屋さんで栗入りたい焼きを買おうとしたらまたも売り切れ。
しぶしぶ普通のたい焼きを食べる。
皆が来るまでぼーっと椅子に腰かけ、風が強いなぁと思いながらスカートの女の子を凝視していた。
それぞれが色々と満喫した反射炉を後にして、ようやくまぼろし博覧会を目指す。
そこは思ったよりも山深い場所にあり、ぐんぐんと蛇行した山道を登っていく。
そしてようやく辿りt・・・うわなにこの入り口。
山の緑が一転、けばけばしい装飾を施された謎の施設が姿を現す。
全員口々に驚きの声を上げ、恐ろしく異様なまぼろし博覧会へと歩み寄る。
入り口には館長の「セーラちゃん」がいて、来る人すべてに名刺を渡していた。
女装したおっさん。
すごい。
入り口の階段を上り入場券売り場を目指すが、もうすでにすごい。
もう、なんか、よく分からないオブジェがいっぱい。
すごい。
入場券を買おうとしたら、ものすごーく普通な対応をするあんちゃんが出てきて面食らう。
普通の人で面食らうってなんだよ。
このあんちゃん少し冷めてる。
さて、このまぼろし博覧会、実に3つのゾーンから構成されている。
1.密林にたたずむ大仏と古代文明
2.昭和の時代を通り抜け + 悪酔い横町(未確認生物)
3.魔界神社 祭礼のゆうべ
まずは第1のゾーン「密林にたたずむ大仏と古代文明」
その名の通り植物園の温室のようなところに、様々な遺跡のミニチュアなどを展示している。
また入場して最速で目に入るのが超巨大な聖徳太子像だ。
もうとにかく馬鹿。サイズ馬鹿。何考えてんだ。
他には金剛力士像やエジプトの神々など、割と節操ない。
1のゾーンはそれほど圧倒されない。まだジャブだ。
第2のゾーン「昭和の時代を通り抜け + 魔界神社 祭礼のゆうべ」
次に悪酔い横町。
ここから凄まじく狂気が進んでいく。
最初ここが第3のゾーンかと思っていたのだが、とんだ思い違いだった。
へとへと。
もうへっとへと。
噂に違わぬ醜悪ぶり。
序盤はよかったんだけどね。
さわやかな風はどこへやら。
帰り際にセーラちゃん(館内のあちこちに写真とか看板があった)が全力でバイバイしてくれた。
一緒に写真撮ればよかったなぁ。後悔。
疲労に包まれたまま、かろひさんはここで帰宅。伊東駅で降車。
電車を乗り過ごさないようにということだけを心配し続けていた。
残り4人でハトヤホテルへと向かう。
ここもものすごく急な斜面を登って行ったりと、なかなかデンジャラスな土地だ。
ハトヤホテルのフロントへ。
床が全部カーペットじゃよ。すごい。
そして通された部屋は7階の一番奥。
広い部屋に街を一望できるいい景色。備え付けのお風呂も檜?でできている。
エアコンをつけても臭くない!でも温度設定は4種類しかない。
あと老舗ゆえにWi-Fiもなし。残念。
でもレベルの高い部屋に一同満足である。
ご自慢のお風呂へと向かう。
浴場は3種類の温泉があるらしいが、どれも熱い。
疲れきった体にこの熱さは毒だ。
一番温い風呂へ。それでも熱いぞ。長湯はできん。
さっと湯通し、わりかし早めに脱衣所に戻る。
そしていざ部屋へ戻ろう、と思ったらボーイがいない。
鍵関係はボーイが管理していたのだが、辺りを探しても見当たらない。
先に帰ったのだろうと思い部屋へ戻るのだが、案の定開いてない。
待ちぼうけもアレということで、じゆにちが再びお風呂へ探しに行く。
しかし10分もするとボーイだけがひょこっと帰ってきた。
予想通り行き違いがあったようだ。これだからじゆにちは。
そして今回楽しみにしていたバイキング。
南蛮渡来が踊りそうな渡り廊下を進み、別館へと向かう。
別館は大きな披露宴会場のような場所で、大量のテーブルが並んでいる。
それをコの字型に囲むように料理が陳列されていた。
会場で最初に目に飛び込んできたのはSUSHI、そして料理の列に並ぼうとしたらTENPURA
OH! FUJIYAMA GEISHA
これがごちそうやで!って感じがして好印象。カニもローストビーフもあるぞ。
ただこの時疲れてるし眠いしで食欲は3割減。もったいなかった。
またもや残念バイキングを演じてしまい、これを書いている今さらになって後悔。
そしてボーイのバイキングはやんちゃすぎる。
一同部屋へ帰還。2日目のボドゲ大会が始まる。
疲れてはいるもののボドゲは別なんやで。
最初のゲームは「捕込」
馬。
ルール:
1~7匹の描かれたカードを使う。
場には山札ととっこめ、それと牧がある。
手札からは、
1.とっこめか牧にカードを置く 2.連番で3枚カードを置く 3.とっこめのカードを捕り、同じカード3枚を自分の前に置く
を選択できる。この3番の同じカード3枚が得点となり、それ以外の手札はすべてマイナス点。
得点計算が大味なせいで、有利な人がとことん有利になる。
ちょっと戦略性と逆転性が薄いなぁ。
次のゲームは「星コロ」
パッケージがすごい好み。
ルール:
13星座と大量のサイコロ、各プレイヤーの駒を使用する。
サイコロは赤と青があり、それを最初にどばーっと振り、そこから各プレイヤーが欲しい目のサイコロをドラフトしていく。
手持ちの2個のサイコロと場に残った2個のサイコロとの組み合わせを考え、1~13の星座カードへと駒を置いていく。
1つの星座カードに5個駒が載ると裏返り、得点となる。しかしそれ以上駒は置けない。
5枚裏返るか、誰かの駒がなくなれば終了。得点の高いものが勝ち。
内容物は多いがルールは割とシンプル。
サイコロを使うが、使う目はドラフト制なのでそこまで運要素は必要としない。
5個駒を置いてしまうともう置けなくなってしまうのがミソで、自分だけでなく他プレイヤーとも協力して点数を稼ぐ。
ただ巻き返すのが難しそうだなぁ、と感じた。
お次は「NIGHT CLAN」
絵がカワイイ。
ルール:
手札から土地へとカードを置いていき、最後に得点計算をした際に勝利点の高いものが勝ち。
娘や財宝などの勝利点、財宝を無にするトロールカード、それを防ぐ宿り木カード、テクニカルな夜警カードを駆使して
トロールや宿り木は伏せて場に出すため、何を出したか予測しながら戦略を立てる必要がある。
結構頭を使う。そしてせっかく考えた戦略を夜警カードによって台無しにされる。
夜警カードは「別の土地に置いてあるカードを夜警カードの場所に持ってくる or 夜警カードを置いた土地にある他プレイヤーのカードを別の土地に置く」
というもの。
こいつのせいでプランが台無しになる。
バレバレの戦略を序盤に行うと夜警に妨害されるし、後半は後半で土地に置くスペースがなくなるのでどうしようもなくなる。
なかなか難しい。
次は、「IMAGE FACTORY らくがき工場」
エセ芸術家っぽいパッケージ。内容はぜんぜん違うけど。
ルール:
回答者と絵描きに別れ、回答者は伏せた状態でお題カードを2枚ずつ、それぞれの絵描きに渡す。
お題カードには色々な単語が書かれており、絵描きはその単語を組み合わせた絵を制限時間内に描き上げる。
タイムアップ後、絵とお題カードを回答者に伏せた状態で渡しさらに山札から2枚追加して、
絵とお題を表にして、この絵はどの単語を組み合わせたものか、を回答していく。
じゆにちの真骨頂。
名犬+侍のお題で、直立の犬に柄より上の刃の部分を持たせた化け物を描きやがった。
当然俺はモンスター+侍と答えたがハズれた。ちくしょう。
次は、「王への請願」
suohさんおすすめの作品。
ルール:
サイコロを振った目の形によってカードを獲得し、徐々にサイコロの目を強化していき、王様を獲得するのが目的。
初めは3つのサイコロだが、ゾロ目や連番などを出すことで特定のカードを獲得し、サイコロの数などを増やせる。
サイコロを振った後、特定のサイコロの目を固定して振り直しができる(振った後は必ず1個は固定しなければならない)ため、
割とゾロ目は出しやすい。
後半は割と自由に目を作りやすくなるところが面白い。
プレイした中ではかなり好みの部類。以前こうやってサイコロがインフレしていくゲーム考えてたんだよなぁ。
早めにサイコロの個数を増やすカードを取得して、自由度を上げていく必要がある。
ラストはセギナーさんとの大接戦の末、惜敗。
またやりたい。
ラストのラストは「ワンス・アポン・ア・タイム」
ルール:
特定のワードが書かれた手札を使用してファンタジーな物語を考えていくゲーム。
最終的に各自に配られている「結末カード」にうまくつなげる必要がある。
1人が物語を話している最中に、自分の手札内のカードが被った場合などに、別の人が話に割り込んだりもできる。
かなり自由度の高いゲーム。話術が試される。
2回プレイ。
1回目はホームレスが事件を起こし、被害を被った姫が王子や王様に相談するが、結局王女の自作自演だったという話。
2回目はすごい自分勝手な巨人が王様に成敗される話。こっちは割ときれいにまとまった。
かなり強引な話術が必要。けど盛り上がること必至。またやりたい。
そんなこんなでボドゲ制覇。いやー疲れましたな!!
濃密な2日目が終了す・・・。
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