草加雅人

「真理は…、真理はなぁ!俺の母親になってくれるかもしれない女なんだ…  俺を救ってくれるかもしれない女なんだ!!」

【名前】 草加雅人
【読み方】 くさか まさと
【俳優】 村上幸平
【登場作品】 仮面ライダー555
【初登場話】 第13話「敵か味方か」
【分類】 人間、仮面ライダー

【詳細】

『仮面ライダー555』に登場する流星塾のメンバーの1人。

仮面ライダーカイザの変身者。
実は3体の仮面ライダーに変身した唯一の人物でもある(カイザ、ファイズ、デルタ)。

性格は一見して人当たりが良く紳士的であり、自身の優秀さを鼻にかけることもなく、周囲から頼もしい人物として信頼されている。
対抗心から悪口をいう乾巧に対しても、常に笑顔で接していた。

だが、それは表面的な演技に過ぎず、
本質は自己中心的で権謀術数に長けた好戦的な気質の持ち主。

自分に好意を示す者や利を齎す者には仮面を被るが、本質を見抜いた人間には本性を露にして排除に掛かる。
巧に言い放った「俺のことを好きにならない人間は邪魔なんだよ」という台詞はこうした部分を象徴する名台詞として記憶されている。

また、激情に駆られると危険を顧みずに突っ走る危うさを秘める。
人に手を触れられるとウェットティッシュで手を拭くことが多々あるが、これは過去のトラウマによるものである。

多方面に際立った才能を持ち、テニス、フェンシング、乗馬の3つの運動部の部長を兼任するスポーツマンで、合気道にも心得がある。

園田真理に惚れており、幼い頃に自分を守っていた真理に対しても当初は真摯な態度で好意を伝えていた。
好意はあっても恋愛感情はないと告げられた後も半ば妄執的な愛情で慕い続けていた。

また、真理らと同じく孤児院の陰謀に巻き込まれて命を落としており、その時のことがオルフェノクへの憎悪に繋がっている。

過去に水難事故で両親を失っており、真理と同じ孤児院出身だったが、そうした暗い過去を感じさせない好青年。
再会時には幼少期を共にした真理ですら、言われるまで分からない程に立派な人物に成長していた。

孤児院の人間が次々とベルトを狙うオルフェノクとカイザギアの副作用で命を落とす中、真理を守るためにカイザに変身する。
そして移植されたオルフェノクの記号によって副作用が起こらなかったことから、以後のカイザの主な使用者として巧と共にスマートブレインと戦うことを決意する。

カイザの使用者としてオルフェノクと戦うが、悩み戦う巧に比べてオルフェノクに一切の情を見せず、むしろ憎悪を向けて冷酷に倒していく。
戦闘スタイルは合気道の投げなども利用した正統派の戦い方で、息を切らさずに余裕のある戦いで敵を圧倒する。変身直後に、ネクタイを緩めるように、襟元に触れるのが癖。
激情に駆られた時はその限りでなく、巧並みのラフファイトを見せる時もある。
操縦技術にも長けており、サイドバッシャーを駆使した戦闘も多く、終盤に村上峡児が変身したデルタのジェットスライガーと激闘を繰り広げた。

中盤以後は本性を露わにしたことでやや孤立しながらも、むしろ「オルフェノクを滅ぼす」という信念に基づいて戦いを遂行し、孤児院を巡る因縁に立ち向かう。
従って巧と激しく衝突(巧も当初は反発していたが、雅人の心の傷を知った中盤以後は何とかして彼を救おうと試みるようになる)、巧がオルフェノクと判明した後は敵意を剥き出しにして一時は戦闘不能な状態にまで追い込んだ。
同様の理由から巧と木場の一致した立場(オルフェノクと人類の共存)に危機感を覚え、ライダーズギアの特性と木場の懐疑心を利用して仲違いを試みている。

スマートブレインを共通の敵としていることから、戦力としての認識はあり、戦いの際には経緯を後回しにして両者に協力することも多く、見事なコンビネーション攻撃を見せている。

終盤に養父・花形から全ての真相を聞かされ、更にはその死の間際に戦わずに生き残る様に伝えられる。
今まで戦い続けた彼に戦いを投げ出すことは出来ず、最終的に真理を助けるために体が灰化する中でラッキー・クローバーと戦い、瀕死の重傷を負った所をカイザギアを奪った木場勇治により袋叩きにされ、首の骨を圧し折られる。

常に自分の考えだけを尊重し続け、その為には人を付け込み利用し続けた自分が、最期はかつて利用した(そして自分が嫌うオルフェノクである)木場に倒されるという、皮肉な形でトドメを刺された彼は、自分を探しに来た真理にも気づかれずに、誰にも看取られないまま孤独の中で灰化するという、因果応報ともいえる自分が最も望まなかった非業な最期を迎えることとなった。
ちなみにその際に、巧と三原修二は、彼を助けに駆け付けるも紙一重で間に合わず、彼らに発見された時にはすでにその骸は灰と化した後だった。

結局、自らのことを本気で大事に想う仲間の存在はあったが、自分自身がそれを認めようとしないで己の意志に固執し、巧のように考えを改めようとしなかったことが、結果として前述した皮肉にして悲壮な最期を迎えるにあたった一因ともいえる。

『パラダイス・ロスト』ではレオと戦い、敗北後に使徒再生の触手で心臓を貫かれ灰化している。
死の直前、決して自分の物にならない真理に固執した故、結局自分の手元に何も残らなかったことを皮肉るように笑みを浮かべていた。

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最終更新:2023年07月14日 23:14