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ラルトス虐


わざわざありがとう。
 素でテレパスとテレパシーは同じものだと思っていたよ…orz

――

ぷつぷつと音を立てて、ラルトスの白い体に待ち針を刺しこんでいく。
 壁に張り付け状態になったラルトスは、ただ痛みに耐えているしかなかった。
ぷつん、と白い肌に針先が刺さると、血がぷくりと外に浮き出してくる。
それが何十本と、刺した分だけ白い体を赤く染めていく。白い体に、赤い色の血はよく映えた。
「さぁ、これでもまだ反省する気にはならないか?」
 ラルトスに針を刺していた男は、ふいにラルトスに声をかけた。
――反省。
それは以前の戦闘でこっ酷くやられたラルトスへの、トレーナーとしての怒りだった。
 だがしかし、それは何もポケモンだけに非があるわけじゃない。
この男も指示ミスをいくつかおかしていたのだ。それをポケモンに向けてしまうのは、ある種のお門違いだ。

しかし、男は自分の過ちを認めず、ラルトスにこうして針を刺す事で鬱憤を晴らそうとしている。
 一方のラルトスはラルトスで、主人に逆らうことを躊躇っている。
性格は「おくびょう」
それが災いしていた。

「どうしたラルトス?自分が弱い事を認めたくないのか?ん?」
男はまた針を刺す。ラルトスは口を噤んでいた。
「ああ、ラルトス。いい加減に反省しないか?俺だってもうこんな事はしたくないんだよ…」
そういいながら、笑みを浮かべながらも、男は針を刺す事をやめない。
 今度は、深く、針をラルトスの体に埋め込むまで。




「!」
針が全てラルトスの足の部分に押し込められる。ラルトスは眼を大きく見開いた。
”やめてくださいご主人様!”
 ついに、痛みに耐えかねたラルトスはテレパシーで主人である男に叫びかけた。
中々言い出せなかった痛みが、この拍子に次々と出てくる。
”ご主人様痛いです!やめて!痛い!やめてぇっ!!”
 ガタガタと、自らを壁に貼り付けている枷を壊そうと暴れるラルトス。
しかし、きつくつけられた枷は外れない。男が軽く舌打ちをしつつ、ラルトスの頭を撫でる。
 「駄目じゃないかぁ、ラルトス。これはバトルで負けた御前が悪いんだよ?」
必死にテレパシーで訴えかけてくるラルトスを無視し、男は。

どっ、と音がしたかと思うと、ラルトスはがっくりと項垂れた。
「…ははははは、御前が悪いんだよぉ、御前が。」
 男は笑いながら、握り締めた拳を見つめている。
微かに血のついたそれは確かにラルトスのもの。項垂れたラルトスの顔から、口から血が垂れてくる。
ぽたりぽたりと、重力によって床に落ちる血。ラルトスの眼は虚ろだった。
「ははははははははははは。」
 男は笑い続けた。
そして、また何度も何度もラルトスの顔を、体を殴った。
殴られる度に、ごっ、ごっ、とラルトスは音を立てて揺れる。口からよりいっそう、血が溢れ出る。




もう、テレパシーも何も聞こえない。
ただ、この眼の前の生き物を殺せば鬱憤は晴らせる。
 ――男の目は眼の前の生き物にしか向けられていない。
――男は、ラルトスが知らず知らずのうちに出した念力によって、混乱していたのだ。

「はははははは!!!」
ごっ、ごっ、ごっ、と、殴り続ける男。
ラルトスの腹はぺちゃんこになり、潰れた内臓がラルトスの喉を伝って男の服を汚す。
だが、男はそれすらにも気づかないように、何度も、今度はラルトスの頭に向かって拳を向けた。
 ラルトスの頭は案外簡単に、砕けた。
一発目、何かが割れるような音とともにラルトスの頭が凹んだ。ぐじゅぅ、と音を立てて男の拳がラルトスの頭にのめりこむ。
二発目、今度は先ほど殴った側とは逆の側を殴る。こちらは上手く割れずに、反対側の方に押し込まれる形になる。
三発目、今度は正面から。あの愛らしかった眼がつぶれ、後ろの壁に血の跡が残る。
 口はごぷごぷと音を立て、口内に溜まった血や臓物を吐き出そうと動く。
頭が潰れたラルトスはもう痙攣する事もなく、ただ殴られるたびに自然とがくがくと動く。
それが男の目に、まだラルトスは生きている、と勘違いさせていた。

――





肉片すら、もう原型を留めていない程に。
ぐちゃぐちゃに潰れたラルトスの手足は枷から抜け出し、床に落ちていた。
 床は真っ赤に染まりあがり、男は必死にその幻影を壁に見ている。
混乱状態が今だとけないのだ。何度も何度も、拳がぺしゃんこになろうとも男は壁を、ラルトスの幻影を殴り続けていた。

――

『昨晩十時頃、○○シティ郊外の一軒家から不審な物音がすると通報を受けて警察が調査に入ったところ。
身元不明の男が壁に向かって何度も拳をぶつけていたのを発見。保護しようとするも男はキッチンに逃げ込み、そのまま焼身自殺。
男が拳を打ち付けていた壁の周辺には、ポケモンの死骸が見つかったとの事。
警察は男がポケモンを殺し、その間何かが起こり、それが自殺に繋がったとして捜査を進めている模様。
今だ決定的な証拠は何も見つかっていないとの事。』

――お終い
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