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イトマル虐

作者:虐待犯

「これからかいぼうじっけんをはじめるー!」
『おー!だいしゅりょうバンザーイ!』

山の中にあるひなびた公園、地元の子供以外はほとんど興味も持たないような
その一角で、実験は行われようとしていた。その実験とは、もちろん科学的で
大規模な物ではない。単純で興味本位で、傲慢な「お遊び」だ。

今回の獲物とされたのは、いとはきポケモン『イトマル』である。動物で言えば
蜘蛛に大変近いが、足が六本なのが違っている。児童用サッカーボール二つ分
ほどの大きさで、全身は緑と黒を基調とした色だ。

子供達が歓声をあげるが、イトマルはピクリとも動かない。別に死んでいる訳では
なく、ちょっとした振動をほとんど感知しないのだ。固定型の巣で何日もエサを
待ちかまえるため、強靱なタフネスと同時にほとんど動かない性質を持っている。

「よーし、まずは足をかいたいするぞー!」
子供達の中でリーダー格の子供が、イトマルの下の足、つまり前足に触る。すると
それまで一瞬も動かなかったイトマルが、怯えたように体をよじり始めた。しかし
腹と頭が固定されているため、それは虚しい抵抗に終わってしまう。

しかし突然足が動いたせいで、ガキ大将の手は払われた格好になった。これが
子供達を怒らせたのか、急に空気が淀み始める。

「だいしゅりょうにていこうしたな!やってしまえ!」
ガキ大将がもう一度掴みに行くと同時に、傍にいた別の子供が中足を押さえに
掛かった。イトマルは腹が歪むほどに抵抗したが、哀しいまでのレベルの低さで
抵抗しきれず、二本の脚を押さえられてしまう。


イトマルは懸命に逃げようとするが、腹に食い込んだ固定用の鉄線は解けなかった。
元々それは、子供達が拾った有刺鉄線をいい加減に結んだだけのものだったので、
抵抗するごとに腹に棘や錆でささくれだった部分が突き刺さり、肉をこそいでいく。

イトマルの腹にある擬態や威嚇用の模様は、人間の顔のようにもみえる。それが
まるで血だるまになったように、体液に濡れて悶え苦しむ表情を見せた。

「ギーッ!ギーッ!」
「わあっ、きったねー。ねちゃねちゃするぞ」
傍で見ていた他の子供たちも、自分の服が汚されたことに怒って動いた。
この子らは小さかったので、ガキ大将のいる左ではなく、右側の中足を
一斉に三人がかりでふんづかまえる。

「よーし、そうこうげき!かかれー!」
ガキ大将の号令一下、子供達はイトマルを大きく揺さぶり始める。メリメリという
音がし始めると、今度は足の関節からも体液が染み出し始めた。

そうなるとイトマルの抵抗もより激しくなり、腹の模様が苦悶、恐怖、怒り、
悲しみ、苦しみといった様々な表情に変わるほどだった。

「せーの!」
最後の掛け声と共に、年長組二人は根本から足をもぎ取った。ゆっくりと
切断したために体液は大きく流れなかったが、生半可に固まった断面は
膿んだ擦り傷のようにグジュグジュといやらしい音を立てていた。

年少組は力が足りなかったため、第一関節だけが外れた。しかし付け根にも
それなりのダメージがあったために、イトマルの口許まで体液の流れが
出来てしまっていた。


「よーし、トドメだ!」
手や顔を体液で彩った子供達は、最後に首と腹の関節をはずすという大仕事に
掛かろうとしていた。ガキ大将を筆頭に、手を頭に付けようとする。

しかしそこで、イトマルは最後の反撃に出た。頭を思い切り振ると、口のキバで
思い切りガキ大将の手を噛んだのだ。抵抗のせいで傷が溝のようになり、ある程度
首が動かせたのだった。

「うわああっ!いてぇよーっ!」
「たっちゃんヤバイ!どくだ、どく打たれた!」

イトマルは元々毒を持っているため、攻撃時には相手に毒液を打ち込める。
元々強靱なポケモン相手の毒なので、人間の子供など長時間は持たない。

「ちくしょう、こんどあったらおぼえていろよ!」
子供達はそう言い残すと、ガキ大将を抱えて逃げてしまった。すぐに解毒剤を
打たなければ命さえ危ないのだ。ガキ大将は既に顔面蒼白で、泡まで吹いて
けいれんを起こし始めていたから、子供達は大いに焦って帰っていった。

子供達が立ち去ったのを理解すると、イトマルは最後の力で尻から糸を
吹き出した。傷口を塞ぎ、体液の流出を止めるために。すぐに糸は白いモスボール
状態となり、イトマルの傷を空気から遮断した。


数日後に子供達がそこへ戻ってみると、もうイトマルはそこにはいなかった。
体液の毒で有刺鉄線が溶けたのか、ぐずぐずになった鉄の破片だけが周囲には
散乱していたのだった。

さらにその数年後・・・三本足のアリアドスがその近辺では目撃されたという。
それは人を捜しているようにも見えた、と目撃者は話した。
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