君はなぜ戦い続けるのか
かれこれ二時間、上城睦月は歩き続けていた。
彼がところどころで休みを入れるかというと、それはないだろう。
彼の歩みは、自らの最強を証明するための歩み。
心を支配する「何か」が、それを止めるはずはない。
住宅街もあれば、商店街などの施設もある。種類は様々だ。
だが、その全てに睦月が興味を示すことなどない。
(誰も……いない?)
その長時間の歩みが、実ることはない。
彼の向かった方向に参加者はいないのだから。
参加者を捜すならば、西へ向かい、遊園地に行くべきだった。
彼の行った方向は北西。
巨大な劇場の前を通り、斜めに街を突っ切っていっただけだ。
各施設に参加者がいる可能性もあるが、それをいちいち捜していてはキリがない。
リモートを使ってアンデッドに任せたいが、今は先ほどと違い、クラブのカードしかない。
レンゲルである彼としては、手放すには惜しいカードだった。
(暫く休むか……)
仕方がなく、睦月は近くの施設に入って休もうとした。
こうして動き回っていても埒が明かない。
どこかで待機して参加者を待つことも戦略かもしれない。
と、睦月が近くのコンビニに入ろうとしたときだ──
──休むな、殺せ、殺せ──
何かが睦月に語りかける。それは確かに、スパイダーアンデッドの声。くぐもった、闇の語り。
それを聞いた瞬間、既に開いてしまったコンビニのドアに背を向ける。
傀儡のように目だけを開いて、彼は歩く。
何故、彼はここまでして戦わねばならないのか……。
本来の彼には、到底わかるはずがない。
どこまでも休んではいけない運命になった彼は、傷を負っても尚、参加者を捜して動いていくしかなかった。
【1日目 黎明/F-6 街】
【上城睦月@仮面ライダー剣】
【状態】右足にビームによる傷、疲労(小)
【装備】レンゲルバックル@仮面ライダー剣、ラウズカード(クラブA~10)@仮面ライダー剣、ラウズアブゾーバー(B)@仮面ライダー剣
【道具】基本支給品一式
【思考・状況】
基本行動方針:優勝し、最強の仮面ライダーであることを証明する。
1:戦力増強のため、ラウズカードを集める(クラブのQとK優先)
2:参加者を捜し続ける。見つけた相手は倒す。
※スパイダーアンデッドに支配されていた頃からの参戦です。
※ リモートのアンデッド解放時間は1分だけ(下級アンデッドも上級アンデッドも弱体化します)
最終更新:2011年09月17日 23:42