第24話

煌きの塔


~ユタトラ~

ムー「なぜだ なぜ戦いを続けようとする
   勝てぬと分かっているはずだ・・・
   なのに なぜッ・・・!」

ナイジ「それでもォ!! オレたちは!!
    戦う!! 理由やッ 理屈じゃねぇ!!
    未来を・・・! 迎えにいくんだッッ!!!」
チモック「キュー!!!」

ベル「出会いや別れがあるから 人は強くなれる
   でも ムー あなたの言う不変の世界には
   誰かを想う気持ちなんてない・・・!」
ティタン「ゴォオオオ!!!」

カルダオ「そうさ! みんながみんなになれば
     みんなひとりぼっちじゃねぇか!
     オメーはそれでもいいってのかよ!!」
ラーネイル「ガァアアアア!!!」

ムー「ングァアアアッッ!!!
   なぜ倒れぬ・・・ 力などとうに果てているはずなのに
   私に向ける力が枯れぬのはなぜだァッ・・・!!!」

~トーチカ~

パチパチ・・・

マッカム「・・・う」
メギラス「クルルル・・・」

マッカム「メギラス・・・ オレは・・・
     この包帯も・・・」
モルグ「おはよう」
マッカム「!」ガバッ

モルグ「・・・ ・・・水」
マッカム「何・・・!」

モルグ「水だ 気分が少しは落ち着くだろう
    あぁ 毒なんて入ってない 多分な」
マッカム「・・・」

モルグ「・・・」
マッカム「オレは どれくらい寝ていた・・・」

モルグ「・・・4日・・・」
マッカム「4日!?・・・まさか」

モルグ「ああ・・・その辺はそこのメギラスが全部やってくれた」
メギラス「グォ」
マッカム「そうか よかった・・・ よくはないが・・・」

マッカム「・・・ メギラス・・・」ヒソヒソ
メギラス「・・・クルル」ボソボソ
マッカム「・・・そうか ありがとう」ヒソヒソ

モルグ「めちゃめちゃ疑われてるぞ・・・」
シンム「クシュグ」

パチパチ・・・

モルグ「ほら 魚が焼けたぞ 食べな」
マッカム「・・・」

モルグ「クラムもあるけどこっちはよく焼こう」
マッカム「・・・なぜ オレを殺さなかった」

モルグ「・・・殺したさ」
マッカム「どういう意味だ」

モルグ「俺が殺したのは そこでバラバラになってる仮面の男だ」

マッカム「何を言い出すかと思えば・・・ ・・・そんな・・・」

マッカム「・・・ ・・・あいつらには
     ナイジたちには ひどいことをしたと思う
     もし これから訪れる世界が あいつらの世界なら
     オレはそこで生きていけない・・・」
モルグ「そう だがあんたは違う ひとりの人間として 生きて行ける」

マッカム「・・・でも オ・・・ うん・・・ この罪は消えない」
モルグ「それを罪だと思うなら それを背負って生きるだけでいい」

マッカム「・・・」
モルグ「・・・割れた円盤石を見るような目で俺を見るな・・・」

モルグ「・・・よし じゃあ 俺はこのへんで失礼するとしよう
    それに あっちもそろそろ 決着がつくだろう
    ムーが勝つか・・・ 人間が勝つか・・・
    どちらに転ぼうとも 俺は 歩みを止めるつもりはない
    あんたにも やってくる世界で 出来ることがあるよ
    あぁ あと残さず食べろよ もったいないから」

マッカム「・・・それでも ヒノトリなしで 人間が勝てるとは思わない・・・」

モルグ「・・・絆を結びしモンスターと『煌きの塔』へ集え・・・
    いつ頃からだろうか そんな言葉が 人々の心にあった」
マッカム「・・・だが実際は 煌きの塔は力を失い
     その機能を果たさなくなっていた・・・ ヒノトリも また・・・」

モルグ「その通りだ・・・ ・・・が この言葉が指す
    煌きの塔・・・ 本当に その煌きの塔なのか・・・」
マッカム「・・・どういう ことだ?」

モルグ「俺が長い年月をかけ 世界中を回って どんな遺跡を調べても
    真の煌きの塔に関する具体的な情報は 見つからなかった
    それこそ煌きの塔など最初から存在しないと言えるほどに・・・
    だが 人々の心の中には確かにあった 煌きの塔という 言葉」
マッカム「・・・」

モルグ「・・・そして 大海嘯は起き 世界は再びバラバラになった
    だが この破れた世界で ひとつだけ・・・ この広い海で
    ひとつだけ 人とモンスターが 絆を結び 集った場所がある
    言葉ではない 伝承でもない 誰に言われたわけでもなく」
マッカム「・・・まさか そんなことが・・・ ・・・」
モルグ「どうだろうな それはこれから わかることさ」

モルグ「さぁ! 正義の味方さん
    これからやってくる世界で
    また会える事 楽しみにしてるよ
    シンム!」
シンム「ドキュ」

モルグ「じゃあな 守ってやりなよ」
メギラス「グルル」

マッカム「・・・」






マッカム「・・・煌きの塔・・・
     ユタトラ・・・」







シェマ「こ 今度はなんですか!!?」

ロンガ「これはっ 光・・・」

マイヤ「まるであの日 光を失った 銀の月・・・」

ウル「お・・・ おぉおぉおぉぉぉ・・・」

エルナ「光・・・ 島が・・・
    ううん 私達が・・・ 光ってる!」

ムー「・・・ 馬鹿な この光はっ・・・」バサァッ

ゴォオォォオオオ・・・

ムー「天の銀の月も地の煌石も力を失った・・・
   ヒノトリも氷の下に・・・ あらゆる可能性は断った・・・
   なのに これは これは まるで・・・!!!」

ナイジ「煌きの・・・塔・・・」


ムー「~~~!!!! フッッッ~~~~ゥ!!!
   認めぬ・・・ させるものか・・・
   キサマがこの地に舞い戻るなど・・・
   ~~フゥウウウウ・・・!!!!」

ムー「 認 め ぬ ! ! !」

ナイジ「!!! みんな!! 伏せろォォォォ!!!」

カッッ・・・











ォオォオオオオオン・・・・

ナイジ「・・・う ハッ!
    無事・・・ なのか・・・!?」

エルナ「ナ ナイジ!! あ アレ!!!」

ナイジ「え・・・
    あ・・・
    あれは・・・!!」


ムー「・・・ヒノトリ・・・!!!!」


ヒノトリ「・・・」ゴオオオ

ムー「おのれ・・・ おのれェエエエエ!!!
   2度も私の邪魔をするというのか
   ヒノトリよ!!」

ヒノトリ「・・・」

ムー「いや・・・ 違う・・・! あの時とは・・・」



ナイジ「エルナさん・・・ みんな! これって・・・」

チモック「ウキキュキュー!!」

エルナ「うん 見える ヒノトリを通して・・・」

グラージュ「オレにも見える!! す すすっげぇぇええ~!!!」

ベル「ヒノトリ いつもそばにいたのね・・・」

カルダオ「いよっっ  っしゃあああ!!」

シェマ「皆の力を合わせて ムーを倒すのです!!」

ウル「ガッッッツ じゃあああああああ!!!!!!!!!」

一同「ウオオオオオオオ!!!」

ヒノトリ「ギゥエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!」バァッ

ガッシィ!!!


ムー「ぬぁああああああ゙あ!!!
   自分もろとも 焼き尽くすつもりか
   あの時のようにィイイイ!!!」

ヒノトリ「(ムーよ もう これで終わりにしよう
     お前は力を使い 世界となり
     何もない 黒い空間に ひとりきり
     その時 お前は何を思う)」

ムー「ぬぁァアア゙ア!!!
   その世界こそが世界のあるべき姿ッ!!!
   悠久の 静寂の・・・ 世界ッッ・・・」   

ヒノトリ「(恐れることはない 共に行こう・・・
     私達の時代は終わったのだ)」

ムー「ガァァアアア゙ァァァ!!!
   千年ンン・・・ この千年を 全ての統一を
   諦めぬ・・・ 私は諦めぬぞ
   この体燃え尽きようと 我が魂は不滅・・・!
   月がこの地を照らす限り 何度でもよみがえる・・・!!」

パァァァァァァ・・・

ムー「・・・なんだ・・・ この 銀色ノ ヒカリハァ・・・!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

ムー「キ サ マ・・・ ばかなッア!
   そんなことが・・・ ソこヲ・・・ ど・・・」


ムー「ウウゥウウウ ッフ・・・!!!
   ァアアアアアアア!! グァアアアアアアアアアアアア」

最終更新:2012年02月24日 01:15
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。