この論文では、二つのモデルが紹介されている。
一つ目はproductiveエージェントとunproductiveエージェントの二種類の経営者がいる場合のモデル。
productiveエージェントは途中でプロジェクトをほっぽりだす事が出来る。
ほっぽり出されたら他人がより少ないリターンしか得られない後始末をする。
貸し出しはこの後始末の額にバインドされる
これでも貸し手から借り手への冨の移動(予期しないインフレとか)は長く実質の経済量に影響を与える効果が得られる。
二つ目のモデルは一つ目のモデルに土地を足したもの。多分Kiyotaki-Moorも同じモデルだと思う(元論文が入手出来ないので確認できず)。
生産関数は
... プロダクティブ
... アンプロダクティブ
は土地、
は投入財(=消費財)
借り入れは担保の土地で制限
は土地の価格。
このモデルでも、借り手から貸し手への冨の移動の効果は拡大されて持続する。
さらに土地の価格の変化も組み込めるので、かなり日本のバブル後を考えるのに良さそうな気がする。
誰かカリブレーションしてみた人はいないかしら?(いるはずだが)
最終更新:2011年04月05日 00:14