異世界の 【 飛行動物 】 について
海猫(ウミネコ)
ドニー・ドニーの比較的温かい地域からイストモス東海岸線、新天地北海岸線など、
暑くなく寒すぎない地域に移動する飛行動物(雑食)。
猫の身体に翼が生えたものと、前脚が翼に発達した種がいる。
木や崖の上など、高所から飛び立ち海上で気流や風精霊の動きを察知し翼で掴み
飛ぶにはそう適していない身体を翔び上がらせて高度を維持する。
滑空状態から海面に降下して魚を獲ったり鳥なども捕食し、樹果実なども好んで食べる。
夜になると海岸線の樹上や廃屋となった漁具小屋や船舶に集まっている。
人には懐かないが、漁で漏れた魚や釣り人の篭から飛び出した魚などを狙ってくることもある。
鳴き声は「ニャアニャア」と猫に酷似しており、その鳴き声は“凶事の前触れ”とされたりもした
ドニー・ドニーでは過去に海猫の大量発生した時期に港で無差別裂傷通り魔事件が起こっている。
種別:飛行猫種海棲目 / 性格:気紛れ / 食事:雑食 / 体躯:50サンチ~1メトル
翼樹
エリスタリアの春夏秋季領の空をふわふわ飛んでいる樹獣の一種。
一見すると大きな葉が固まっているだけにも見えるが、緩やかに羽ばたいて飛行している。
身となる幹から無数に生える細い枝に纏う葉は常に向きなどを変えて
少ない風力を得て大きな上昇力に変える空力増幅構造を作っている。
エリスタリアは、このベースとなる翼樹に監視や運搬から植物維持のための様々な部位を加えられ
街路や森、町から町、畑などの空を飛んで役目を全うしている。
養分泉に降り立って休んでいる姿を見かけることもあるが、陽光と大気中の水分だけでも長期活動ができる。
鳴き声などは一切発生せず、声をかけてもほとんど反応がない。
翼樹を見た英国空軍と航空機メーカーが、その飛行構造を機体転用できないかと研究したが
複雑な同時葉翼動作と軟素材の再現が地球では難しく、断念した。
種別:樹獣種飛行目 / 性格:役目に忠実 / 食事:養分と水と陽光 / 体躯:1~3メトル
グリフォン(グリフィス、フィンクス)
クルスベルグやオルニトなどの高山地帯に生息する多種動物部位が合わさった様相の飛行鳥獣。
鷲頭に鳥翼と手足が獅子体に備わっている種が多いが、中には鷲頭でないものや蛇や猿など
複数の獣種部位が合わさっているものなど稀少種も存在する。
雑食ではあるが、獣肉を好むために強力な膂力と爪嘴を使い狩りを行う。
山岳地帯に棲む屈強な獣であっても、空からの強襲と巨躯の繰り出す攻撃には及ばず
グリフォンの入ってこれない狭所に逃げ込まない限り助かる術はないと言っても過言ではない。
只、孵化してからすぐに調教を始めることで獣の本能が抑えられ、得た知識により親と仲間と認識した
者達と共同生活や連携行動が取れることから、潜在的な知能は高いとされている。
オルニトでは恐るべき空鳥獣とされているが、クルスベルグではグリフォン乗りなどの職業もあり
親しみを持たれている種である。
過去、ラ・ムール砂漠のオアシスで旅人に知恵を貸していた稀少種であり人頭を携えた
“識者”と呼ばれたグリフォンが、砂嵐の夜に光の渦の中に消えたという伝承がある。
種別:飛翔鳥獣種高山棲目 / 性格:獰猛 / 食事:主に肉食 / 体躯:3~6メトル
ウミネコが可愛らしかったので、思わず異世界の空を飛ぶ動物を想像してみました。
- 最後まで読んで「もしこんな動物が昔地球にやってきてたら御伽噺かUMAになるな」と思わせた -- (とっしー) 2013-09-14 21:17:01
- 異世界の陸海空は魔物が跋扈する恐怖の世界というわけでもないよねというのが伝わってきた -- (としあき) 2013-09-27 21:34:39
- スフィンクスや鵺もグリフォンの一種ってことか。ウミネコ可愛い系かと思ったら最後なんか怖い記述が -- (名無しさん) 2013-10-09 01:39:36
- 異世界の空は人の行きかいはまだまだ少なさそうですが色んな生物が飛んでいて賑やかそうですね -- (名無しさん) 2017-04-09 18:39:23
最終更新:2013年09月05日 22:35