【異世界の作物】

異世界の 【 作物(非樹獣) 】 について


オルニト白豆

 砂地では育ちが極端に悪くなるが、土であれば手入れの悪い雑草地でも育つ多実立草類。
 背丈1メトルほどまで伸びると、5~10サンチの茎先端を覆う様に白い実が成る。
 何故か花は咲かずに育ちきる頃に実が弾け、白い綿種を風に乗せて拡散させる。
 一年に二度の収穫が可能であり水だけでも育つが、しっかりと栄養を与えた土であればあるほど
 その実の大きさや甘い味の濃さに繋がってくる。
 無造作に種を撒いても広範に広がる根が自然に生え育つ密度を調整し、無数密集せず余分な茎は枯れていく。
 特に耕作に疎い鳥人でも作ることができるのと、降雨量が多くても立ち腐らないことから広くオルニトの地上で作られている。
 収穫後に種のために残されたものが綿種を空に舞い上がらせるのが流れる雲の様にも見えるという。 
価格:◎ / 栽培難度:◎ / 甘味:○ / 収穫量:△

雪おこし

 ドニー・ドニー群島の草原あるところには必ずと言って良い程に見かける背低花草。
 地中1~2メトルの範囲で根を張り巡らせるのは、冬が長く厳しいドニーでも凍り腐らない様にするためか。
 地表付近の根先に実を膨らませ、雪を押し退ける様にして青、黄、橙の花を咲かせる。
 ぷっくり丸く育った実は直径10~15サンチ程になり花の下に埋まっている。
 育てるのに特にこれといった手間はかからないが、鳥や獣が育ちきらない実を掘り起こさない様に見張る必要がある。
 根が埋まっている範囲に油粕を撒いておくと実が大きく育つため、魚類脂の粕を撒くのが定番である。
 収穫は一年に三度、緩冬、早冬、厳冬の明ける頃に花を咲かせる。
 実は花の色によって多少味が異なり、青は酸っぱく黄は苦く橙は辛い。
 肉や魚とまとめて煮ると、灰汁が絶妙な苦さになるので、それを常温でおいて固まったものが酒の肴でよく食べられている。
価格:○ / 栽培難度:○ / 調理難度:○ / 収穫量:○

ジャガイモ

 ゲート解放後に西方イストモスにて大々的に作られる様になった地根菜。
 多少荒れた土地でも育つため、畑を作ってしまえば広い範囲でも必要最低限の手入れで済む。
 見た目も何もかもが地球のジャガイモと同じであり、ゲート解放後に渡界してきた人間が紹介し広めたというのが始まりとされているが、
 実はそれ以前にも山間部や森林地帯に住む獣人達の間で小規模であるが作られていたという事も明らかになっている。
 狗人の間では“麦帽子の岩実”とも呼ばれており、過去不作凶作で飢餓に苦しんでいたところに
 麦藁帽子を被った不思議な様相の者が現れ、手に持ったそれを狗人と共に育て実らせたという。
 “よく育つが、育て過ぎては土地を痩せさせる”という教えを守り、年に三度の収穫の後に土地を休ませるのが暗黙の了解になっている。
 貴族の間ではまだ多く広まってはいないが、広く多く実らせるためにケンタウロス族と獣人とが共に協力し
 畑作りから収穫までを行うのが一つの形、一つの理解の場になっている。
 遊牧が常である東方イストモスでは、狭い遊牧路の氏族などが作るのに挑戦している。
価格:◎ / 栽培難度:◎ / 保存難度:△ / 収穫量:◎


異世界で作られている食されている作物は?と考えてみました

  • 異世界風の作物もあれば昔に地球から伝わったのもあるというのは面白い -- (としあき) 2013-07-26 21:14:59
  • 異世界だからと言って作物も適当自然任せではなく研鑽と試行を繰り返して成果を得ているのだと思いました。片や自然の恵みとして生えるそのままを扱うこともあるのだなとも -- (名無しさん) 2016-11-27 16:32:47
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最終更新:2013年07月23日 11:15