企画運営の流れ

※けっこう前に書いたものなので現状に即してない部分もあります [2012/03/13現在]


企画立ち上げ

考えを世に送り出す前に

その企画は本当に必要ですか?
大半の人に賛同してもらえそうな内容ですか?
祝う対象の日時から離れすぎていませんか?
場所は適切ですか?
あなたは信頼されるに足る(不正や迷惑行為を行っていない)人間ですか?
責任を持って最後までやり遂げられますか?
公演側から拒否されたり企画が暴走したりした時に中止できますか?

誰かが以前やっていたから、そのときは成功していたしいいじゃないか・似たような企画も許されるのではと、別のコンサのファン(受け手)・送り手に期待するという発想は危険だと思います。
あくまでもどれほどこの界隈のコミュニティーが狭く感じようと、コンサートは一期一会ではないでしょうか。

この手の企画は水物だと思い、なるべく期待値を計算に入れず企画を立てなければ綻ぶと思うんです。
極端な話、自分たちファン以外は企画に反対しているぐらいの気持ちで望まなければと思います。
常にまっさらな状態・前例がないところを始めるくらいの用心深さでなければ、あらゆる可能性を吟味し得ないのではないでしょうか?

また自分(たち)が何かをすることで、それが次に何かをしようとする人たちの行動に、なんらかの免罪符を与える危険性があることを充分理解したうえで、行動すべきだと思うんです。
ですから企画する以上は、自分たちの行動がのちのちにどういったことを引き起こすのかを、楽観視せず厳しい目で可能性を熟考した上ですべきだと思います。

自分が問いたいのはそういった姿勢です。
送り手側が提供するベーシックな公演こそを見に来ている人もいるということを、念頭において企画に練りこんでいますか?
可能性を無視・あるいはやっても許されるだろうと期待してませんか?
自分たちの企画は送り手側の望む形を歪ませても進めるほどのものですか?
他者に配慮されていますか?




立ち上げる時期

早ければ早いほど良いと言えるでしょう。
理由としては、より多くの人に周知できるため様々な意見を持った人を集められる、より多くの人の目に晒されるため内容等に問題があったとしても発見される可能性が高まる、議論の時間を十分に取ることができる、企画の重複を防げる、等です。
但し立ち上げ時期が早くても日時が迫るまで放置したり議論していなければ意味はありません。



素性を明かす

本名を名乗るなどする必要はありませんが、所有しているサイトやブログ、または自分がどのようにしてメンバーを応援してきたのかを明示しないと、問題発生時に責任の所在が明確ではない「責任無き責任者」になってしまいます。
企画黎明期には匿名で行われた企画もあったようで、今でも匿名を美徳する風潮を引きずり、名乗って企画を行う人間を売名と叩く人間もいますが、企画というものがハロプロファンの間にもメンバーや公演側にも十分に浸透した現在ではお門違いです。
また、私設企画責任者や協力者が企画を実施するイベントで不正行為(オークションなどでのチケットの売買、不正入場、座席移動、盗撮や盗聴等、非公式写真や違法ファイルの利用、場内での飲酒、飲酒しての入場、ゴミのポイ捨て、放置等)を行っている場合、それは企画以前の問題であり、ファンとして根本的に問題のある人がファン一人一人の思いを受け持つ責任ある立場に就くことや、その事実を公表せずに協力者や参加者を募ることは、参加者やメンバー・関係者の方を裏切ることにも繋がります。
また、問題行為をしている有名な人物を企画周知のために引き入れる企画が散見されますが、この手のものは見かけは上手くいったように見えていても、賛否両論の意見をまとめきれないまま実行に踏み切ったりしており、多くの参加者の心に複雑な思いを抱かせる結果となっている企画が多いです。



内容が決まってなくてもとにかく告知する

ありがちなのが、企画内容から何から全て確定させてから宣伝を始めるケースです。
宣伝の省力化や混乱を招かないように等理由はあるのでしょうが、内輪だけで決めると内容に問題があっても気づきにくく、さらに押し付けと感じる人も少なくありません。
企画というのは会場の人間全員に協力を仰ぐものですから、より多くの人間の意見が反映されるほどベターと言えますし、十分な議論の末決まったことなら全面賛成ではなかった人も納得して参加できる可能性が高いのではないでしょうか。



議論の場所

現場とネット上両方で進める。現場4:ネット6くらいの割合が良いのではないでしょうか。
  • 現場での議論のメリット・デメリット
直接会って話せるので議論に誤解が生じにくいが、参加できる人間が限られる。
  • ネットでの議論のメリット・デメリット
コミュニケーションツールが文字のみなので誤解が起こることが少なくない。が、場所・時間を問わずネットに接続できる環境があれば誰でも参加できる(mixi等会員制のサイトを除く)。
具体的なネットでの議論については次項で述べる。

企画サイト(ネット上での宣伝)

ネットに接続できれば誰でも閲覧できる企画サイトを作るのがもっとも望ましい。
mixiにコミュを作るのも良いが、mixiの性質上企画者の知り合いや賛成の人間ばかりが集まりやすく議論には不向き。
コミュでは決定事項の周知や協力の呼びかけにとどめ、議論は企画サイトの掲示板と現場で並行して行なうのがよいでしょう。



企画サイトの作成

サイトを作る力量がなければブログを借りる、それもダメなら掲示板のみでも問題はないでしょう。
重要なのは見た目ではなく内容・運営です。
あるいは企画サイトが用意できるまで、このサイトの掲示板を使っていただいても構いません。ハロプロファン私設企画指南書掲示板
デザインなどに拘り公開が遅れるのが最悪のパターンです。
現在の決定事項や進捗状況だけでも、とにかく公開を最優先に。デザインなどは後からいくらでも変更できます。



企画サイト自体の宣伝

企画サイトそのものは宣伝・告知の拠点であって、作っただけでは何の役にも立たないことは明白です。
ファンサイト・ブログ・掲示板への宣伝の書き込みや管理人へのメール、対象メンバーのmixiコミュ二ティや同じグループのメンバーのコミュへの書き込み、ツイッターで対象メンバーやグループのハッシュタグを付けてのツイート、等等いくらでも宣伝先・方法はあるでしょう。
自分の日記や企画コミュニティに「宣伝してください」と書くだけでは人は動きません。(コミュニティに参加するぐらいはしてくれるかもしれませんが)

2ch(狼)への書き込みもアリでしょう。
叩かれるだけという印象を持っている人が多いと思いますが、しっかりした企画ならそれほどでもないはずです。
匿名であるため、知り合いだと指摘しづらいことが指摘してもらえたり外部から見た率直な意見(例えば進捗状況が伝わってこず不安、など)がもらえる可能性もあります。



企画サイトのコンテンツ

決定事項や進捗状況を告知するページと、議論のための掲示板(もしくはそれに準じるもの)、公式と無関係であることの明記(「この企画はファン有志によるものであり、主催者とは一切関係ありません」のような注意書き。これは宣伝用のフライヤーやボードにも必要)の3点は最低限必要でしょう。
議論の場所は、ネットに接続できればPC・携帯等問わず誰でも書き込める掲示板が望ましい。
「自分の意見が公開されるのはちょっと…」という人のためにメールフォームの設置orメールアドレスを公開するのもいい。
但しどちらかのみにするなら掲示板にするべきである。
メールだと届かないこともあるし、内容によっては届かなかったことにして無視してしまうこともできるためです。



画像の使用等について

サイト、フライヤー(チラシ)、企画スタッフの名刺等、あらゆる部分でメンバーの画像を加工したものが使われているなど、企画サイトは見た目や印象を重視する傾向があり、タレントや関係者の方への配慮が疎かになりがちです。
企画が関係者の黙認の元に行われていれば「応援目的なら画像を使っても問題ない」という誤解を広げたり、サイトデザインを競って画像加工がエスカレートしたり、注意されても「他サイトもやっているのになぜうちだけダメなのか」という言い訳が立ってしまう等、さらなる権利侵害の連鎖につながってしまいます。
また、"Copyright(C) 2010 ○○私設企画サイト,All rights reserved."というような表記は、「サイト内の著作権と全ての権利は『○○私設企画サイト』が所有しています」という意味を持ち、単なる権利の侵害だけでなく、本来の著作権者に極めて失礼にあたることがわかります。
("Copyright(C)"や"All Rights Reserved."について説明しているページです。とほほの著作権入門

著作権や肖像権を侵害していると、そのことを不快に思う方を最初から選別してしまうことになります。
本当にその企画がタレントの著作権や肖像権を侵害しないと成り立たないものなのか、それをする意味はいったい何なのか、他の方法で十分に支持を得られる方法が無いか再検討してみませんか?
メンバーや関係者の方との信頼関係のうえで企画が実施できるように、可能な限り相手の権利を侵害しないよう意識し、決して「喜ばせてあげるから好き勝手やらせて」とはならないようにしましょう。

議論

何から始めるか

「そもそも企画をやるべきか否か」から始めるのが良いでしょう。
初めから内容が決まっているものは、参加者から我侭や押し付けと捉えられかねません。



議論の仕方・マナー

  • 知り合いであっても、議論の時は現場・ネット問わず常識的な言葉遣いで
    • タメ口、小さい文字(「ぁ」や「ょ」等)、絵文字、「w」等の多用、自分独自の文章表現(語尾に「。。。」を付ける等)は避ける
    • 内輪で盛り上がってるようにしか見えず、真剣にではなく勢いやノリでやってるように見えてしまうため
  • 話し合いはオープンに
  • 掲示板などでの返答はできる限り早く。企画者が複数人いる場合は専用コミュやメーリスを使い常に意思や返答の統一を
  • ホール会場のキャパは2000人前後。例えば話し合いに200人もの人が参加したとしてもキャパの高々一割にしかすぎないことを念頭に置く
    • 現状では多くても、話し合いに参加してる人数は10~20人程度がほとんどです。
  • 全員が賛成するような企画など有り得ないからどんな企画でも反対の人間は必ずいる。反対意見が出なかったとしたらそれは宣伝不足である(反対意見が出たら宣伝が十分というわけではない)
  • 他、一般的なネット上での議論についてはリンク先の内容が参考になります。linkプラグインエラー: URLを入力して下さい。- オブジェクト指向 - コミュニケーション パターン - 議論パターン){http://www.shos.info/develop/oo/dscsnptn.html}



議論の期間



アンケート・投票

mixiコミュニティにアンケート機能があるが、プレミアム会員しか立てることが出来ない。
また、一人一票であるが投票可能な人が限られる上前述のとおり意見が偏りやすい。

  • 投票期間中は投票への影響を避けるため、どの案に何票入ってるかが公開されないこと(アナウンス効果を防ぐ)
  • 一人一票制限(実際には1IPアドレスあたり1票制限が個人として出来る限界でしょう)
などの機能を有するサービスを使用することが望ましい。(単記投票を想定しています)

関係者への連絡

企画黎明期はどうであったか不明ですが、ここ数年においては必須です。
しかし、企画立案初期の段階において、抽象的な内容で関係者の方に連絡を入れることにより、それ以降は黙認を得られたと誤解し、その後に検討・具体化される内容(宣伝・寄付・募金等)に関しては、企画協力者の判断のみで行われてしまうことがあります。
また、普段から事務所を批判的視点で見ていたりサプライズを重視してしまうと、関係者と十分な話し合いを行わず、迷惑のかかる行為や禁止事項等、最終的に問題に気づかないまま無断で押し切る形に辿り着いてしまう場合もあります。

自分達の判断で企画がうまく進行していると感じても、本当に間違いがないか定期的に関係者の人と連絡を取り、進行状況や今後の予定を伝え、それによって何か問題が生じる可能性がないか必ず確認するようにしましょう。



どこに連絡すべきか

FC、主催者、会場の全てに連絡を入れましょう。
会場については「A(例えば主催)がやっていいと言うならうちはかまわない」と言われる場合が多いようです。
最も多くやり取りすることになるのは主催者とでしょう。
連絡手段は、文書なりメールなりの文面と電話を併用するのが良いと思われます。



連絡の頻度・期限・場合等

一概には言えないが、少なくとも1回以上。
1週間前など直前の連絡ではまず却下されるでしょう。
企画をやると決まった時、企画案が出揃い始めたら個々についての可否、内容決定時、当日朝に会場で直接etc.



チラシ配布等についての別途許可

必要です。敷地内での物の配布などを禁止している会場もあります。
会場以外にも施設が隣接or同一敷地内にある場合は、事前連絡が万端でも敷地内配布が禁止されることがあります。
また、別日程別会場で宣伝などを行なう場合、個々の会場にも予め連絡しておいた方がいいかもしれません。
チラシ配布やボード掲示の可否と場所(特定の場所のみか動いていいか)、声出しの可否等も併せて確認しておくと良い。

宣伝


ここでは現場での宣伝について述べる。
宣伝を始める前に、宣伝中の振る舞いや態度について全員で確認し合意しておくべきでしょう。
例えば、宣伝中に知り合いに会った時に普段通り話し込んでもいいか否か、宣伝中は宣伝のみに注力し私語を慎むべきか否か、など。
人によって感覚が違うため、企画者同士で「あいつは真面目にやっていない」「あいつは細かいことを気にしすぎ」など齟齬が生まれる可能性があります。
ひいてはそれが不信感や連帯感の喪失につながるおそれもあります。
些細なことでも感じたことを率直に話し合い、意識の統一を図るべきでしょう。



宣伝方法

手段としては、ボード・フライヤー(チラシ)・口頭での呼びかけ等とそれらの併用が考えられます。
チラシについてはゴミになる可能性があることから配るべきか否か意見が別れることが多いです。



宣伝内容

あまり多くを伝えようと詰め込んでも、全て伝わることはないでしょう。
「企画の目的」「実施日時」「企画内容or進捗状況」「企画サイトのurl(QRコードを添えていると便利か)」「公式と無関係であることの明記(「この企画はファン有志によるものであり、主催者とは一切関係ありません」のような注意書き)」ぐらいでちょうどいいのではないでしょうか。

企画内容

禁止事項

企画というものは関係者の黙認のもとに行われるものであるため、基本的にグレーゾーンです。
明確な基準が存在しない以上、その内容は企画者達の良識に任されるわけですが、当然「グレーゾーン=何をやってもいい」ではありません。
絶対に行ってはならないもの(或いは関係者から却下される)、行うことが推奨できないものをいくつか例示します。


横断幕、垂れ幕の類

サイリウム以外の案として挙げられるものの筆頭ですが、過去の事例・会場責任者との話からも完全なNGです。(過去の企画でも行われていたという報告はいくつもありますが、いずれも話を通さずゲリラ的に行ったものでしょう)
逆に言うと、フットサル以外の現場においてはいかなる理由でも横断幕が許可されることは無いと言ってほぼ間違いありません。
主な理由としては以下が考えられます。
  • 他の観客の視界を遮る可能性がある
  • 落下の危険性
  • 取り付けによって会場施設の破損に繋がる可能性がある
  • 一部ファンのメッセージを場を借りて提示することに他ならない(ものすごく大きなボードと同じ)
  • ある見方では著しい演出の妨げとなる
ジュンジュン22歳聖誕祭企画にて、FC・会場・主催に連絡し許可を得たとの事。コンサートではなくFCイベントであったためFCの権限がある程度大きいこと、東海地区の公演は主催がゆるい(?)こと等が相まって許可が出たのではないかと推測されます。しかしこの前例ができたとはいえ、今後の企画での横断幕の使用を考えるのは上述のことから依然慎重さが求められるべきでしょう。


関係者に公演内容を教えてもらおう、公演内容を一部変えてもらおう、お祝いのタイミングでこれこれという特別な対応(演出の変更など)をしてもらおう等

論外です。が、「お祝いなんだから少しぐらいサービスしてくれてもいいはずだ」と考える人もそれなりにいるようです。
主催者は、チケット販売時に各回の内容の違いについて説明している場合を除いて公演内容の同一性を保たなければならないため、後付けで実施公演が決められる企画の許可をすることはできませんし、上記のようなことも当然出来ません。
自分達はあくまで客であり受け身の立場であることを弁えましょう。


特定の座席の人に依存する内容

多くの座席を使って文字や数字を表したり、2階最前席/立ち最前席の人にボードや垂れ幕を持ってもらう類の企画は、もしその座席の人が来なかったり企画への参加を拒否すれば成り立たなくなってしまいます。
残念ながら参加の強要をした企画も散見されます。
また、特定の座席の人に負担がかかり、その人が公演自体を楽しめなくなってしまう可能性も否定できません。



企画は行わなければならないものではない

誕生日だから、出身地での公演だからといって、企画があって当然ではないし、協力してもらって当然ではありません。
逆に企画がなければ「誕生日おめでとう」という気持ちも「おかえり」という気持ちも全く抱かないか?と言われれば決してそんなことはないでしょう。
それらの気持ちを一定の形にまとめた/まとめようとしたものが企画であるということに過ぎません。
実際、新垣里沙さんや田中れいなさんの誕生日に近い公演では、事前に何の企画もなくとも聖誕祭企画が行われた公演とほぼ同等の様相をなしたこともあり、わざわざ企画を立てる意義は薄れてきているともいえます。

そして、他のメンバー・ファンのことも十分に考える必要があります。

そもそも、コールを統一するというのはそれなりの準備が必要となります。
これ、重要ですが「例え誕生日当日であろうが、凱旋場所であろうが」です。
メンバーの出身地って、みんなわかっててライブに参加するのか?
メンバーの誕生日って、みんなわかっててライブに参加するのか?
これが元にあるからです。

(中略)

考え付いた人は「メンバーを喜ばせたい」という想いに終始するでしょう。もちろん重要なことです。
ただ、モーニング娘。はもちろん、グループで活動している以上は他のメンバーを無視することは許されない。
例えそれが本人が絶対に主役になるであろう「誕生日当日」や「凱旋場所」であろうがです。
やはり一人ひとりが主役であり、その中でのプレミアムが「誕生日当日メンバー」だったり、「凱旋メンバー」であるはず。
この気持ちを忘れてしまうので、問題が発生する。
 例えば過去の例とするならばごっちんのキャプテン公演の辻希美生誕祭。
辻希美はソロで活動していたものの、キャプテンであるごっちんとごっちんファン、美勇伝と美勇伝ファンが同じ会場内に
いる。そのメンバーやファンの人の気持ちを考慮し、誕生日当日であるけど、この1日は辻希美ファンのわがままに
付き合ってほしい。おそらく皆がその気持ちを忘れることなく、生誕祭に賛同したサイト主は動いたと思います。
これを「やって当然だ」みたいな想いでいるなら、ごっちんや美勇伝ファンは納得いくものでしょうか?




どのような内容にすべきか

初めて企画が行われてから7年以上が経過し、最近では企画にマンネリを感じて奇抜な内容をやりたがる人も多いように思います。
しかしそれは慣れている人の感じ方であって、企画が行われる公演に参加するのは初めてという人も、そもそも企画の存在すら知らない人も公演には参加しているでしょう。
サイリウムをどうやって光らせればいいかすらわからない人だってざらにいます。
メンバーの顔と名前が一致していない人だって中にはいるのではないでしょうか。
そのような人達に配慮して、あまり凝った内容にするのは避けるべきでしょう。
そして企画に参加しない人がいくらかいても問題ない内容にすべきでしょう。



強制につながらないように意識する

多くの人が参加するイベントには人それぞれが思いを持って会場に足を運ぶので、企画を良く思ってない人(例えばサイリウムの色や、企画の進め方等)にも、数の論理で押し付けとならないよう強く意識する必要があります。
「ご賛同いただける方は協力よろしくお願いします」は相手の任意ですが、「○○はできるだけしないようにお願いします」といった主張は半強制になります。
私設企画責任者はもちろんのこと、企画協力者や企画参加者がどんなに素晴らしい企画だと思っても、任意と強制の違いをしっかりと認識し、イベントへ参加する一人一人の意思を尊重するようにしましょう。



自己満足になっていないか注意する

企画協力者同士で話し合いを行っていると、徐々に盛り上がってきて本来の目的から逸れていくことがありますが、私設企画というものは、限られたごく一部のイベントにおいて、メンバーへファン一人ひとりの気持ちを伝える一つの手段として黙認されることはあっても、以下のような理由で企画が黙認されることはありえないことに注意しましょう。
  • 「サイリウムが余ったり、赤字になったら企画は本当の成功とは言えない」
  • 「企画を成功させるためには手段を選ばない」
  • 「時間が迫っているので」と押し切る
  • 「DVDに残るのが嬉しい」


その他注意点(仮)

安易な言葉から生まれる誤解を避ける

安易に公式を真似して「主催者」「スタッフ」「責任者」といった言葉を使うと、ハロプロにあまり詳しくない人が誤解をして、係員に尋ねたり、公式関係先に電話を入れるなど、思わぬ迷惑につながる恐れがあります。
企画サイトや宣伝用のフライヤー、企画協力者の名刺の内容には、必ず公式な企画と誤解される恐れのある言葉を避け、サイト内の文面や配布物などには十分すぎると思うほどに「公式とは無関係」ということを明記し、企画実施スタッフの呼称は「私設企画担当者」など、誰が見ても公式とは混同せず区別できる言葉を意識的に使いましょう。



募金や寄付などの金銭授受を行わない

“平和ボケ”という言葉があるように、企画のたびに高額な金銭授受が恒例化することで、悪意を持った人間がそのモデルを利用して詐欺を行うことも容易になります。
たった一度でも犯罪が起きてメディアに取り上げられれば、イメージダウンにつながる上、飲酒転落事故と同様、二度と起きないよう責任を負わなければならないのは関係者の方々です。
飲酒転落事故の影響で、毎公演二階席の最前列に張り紙があるように、毎度注意を促さざるを得ない状況となっては、最初からファンの有志による私設企画自体が禁止となる可能性もあり、長い目で見れば私設企画はルールを守って慎重に行うことが望まれます。
また、高額なお金を使っての私設企画実施が恒例化してしまうと、金銭管理の難しさを認識していない人が実施に踏み切ったり、軽い気持ちで募金や寄付を行って後に引けなくなるといった金銭トラブルが発生する危険性が高まります。

企画が破綻した場合や予定通り進行しなかった場合でも、お客である個人が責任を負うことは難しいため、私設企画責任者は企画にどういう問題が発生する可能性があるのか、一つ一つのアクションにどういったリスクがあり、問題発生時にどのような責任を取らねばならないのかといったことも、予め認識しておく必要があります。
決して背伸びはせず、慎重に慎重を重ね、予め決められたルールを守ることで、ファン側が持たねばならない責任を極力軽くしておくと良いでしょう。それが私設企画責任者の責任でもあります。



リスク回避(フェイルセーフ)

私設企画を行う場合、詐欺などの悪意ある行動以外でも、中枢の人物が病気で倒れたり、何らかの事情により連絡が付かなくなることも考えられるので、緊急事態が発生しても問題が大きくならないよう、個人の力に頼るのではなく一人一人の協力の結果で成り立つように進める必要があります。
サイリウム企画であれば、お金を集めて一括で買うのではなく、購入方法を明示して、各個人がそれぞれで購入、協力者が購入した本数を企画担当者が管理し、当日に協力者が集合場所に持ち寄ることで、金銭の授受が無く、万が一数人と連絡が取れなくなっても被害は最小限に抑えることができます。
また、準備期間がぎりぎりの場合は敢えて極小規模にしたり、企画を行わないことも一つの手段となります。




企画名はわかりやすいものにする

このサイトでは、元の企画名ではなく「(メンバー名)○○歳聖誕祭企画」のように、誰をどのような趣旨で祝う企画なのかが一目でわかるような名称で紹介しています。(一部は除きますが、近く統一します)
これは適切なキーワードで検索しやすくするためです。
オリジナリティ溢れる企画名にすると、誰にも見つけてもらえない可能性すらあります。
なお、このサイトではmixiコミュニティ検索でほぼ毎日「企画」「凱旋」「誕」「祭」「祝」の5つの語句で検索をかけています。

配布と回収

配布について

最近は、企画者たちが「企画側で○色サイリウムを○○本配ります!」と書いている企画が目立ちます。
また参加者側も「(熱意を見せるために)サイリウムは全部企画側で用意しろ!」と主張してることが多々あります。
しかしこれは本来の企画の意図からするとあまり好ましい事ではないのではないでしょうか?

企画とは、ファン一人ひとりの感謝やお祝いの気持ちを一つにして届けるための手段として行なうものです。
ということは、企画に必要なものは参加する一人ひとりが持ち寄ることが企画のあるべき姿。
企画側が用意するのは、当日まで企画を知らずに会場に来た(且つその場で企画に賛同した)人に渡すだけの量に留めるべきでしょう。
もちろんそのような人を一人でも減らすために、宣伝に尽力していることも重要です。
そして告知サイトなどで用意したものの量を書くべきではありません。
なぜなら、用意されてるんだから会場でもらえばいいやと考える人間を生み出すからです。



回収について

「最後まで会場内に残って、サイリウムが1本も落ちてない状態にしよう!」というのは一見良い心がけに思えそうですが、実はそうではありません。
たしかに一つ残らずゴミを回収すれば、会場側がゴミを回収する手間は省けます。
しかし、ゴミが落ちていなくても公演前には客席の掃除が必ず行われます。
むしろそれよりも、会場内にいつまでも観客に居座られる方が会場や主催者としては迷惑なのです。
昼公演と夜公演の間には、音響や照明の調整など。
夜公演後には、ステージセットのばらしなど。
これらは会場内から観客が完全にいなくなるまで始められません。
時間が押すと会場から追加料金を取られかねませんから、多少のゴミがどうこうよりも観客の退場が早いか遅いかが重要なのです。
ゴミ回収は、自分が退場する時に付近に落ちているものを素早く拾う程度に留めましょう。


会場外の回収も、退場のボトルネックとなる場所から十分離れた、人の流れを妨げない場所で行いましょう。
特にエスカレーターが設置されている会場では、回収による人の滞留のためエスカレーターで将棋倒しになる危険性があるため、エスカレーターから十分に離れた場所で行うべきです。

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最終更新:2012年03月13日 19:22