イラストレーターの見つけ方

1.社員名簿から探して依頼しよう

竹の子書房第二制作部は主にイラスト、漫画、写真など、グラフィック関係のスキルを持つ社員が所属しています。
それぞれに得意分野はあるかと思いますが、お名前、連絡先(ツイアカ)、得意分野、作品見本等は社員名簿から辿ることができます。
http://bit.ly/kUnCu9

「イラストレーター募集」と声を上げるだけでは手を挙げづらい人もいるかもしれませんし、また文章原稿を抱えてらっしゃる側にも意中の人がいるかもしれません。
そこで、社員名簿からお願いしたいイラストレーターに直接依頼をする、という手順も良いかもしれません。
 

2.推薦者や各課課長に相談してみよう

とはいえ、直接の知り合いではない人に突然依頼をするのは気が引ける、という人もいるかもしれません。
社員名簿には「推薦者など」を記載する項目がありますので、推薦者の方にまず相談してみる、というのがよいでしょう。推薦者は割と能動的な社員が多いので相談に乗ってくれるはずです。

推薦者がよく知らない人だったり、または推薦者名がない場合もあります。
誰かの紹介でいらしたのではなかったり、また初期の社員は「なぜここにいるのかわからないw」というケースもあります。

そういうときは、@azukiglg @azukig1g や各課課長などに相談しましょう。
各課課長職以外でも働き者wの能動的な社員(TLに頻繁に名前が出て来る人)はいますので、それらの人々に相談を持ちかけてみるのもよいでしょう。
「募集」と張り紙を掲げただけではなかなか動かないものですが、「お願いできませんか?」と相談してみることで事態は進展するかも。
 

3.得意分野でなさそうなものも、相談はしてみよう

イラストレーターとして画課に、カメラマンとして写真家への所属を志望された方には、もちろんそれぞれ得意分野はありますが、相談次第では引き受けてくれるかもしれません。
社員名簿のほうに「傾向」として書かれていないことであっても、相談してみると「できる」かもしれません。
お願いしたいイラストレーターにそれができるかどうか判断する基準は作品見本などを見るしかありませんが、イラストレーターも個々の守備範囲に籠もるだけでなく、自己研鑽の一環として今までに挑戦したことのない分野に挑んでみる切っ掛けになるかもしれません。

慣れた分野以外に挑戦するということは、知らない技法、知らない知識、新しい工夫を求められることになるわけで、そうした挑戦の成果は必ずイラストレーター自身の身に付いていきます。
できない、やったことがない分野を攻略することで、できることが増えるわけです。

例えば、和物のイラストは大変です。日常では見慣れないものを描かなければなりません。
着物の種類。着こなし。合わせ目。縫い目と仕組み。和の小道具。街並み。生活習慣。風景。それらを描くには、改めて「正しい資料」を貪る必要にも迫られます。
ですが、それについてはイラスト依頼をされた文章原稿作者に相談をされればよいのです。
例えば和物の作品を描く作者は、そうした世界観のオーソリティでもあるわけですから、良い資料を紹介してくれる教導者でもあります。

文章原稿の作者とイラストレーターの双方が得るものがあるのが、コラボレーション作業のおもしろみであり同時に旨味でもあります。
竹の子書房は、そうした文章作者とイラストレーターの交流・協働機会を多く得られる場でもあります。
互いにそうした機会を生かしていただければ、相互に得られるものも大きくなるでしょう。
 

4.自分で動く!を大切に

本来、こうしたマッチングは商業誌などでは編集者が仲立ちとなって、或いは編集者自身が主導的に行うのが常ですが、竹の子書房ではそうした役割についても作者自身が担うことが可能です。
むしろ、そこが動かないものは、原稿が完成していても組版待機から先へ進まない場合もあります。

イラストレーター側から表紙を提案して文章を募集する「絵が先」ではこれと逆のことが起こりがちで、絵を掲げたものの呼応する文章作者が現れないような場合もあります。
この場合も、掲げて終わりではなく文章作者に働きかけてみる、或いは各課課長に相談してみるなどをお奨めします。

竹の子書房社員はそれぞれが別の本職を持っていたり、多忙に過ごしていたり、見ず知らずの人だったり、仲が良さそうで後から来た人には声を掛けづらかったり、と、いろいろ最初の一声が難しいように思われている新入社員も多そうです。

そうした点は、ベテラン社員の助力が必要です。
もちろん義務や負担を感じてしまうのでは本末転倒なのですが、相互扶助(困ったときはお互い様)、協働享楽(一緒にいいことしようぜ)の精神で、金を払っても買えないものを手に入れていくという志を共有していければ幸いです。
 

5.画課の皆様へ

余談となりますが、「恐怖箱 籠目」表紙の嘉弖苅悠介さんや、「恐怖箱 臨怪」表紙の近藤宗臣さん(いずれも竹書房)に、お仕事としてのイラストをお願いする切っ掛けになったのは竹の子書房で拝見した作品群が切っ掛けの一つでした。

「完成品としての電子書籍の表紙」は誰がそれを見ているかはわかりません。
確約するわけではありませんが、そこから思わぬ「声がけ」がある場合もあります。(竹の子書房は割と業界系の方にも注目されています)
自分を売り出していく、押し出していく、誰かの目に留まるようにするためのサンプル/見本として、竹の子書房という機会を生かしていくこともできますので、その辺りもご検討下さい。

 

最終更新:2011年07月01日 03:49