Pray for Churches in Tohoku @ ウィキ・東日本大震災による教会の被災記憶と祈り
東日本大震災あれから一年、「祈りのしおり」(日本キリスト教団)
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東日本大震災あれから一年「祈りのしおり」(日本キリスト教団)
被災一年を迎えて「祈りのしおり」 2012年3月11日「信徒の友」掲載
早くも大震災から一年が経とうとしています。被災地の復興が叫ばれているものの、その歩みは遅々としています。教会の被害もようやく全貌が見えてきた段階であり、教会員の被災も深刻です。あれから一年。私たちは悲嘆に暮れる人々の声を聴き続けてきました。「祈ってくださっているのが何よりの励ましです」との被災地の声も聴きました。祈ること。私たちキリスト者にできるこの恵のわざは今も変わらず必要とされています。
<招き>
本日は 3 月 11 日です。昨年の今日、東日本大震災が発生し、大津波により多くの人命が失われ、家や財産や仕事場を全て押し流される被害が広い地域に生じました。また、これに伴って起った人災である原子力発電所の事故のために、多くの人々が故郷を奪われ、放射能汚染の不安が広い地域に及んでいます。日本基督教団に連なる多くの教会も様々な被害を受け、その復興はまだ緒についたばかりです。震災から一周年のこの日、私たちは心を一つにして、被災地の人々と教会に主の慰めと支えを祈り求めると共に、その歩みを支え共に担っている全国の諸教。会の働きに主の導きと力づけを祈りましょう。
本日は 3 月 11 日です。昨年の今日、東日本大震災が発生し、大津波により多くの人命が失われ、家や財産や仕事場を全て押し流される被害が広い地域に生じました。また、これに伴って起った人災である原子力発電所の事故のために、多くの人々が故郷を奪われ、放射能汚染の不安が広い地域に及んでいます。日本基督教団に連なる多くの教会も様々な被害を受け、その復興はまだ緒についたばかりです。震災から一周年のこの日、私たちは心を一つにして、被災地の人々と教会に主の慰めと支えを祈り求めると共に、その歩みを支え共に担っている全国の諸教。会の働きに主の導きと力づけを祈りましょう。
<聖書>
- 詩篇46章1-12節
神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる。わたしたちは決して恐れない/地が姿を変え/山々が揺らいで海の中に移るとも。海の水が騒ぎ、沸き返り/その高ぶるさまに山々が震えるとも。大河とその流れは、神の都に喜びを与える/いと高き神のいます聖所に。神はその中にいまし、都は揺らぐことがない。夜明けとともに、神は助けをお与えになる。すべての民は騒ぎ、国々は揺らぐ。神が御声を出されると、地は溶け去る。万軍の主はわたしたちと共にいます。ヤコブの神はわたしたちの砦の塔。主の成し遂げられることを仰ぎ見よう。主はこの地を圧倒される。地の果てまで、戦いを断ち/弓を砕き槍を折り、盾を焼き払われる。「力を捨てよ、知れ/わたしは神。国々にあがめられ、この地であがめられる。万軍の主はわたしたちと共にいます。ヤコブの神はわたしたちの砦の塔
- アモス書 9 章 11 節~ 15節
その日には/わたしはダビデの倒れた仮庵を復興し/その破れを修復し、廃虚を復興して/昔の日のように建て直す。こうして、エドムの生き残りの者と/わが名をもって呼ばれるすべての国を/彼らに所有させよう、と主は言われる。主はこのことを行われる。見よ、その日が来れば、と主は言われる。耕す者は、刈り入れる者に続き/ぶどうを踏む者は、種蒔く者に続く。山々はぶどうの汁を滴らせ/すべての丘は溶けて流れる。わたしは、わが民イスラエルの繁栄を回復する。彼らは荒された町を建て直して。住み/ぶどう畑を作って、ぶどう酒を飲み/園を造って、実りを食べる。わたしは彼らをその土地に植え付ける。わたしが与えた地から/再び彼らが引き。抜かれることは決してないと/あなたの神なる主は言われる。
- マタイによる福音書 11 章 28 節~ 30節
疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そう。すれば、あなたがたは安らぎを得られる。30 わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。
<祈り>学生キリスト教友愛会(SCF)主事 野田沢
東日本大震災とその後の原発事故によって、痛み苦しむ地と人々と教会のために祈ります。主よ、私たちの贖いの為に血のような汗を流しつつ祈り、世に関わってくださる主よ。この出来事の中で、私たち以上に痛み血を流してくださる主よ。私たちはそのようなあなたを信頼し、心より祈ります。どうか、嘆きと不安の中にある私たちの祈りをお聞きください。愛する教会が破壊され、信徒とその家族が失われ、放射能などの影響で散らされてしまった教会と信徒のために祈ります。どうか、あなたの強い御手による導きと慰めを願います。どうか、この出来事の中で慣れ親しんだ教会を離れることがあったとしても、どうぞその信仰をお支えださい。この出来事の中で、同じく傷つきながらもあなたの御言葉を語り続ける牧師、教会を支える信徒たちを、あなたが支え導いてください。痛みの中にある教会のために、日本と世界の教会が祈り支えています。どうか、それらの教会と信仰者の営みの上に、あなたの恵みがありますように、また、私たちがこの出来事を忘れず、永く祈り支え続けてゆくことができますよに導いてください。この震災の中で、被災地の多くの教会が地域のために仕えています。教会というあなたの体を通してそれらのことがなされていることに感謝し、あなたへの信頼を篤くします。
労されている、教会・教区・教団、また世界中から訪れるボランティアワーカー現地スタッフのために祈ります。どうか、あなたがそれらの働きを喜び、疲れと限界の中にあって働く方々の心と体を癒し、先立って歩んでください。そして、その働きによってあなたの御栄が顕されますように。
この出来事に際し、「私など何もできない」と自らに憤る方々のために祈ります。あなたは私たちに祈りをお与えくださいました。どうか、あなたによって祈ることを通し、誰もがどこにいてもこの出来事に直接的に触れ関わり、痛みを分かち合う者とされることを教えてください。どうか私たちが、今以上にあなたへの信仰と祈りとを篤くすることができますように。
この震災による極度の緊張状態の中で、ともに傷つき傷つけあい、多くの人の輪・信頼の輪が崩されました。その中で痛み苦しむ方々のために祈ります。どうか、あなたによる愛と信頼の回復がありますように。
バベルの民のように、何物も意のままに操れると信じ容認してきた原子力。まさに私たちはそのことによって散らされようとしています。どうか私たちに謙虚さを教えてください。その放射能の恐怖の中にあって、子どもの健康と未来と、その不安の中にある家族のために祈ります。
どうか、あなたの強い守りがありますように。どうか私たちが、大きな災害に目を向ける中にあって、身近にある出来事にも引き続き目を注いでゆくことができますように。
私たちはあまりに多くを失った出来事の中で、あなたを知らぬかのように恐れ憤る者であることを告白します。しかし、あなたは十字架の主として私たちの悲しみと絶望を知っていてくださり、私たちの痛みと苦しみをご自身ものとしてくださいます。それが私たちの慰めです。私たちはこの出来事の中で、依るべきはあなた以外にないことも知りました。そのようなあなたに感謝し、あなたのみに依り頼み、祈ります。哀れみと慈しみと慰めの主、イエス・キリストの御名によって祈ります。 アーメン
賛美歌Ⅱ- 57 あらしのあと
東日本大震災とその後の原発事故によって、痛み苦しむ地と人々と教会のために祈ります。主よ、私たちの贖いの為に血のような汗を流しつつ祈り、世に関わってくださる主よ。この出来事の中で、私たち以上に痛み血を流してくださる主よ。私たちはそのようなあなたを信頼し、心より祈ります。どうか、嘆きと不安の中にある私たちの祈りをお聞きください。愛する教会が破壊され、信徒とその家族が失われ、放射能などの影響で散らされてしまった教会と信徒のために祈ります。どうか、あなたの強い御手による導きと慰めを願います。どうか、この出来事の中で慣れ親しんだ教会を離れることがあったとしても、どうぞその信仰をお支えださい。この出来事の中で、同じく傷つきながらもあなたの御言葉を語り続ける牧師、教会を支える信徒たちを、あなたが支え導いてください。痛みの中にある教会のために、日本と世界の教会が祈り支えています。どうか、それらの教会と信仰者の営みの上に、あなたの恵みがありますように、また、私たちがこの出来事を忘れず、永く祈り支え続けてゆくことができますよに導いてください。この震災の中で、被災地の多くの教会が地域のために仕えています。教会というあなたの体を通してそれらのことがなされていることに感謝し、あなたへの信頼を篤くします。
労されている、教会・教区・教団、また世界中から訪れるボランティアワーカー現地スタッフのために祈ります。どうか、あなたがそれらの働きを喜び、疲れと限界の中にあって働く方々の心と体を癒し、先立って歩んでください。そして、その働きによってあなたの御栄が顕されますように。
この出来事に際し、「私など何もできない」と自らに憤る方々のために祈ります。あなたは私たちに祈りをお与えくださいました。どうか、あなたによって祈ることを通し、誰もがどこにいてもこの出来事に直接的に触れ関わり、痛みを分かち合う者とされることを教えてください。どうか私たちが、今以上にあなたへの信仰と祈りとを篤くすることができますように。
この震災による極度の緊張状態の中で、ともに傷つき傷つけあい、多くの人の輪・信頼の輪が崩されました。その中で痛み苦しむ方々のために祈ります。どうか、あなたによる愛と信頼の回復がありますように。
バベルの民のように、何物も意のままに操れると信じ容認してきた原子力。まさに私たちはそのことによって散らされようとしています。どうか私たちに謙虚さを教えてください。その放射能の恐怖の中にあって、子どもの健康と未来と、その不安の中にある家族のために祈ります。
どうか、あなたの強い守りがありますように。どうか私たちが、大きな災害に目を向ける中にあって、身近にある出来事にも引き続き目を注いでゆくことができますように。
私たちはあまりに多くを失った出来事の中で、あなたを知らぬかのように恐れ憤る者であることを告白します。しかし、あなたは十字架の主として私たちの悲しみと絶望を知っていてくださり、私たちの痛みと苦しみをご自身ものとしてくださいます。それが私たちの慰めです。私たちはこの出来事の中で、依るべきはあなた以外にないことも知りました。そのようなあなたに感謝し、あなたのみに依り頼み、祈ります。哀れみと慈しみと慰めの主、イエス・キリストの御名によって祈ります。 アーメン
賛美歌Ⅱ- 57 あらしのあと
<被災3地区より> 祈りのためのメッセージ
- 奥羽教区議長 邑原宗男
「地震と津波は、教区内の教会にとって、教区宣教基本方針「さあ、共に生きよう」を、もう一度考えさせる時を与えることとなりました。被害の大きい被災教会(宮古、新生釜石、大船渡、千せんまや厩)の復興に向けて歩みだすための祈りを、心から求められました。被災教会の人々が、今どのように復興するかを役員会で検討し動き出したばかりです。移転を余儀なくされた千厩教会は土地購入と礼拝堂の建築の相談を続けています。修築を計画している新生釜石教会、総合的に検討を始める宮古教会、その課題を今、共に担っていただきたいと心より願っています。
- 東北教区議長 高橋和人
東北教区 88 教会の内 50 以上の教会が被災し、そのうち 12 教会が特に大きな被害を受けました。放射線被害は福島県全域に及びその影響は人の心にも生活にも計り知れない影を落としています。東北全体が傷つき弱っています。見えるものの一部は急速に回復していますが、本当に痛んだ深い部分はそのままになっています。復興にさえ格差が生まれています。諸教会がみな重荷に耐えながら懸命に持ちこたえようとしています。これからの見通しを立てることも困難ですが、祈りに支えられ、主に導かれるところに希望を持っています。お祈りください。
- 関東教区議長 秋山 徹
関東教区では、主として会堂牧師館、付帯施設の建物被害が中心で、その修復再建を中心に取り組んできました。既に終えたところ、未だ教会内の意見調整を続けているところ、それぞれの教会が、建物だけでなく生きたキリストの体としての教会の形が整えられるための試みの時を経験しています。関東教区でも、茨城、栃木などの特に幼児施設をもっている教会、またアジア学院などでは、放射能による汚染に対してどのように対応するかが緊急の課題となっています。また信徒宅で大きい被害を受けておられるところもかなりあり、このための配慮も必要になっています。全国の教会からの支えと祈りに励まされ、わたしたちもまた、その働きに加えさせていただいています。