2-28

ミュウ虐

作者:音波X(元・カスポケ虐殺犯)


この玩具と出遭ったのは偶然。
つまりコイツがどうなろうと俺には容疑は掛からない訳だ。

とある街のトレーナースクール。何処にでも居るような怖い顔をした先生らしき男の目の前に、肩を竦めた生徒らしき少年が立っている。
先生は嘲笑うような顔で少年の頭を丸めたノートで軽く叩きながら言った。
「おい、この前もココで間違えたよな?お前は家に帰って勉強してるのか??」
先生は黒板に書いてある間違えた箇所を指でトントンと指差した。
「お前、草タイプ使ってんだろ?草タイプと相性が悪い奴くらい覚えられなくてどうする?いっそ脳ミソの光合成でもしたらどうだ?」
先生がそういうと席に座って成り行きを見守っていた生徒達から一斉に笑い声が漏れた。
少年は悔しさ等が入り混じった泣きそうな顔で唇を噛み締め俯いた。

少年は可哀想な事に虐められる体質だった。無論、スクールでは恰好の餌食である。
何時もの様にスクールが終わると少年は直ぐに帰ろうとした。
少年が自分の下駄箱を開けると中にはナイフが突き刺さったまま白目を剥いて事切れているエネコが入っていた。
それを見てショックを受けている少年を見て周りの生徒達は一斉に笑い出した。
笑い声を聞いている内、少年は無意識にナイフを死体から引き抜くと、靴も履かずに近くの森の中へ走り去った。

少年はスクールの後は必ず、森の奥にある少し開けた場所。少年の「秘密の場所」に行く。
そこは奥にあるため、スクールの連中はもちろん、人は来ないし、そこなら落ち着いて眠ったりできる。
少しの開放感を味わいながら心を浮かせて少年は何時もの場所に辿り着いた。
しかし、少年だけの場所のはずのソコには、今日は何故か先客が居た。
先客と言っても人ではない。小さく、しかし以上に長い尻尾を持った桃色の生物・・・ミュウだった。
不思議に思った少年は見たことも無いその生物にゆっくり近づいた。当然ミュウだとは夢にも思わない。
ミュウは眠っているらしく、少年が近づいても全く起きる気配を見せなかった。
そんなミュウを見て居るうちに少年の中に、一つの考えが浮かんだ。

.---------コイツでストレス解消でもするか。

++++++
前振りが長くてスマン。次で虐殺に突入。


ミュウは身の不自然な圧迫感で目が覚めた。身体を見ると何故かロープで木に縛り付けられている。
「あ、起きた。」と言いながら目の前の少年は手に持っているナイフをクルクルと回しながら近づく。
何をされるのかとミュウはビクビクしながら少年を見上げた。少年はそんなミュウの顔をいきなり横から蹴った。

「お前さぁ、何、俺の場所に勝手に入って来てんの?」

ビシッ

「誰のポケモンか知らないけどさぁ」

バシッ

「お前みたいなヤツ、ほんとムカつくんだよ」

ゴスッ

言葉を区切るたびに少年はミュウの頬をビンタしたり殴ったりした。少し痛めつけた後、少年はフシギダネを取り出し、ナイフをミュウに近づけた。
「お前みたいな馬鹿は飼い主に返す前に、躾けし直してやるよ。」そう言いながらミュウの爪先をナイフで躊躇わずに切った。
もちろん少年にはミュウを返す気など全く無いのだ。「ミ゛ュッ!!」と苦しそうな声を出すミュウの爪先からは血が滴っていた。
その傷口にナイフを当てたままグリグリと抉る様に動かす。そうしてるうちにミュウの爪先には指が入る程度の穴が開いた。
少年はフシギダネに宿り木の種を出させると、その種をミュウの爪先の穴に押し込んだ。
ミュウは身悶えしながら暴れたので軽く頬を殴って大人しくさせた。

ミュウに植え込んだ種はどんどん成長していった。
皮膚の上からでも根が這って行くのが解る。どんどん根っこ状に皮膚が浮かび上がる。恐らく皮膚と筋肉の間を通っているのだろう。
どんどん体中に広がっていく根っこ。その様子を見ていると、今までに感じたことの無い優越感が沸き起こった。
少年は何かに掻き立てられるようにミュウの尻尾を掴んだ。

+++++++
長っ・・・まだ少し有るよ。



「なぁ、この尻尾ってどこら辺まで骨が入ってんだ?俺、勉強苦手だから解んねぇんだけど。」
掴んだ尻尾でミュウの顔をピシピシ叩きながら聞く。ポケモンの言葉が通じないのは百も承知。
種のダメージに今も侵食され続けているミュウは尻尾を見るだけで精一杯だった。
まぁ、いくら頭が悪くても、触れば解ることなのだが、そんなので解っても楽しくない。
少年はナイフをミュウの尻尾の付け根に刺し、一気に切り開いた。
「ミ゛ュア゛ア゛アアア゛ァア゛ア゛ァァア゛アァ゛アア゛ァ!!!!」
白目を剥き、口から少し桃色の泡を吐いている。可愛かった顔からは想像もつかないほどの絶叫を上げている。
そんなミュウを尻目に少年は指で乱暴になぞる様にして骨の確認をしながら「へぇ、此処まであるんだ。」などと呑気に言っていた。
少年は黙って後ろで成り行きを見守っているフシギダネをチラリと見ながら言った。
「フシギソウ、とりあえずコイツの尻尾に毒の粉でも食らわせてやれよ。」
多少なりとも主人の残虐行為にショックを受けているフシギソウは一瞬の間のあと黙って紫色の粉をミュウの尻尾にかけた。
シュウシュウと音を立てながら、かけられた箇所からどんどん紫色に腫れ上がり、ただれていく。ミュウの叫び声が一層強くなった。
いい加減に耳障りになった少年はミュウの顎を掴み口を開かせるとナイフで舌を切り取った。
切り取られた傷口からドクドクと血が溢れている。ミュウはヒューヒューと声にならない声を出しながら少年を見た。
その目には、殆ど生気が無かった。虚ろで吸い込まれたら出られなくなりそうな目。
少年はその目に少しばかり恐れを抱いたが気を取り直し、始末をつけるべくナイフを握り直した。

++++++++

「お前ってさぁ、頭悪いよな?」
昼間、スクールの先生にされた様にナイフで軽くミュウの頭を叩く。
「いくら寝てても、人間の俺だって、人が来れば起きるし」
不意にミュウの頭からナイフが遠のく。


そして

一瞬の間のあと


「いっそ脳ミソの光合成でもしたらどうだ?」


ブシュウウウウウウウウウウウウウウウ---------!!!!!

勢い良く振り下ろされたナイフはミュウの頭に刺さった。
その瞬間、刺された箇所から噴水のように血が吹き出る。
しかし少年は怯まずにナイフを握ったその手に体重をかけミュウの頭を切り開いた。
ソコには桃色と赤が混ざった綺麗な脳みそがあった。
「良かったな、コレで頭が良くなるぞ。オメデトウ。」
少年は口元についたミュウの血を舌でペロリと舐めると後ろを振り返った。
するとフシギソウがブルブルと震えだしていた。
「フシギソウ、どうしたんだ?これのショックが強すぎたのか??」
少年は本気で心配になった。少年にはフシギソウしか友達が居ないのだ。
フシギソウの震えが一層激しくなった。そして次の瞬間眩しい位に光り、姿が変わった。そう、進化したのだ。
恐らくミュウの虐殺に手を貸したからであろう、しかしそんな事はどうでも良い、少年は喜びを隠せなかった。
少年はミュウのことも忘れて嬉々として帰路に着いた。そしてもう二度と「秘密の場所」に来ることは無かった。

++++++
一応終わった。しかしまだおまけがあったりする。てか描写が微妙だったりするのは誤る。
それと「ミュウはこんな事される前に逃げる」って言われたら反論の余地が無いとだけは言っておこうと思う。



おまけ。
++++++

翌日、全国に配布される新聞の一面を飾ったのは
「トレーナースクールに謎の毒粉。通風孔から学校中に噴霧。教員・生徒全員死亡。史上最悪の凶悪犯罪、容疑者は未だ見つからず」
という記事だった。それを読んでほくそ笑むのはあの少年。
そう、少年は勝ったのだ。

++++++
つまり、反撃できるようになった虐められっ子は何するか解らない。と言うこと。
イジメは駄目だよ。現代はこうゆう事件が普通になってきてるからね。怖い怖い。
最終更新:2011年04月16日 14:45
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