2-13


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ルカリオ虐


――

体の色は、蒼と黒が主な色。赤く光った眼が、こちらを睨んでいる。
『貴様、こんな事をしてすむと思うのか!』
 眼の前にいるのは確かにポケモンだ。その存在が幻とされている為に、あまり正確な情報はないが。
確か、そのポケモンの名は”ルカリオ”波動の勇者、なんて噂されているポケモンだ。
それが今、どうして俺の眼の前にいるかなんて聞かないでくれ。(ただちょっとしたコネでな。)
『聞いているのか貴様ッ!』
 ルカリオはポケモンにしては偉く知能が発達しているらしく、人間の言葉を喋る。
しかし、人間の言葉を話せたとはいえ所詮ポケモンはポケモン。今ルカリオは機械によって壁に貼り付けられている。
結局、人間には勝てないのだ。その証拠に、ルカリオは口で抗議するだけにおさまっている。
 多分、何か反抗を見せれば暴行を加えられると思ったのではないだろうか。
ポケモンにしては偉く頭がいい。しかし、所詮ポケモンはポケモン。だから俺はあえて手を加える。

「ルカリオとか言う名前だったか?あのさ、今日、御前は自分が捕まった事を酷く悔やむといい。
 御前は今日、今ここで、惨めな姿に生まれ変わるのだからな。」

『何が言いたい?』
ルカリオは不機嫌そうに、それでもまだ屈してはいない口調で言う。
俺は笑ってやりたくて仕方がなかった。
 こんな機械仕掛けの施設で、やる事といえば一つだろう?

俺はゆっくりと、電気ショックマシーンの電源を入れた。



ぱりり、と小さな電気がルカリオを捕らえている機械から漏れる。
『!』
ルカリオはこの後の事を察知したのか、眼を見開き、慌てて暴れ始めた。
俺は笑った。
「嗚呼、無駄無駄。それはバンギラスが暴れても壊れないように設計されているんだ。
 しかも、エスパー系の技も使えない。それからは特殊な電波が出ているんだ。
 つまり、御前のようなポケモンは科学の前では無力なんだよ。」
ぎぎぎぎ、と、あくまでゆっくりと電気ショックマシーンの力を上げていく。
少しずつだが、ルカリオの眉間に皺が寄せられていく。
『ッ、この下衆が…』
機械から飛び出す電気の量を見る限り、結構なダメージがルカリオの体にかかっているハズなのに、まだルカリオは無駄口を叩く。
というか、今の俺にはそれが負け惜しみにしか聞こえない。
「何とでも言えよ、ポケモンのくせしてさ。」
 俺は思い切り、電気ショックマシーンの力を最大限にしてみた。

『ぐぁあああああああああああ!!!!!!』

多量の電気が一気にルカリオを襲う。蒼い稲妻のようなものが、機械とルカリオの周辺に飛び出す。
それが、蒼と黒の色によく映えた。ルカリオは眼を見開いて叫ぶ。
 さながら、電気椅子に人間を座らせているような感じだ。
「ははははは、さっきまで強がっていたのはどこの誰だ?」
苦しむルカリオをよそに俺は涼しい顔で銃を取り出す。銃弾を詰め込む間も、ルカリオは叫び声をあげる。
『うぅうっぐぅぁぁああああっ!!!』
そろそろ焦げ臭いにおいが漂ってきそうな所で、俺は電気ショックマシーンの電源を切った。
 途端項垂れるルカリオの体。ぷしゅ~、とルカリオの体から煙が立ち昇る。
「ははは、どうしたルカリオ。下衆にいたぶられてもうくたばったか?」
俺は銃口をルカリオに向けつつ笑い声を上げる。ルカリオが、きっ、と俺をにらみつけた。
『…まさ、か…この私が…、そうくたばると、思うのか…?』
ルカリオの赤い瞳は、今だ屈服はしていなかった。



それが単に強がっている、と直感はしていたものの、今まで実験したきた中でこれほどまでに耐えたポケモンはいない。
どのポケモンも、電気ショックマシーンを最大にした時点で死んでしまうのだ。
 しかし、このルカリオというポケモンはどうだろう。
瀕死、気絶、それどころか今こうやって俺を挑発しているではないか。
 俺は喉の奥で、くくっ、と笑った。
そして、ルカリオに向かって向けた銃の安全装置をはずす。
「さぁ、ルカリオ。命乞いをしろ。そうすれば助けてやる。
 ま、そう簡単に、というか原型の一部は壊させてもらうがな、どの道。」
笑いながら引き金に手をかけてみる。しかし、一方のルカリオはまったくの無反応。
 腹がたった俺は、何の躊躇もなく、ルカリオの耳の後ろのびらびらしたものに向かって撃った。
正直、あれは目障りだった。真っ直ぐに、銃弾はそのびらびらに当たる。
『ぐぅっ!!?』
血飛沫がぴゅぅっ、と噴出したかと思うと、ルカリオは思い切り唇を噛み締める。
赤い瞳が大きく開く。結構痛いらしい、あのびらびらは。
「ふぅん、じゃあさ。」
続けざまに二発。先ほど撃った右側にもう一発、左側に新たに一発。ルカリオは悲鳴を上げた。
『っぁあ゛あ゛ああ゛あ!!!!!』
 てんで、これが幻のポケモンだなんて、波動の勇者なんてどうかしている。俺の感想はそれだ。
電気ショックを浴びた後まではよかった、だが、あんな肉の塊のようなびらびらを撃たれただけで苦しむルカリオ。
そんな反応を見せられては、やっている側としてもつまらなくなる。
 ルカリオのびらびらは血によって赤く染まっている。ぽたぽたと床にも落ちている。
血の赤、ルカリオの眼と同じ色。

――どくん、と俺の中の虐待心が疼いた。
もっとだ、もっとコイツを苦しめて、―――コイツの眼が気に入らない。

俺は銃を置き、また機械に手を伸ばした。ルカリオに声をかけた。
「なぁ、ルカリオ。このスイッチが何か解るかい?」
そう言って、機械のほぼ中心に位置する銀色のスイッチを指差す。
他の機械のスイッチとは違う、一回りも二回りも大きいそれは、強化硝子によって覆われている。
『…』
ルカリオは黙ったまま、そのスイッチの方に視線を向けた。
確かにその視線がスイッチに向けられている事を確認し、俺はスイッチが何のスイッチかを述べる。
「これはだな、強力な電波を発生させるスイッチなんだ。…そうだな、例えで言うならポケモンの進化を強制的に行える。
 代表的な例はコイキングだ。この電波のおかげでコイキングはすぐにギャラドスに進化できる。素晴らしいとは思わないか?」
『そっ、そんなものは自然の法則に反しているッッ!!!!』
ルカリオは眼を釣り上げて叫ぶ。嗚呼、まだそんな余力があるんですか。
「だがなルカリオ。これはただ進化を強制的に促進させるだけじゃない。
 強力な電波によってポケモンの体を一時的に麻痺させる事ができるんだ。
 運が悪いポケモンは、動けないまま生涯をすごすことになるけどね。」
ははは、と笑いながら俺はその銀色のスイッチを覆っている強化硝子を取り除く。
ルカリオの顔がだんだん、恐怖と驚きに歪んでいく。
「大丈夫、痛みは一瞬だ。動けなくなった後の痛みは普通にあるけど、この電波はそう痛くない。
 ま、余力もあるんだし、動けなくなった後は色々としてやるよ。」
『やっ、やめ』

やめろ、とか言う前に逃げるように暴れたりすれば俺だって銃くらいで済んだのにな。
その時点で殺してしまうかもしれないけど。
 俺は銀色のスイッチを、確かに、ぐっと押し込んだ。
かちり、と音がしてスイッチが入る。途端、ルカリオの体ががくがくと痙攣し始める。
『ア゛ア゛アアッア゛アッッ!!』
補足だが、この電波は人に害はない。しかも目に見えないときた。
 俺はただ、ルカリオが唾液をたらしながら痙攣する様を、笑いながら見ていた。
コイツをどうやってなぶり殺そう、そう思うと心が躍る。



がくがくと痙攣するルカリオ。もうあの赤い目に正気はない。
俺はスイッチの電源をきった。
 今度ははっきりと、まるで糸の切れた人形のように、ルカリオの顔が垂れた。
撃ったあのびらびらの傷口から、白い煙がたっている。血は止まりかけていた。
「ルカリオ?」
呼んでも返答はない。俺は試しに、ルカリオに向かってネジを一本投げてみた。
 こん、とルカリオの頭にぶつかるネジ。しかしルカリオは反応しない。
俺は口の端を持ち上げつつ、ルカリオの体を固定していた機械の電源を切った。
 がしゃん、と音がして外れる機械。そしてルカリオの体は床に、自然に落とされる。
蒼い体が銀色の床、機械の床に横たわる。
 俺は苦笑しつつ、腰に装備していた警棒を取り出した。
もう動く気配のないルカリオに近づき、その警棒を右足に向かって振り落とす。
ごっ、と音が鳴る。どうやら足が折れたらしい。だが、ルカリオの体はぴく、と少し動いただけで終わる。
電波の力は素晴らしいものだった。
 こんな珍しい、幻のポケモンを好きなようにできるなんて……。
俺は歓喜の絶頂にあった。

――「さぁ、次はどうして欲しい?」

答えのないルカリオに、再度警棒を振り下ろす。確かに、ごっ、と音はなる。
だが、抵抗をしないポケモン。しかし、暴力を加える俺。
 そのアンバランスさがどこか当たり前のように思えてきて、俺はいつしか笑い狂っていた。
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