(3/16 15:40) 自衛隊ヘリ 水投下を断念
政府の対策本部からの要請を受けて、福島第一原子力発電所の3号機へ水を投下する準備を進めていた自衛隊のヘリコプターは、上空の放射線量が規定された上限を大幅に超えていることから、16日の作業を断念しました。
(3/16 15:40) 福島第1付近、放射線量が急上昇。その後下がる。
枝野幸男官房長官は16日午前の記者会見で福島第1原子力発電所の正門付近の放射線量について「本日10時過ぎから急激に上がった」と説明した。3号機の格納施設の一部から白煙が上がっていることを確認していると説明。「2号機同様、格納施設の一部が破損した可能性がある」と述べ、放射能を帯びた水蒸気が放出された可能性を示唆した。放射線量の上昇により、現場作業員は「一時的に退避した」という。
正門付近の放射線量はその後下がり始めているとの報告を受けたという。
経済産業省原子力安全・保安院は16日の記者会見で、福島第1原子力発電所付近の放射線量が10時過ぎから上昇したことについて「原因は圧力抑制室が破損している2号機の可能性が高い」と明らかにした。東京電力から報告を受けたという。
正門付近のある地点で、10時40分に放射線量が毎時10ミリシーベルト(1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルト)を示したという。その後11時20分時点で1.9ミリシーベルトまで下がったので、作業員の一時退避を解除した。
原子力安全・保安院によると、福島第1原子力発電所の正門付近の放射線量は10時45分時点で6.4ミリシーベルト。枝野幸男官房長官の会見直前の10時54分時点では2.3ミリシーベルトに低下したという。