16話~20話(ジョウト物語)

16話 「新しい仲間ッ!」



天空にある一つの島・・・
まぁ空中都市というやつだ。
その空中都市に伝説のポケモン達が集まっていた・・・・・

「選ばれた者達の様子は?ルファ」

ルファ「はい。リアが青い毛並みのロコンのリライブを完了しました。」

擬人化した姿のルファがリーダーらしき人物の問いに答える。
まぁ全員擬人化だが。

「そうか・・・以上で会議を終了する。」


リーダーが手をあげると伝説ポケモン達はポケモンの姿にもどり一斉に飛び立った。
その場にはルファだけが残った。

ルファ「・・・・・・・・いったいなにを考えているの・・・・?大神様は・・・・」

ルファは青くすみきった空をみあげて呟いた。



ロコン《ねぇ・・・・・私を仲間にしてくれない?ついていきたいの。》

青い毛並みのロコンがリアに問いかける。
しかも脚にしがみついて。
目をきらきらと輝かせて。
リアは断る事が出来なかった。

リア「いいですよ。ボールに入ってください。」

そしてボールをロコンにあてて・・・・・
一回ゆれて・・・・・ニ回ゆれて・・・・・・3回ゆれて・・・・・・

カコン。

ボールの真ん中のスイッチが赤く光った。
捕まえたという合図だ。

そしてリアはボールからロコンを出す。

ロコン《ありがとう》
リア「いいんですよ。それで名前はえーと・・・・・・・・」
カイ「アオルなんてどうだ?青に流で。」
リア「いいですね。じゃあアオルでどうですか?」
ロコン《アオル・・・・・・・いい名前!》
リア「じゃあアオル。これからよろしくおねがいします。」

そしてロコン達は通行人を襲わないことを約束し、
町の人々はロコン達の住みかを荒らさない事を約束し、和解した。

そしてキキョウシティのポケモンセンターで・・・・・・

カイ「さて、ソウ達の回復が終わったらヒワダタウンに行くぞ。」
リア「はい。」

「ねーーぇ!!」

元気少女。ノアがこちらにむかって走ってきた。
そして急ブレーキをかけるもカイにぶつかる。

カイ「グハッ」

カイは倒れ頭を強打して失神しかけた。
ノアはなにくわぬ顔をしてリアにトレーナーカードを見せていた。
ジーとしているリアにノアが言った。

ノア「トレーナー同士のあいさつはバトルとか言うけど
   トレーナーカードを見せるのもあいさつのうちの一つ。
   さ、貴方のも見せて!!              」

リアはウエストポーチから新しいぴかぴかのトレーナーカードを見せた。
ノアのトレーナーカードにはバッチがひとつついている。

ノア「このバッチはジムバッチって言ってね。町のジムリーダーに勝つともらえるの!
   さっきハヤトさんにバトルをねだったら「次のジムで負けたら返せよ」って!
   で次のジムがあるのはヒワダタウンだから貴方達と一緒に行こうと思って!  」
カイ「何でお前と・・・・・・」
ノア「何か不満?」
カイ「・・・・・・・」

カイの文句を殺気で黙らせたノア。

カイ「あ、回復できてたぞ。」

そう言ってカイは二つのモンスターボールをリアに渡した。
リアは二つのボールのうちからアオルを出す。
もうひとつのボールのなかからフレアが声をかけた。

フレア《アオルをだしていくの》
リア「はい。アオルはまだレベル10。フレアはレベル15ですので。」
フレア《レベル10だったのにあんなに強かったのって・・・・》
アオル《悪かった?》
フレア《いいえ・・・・》

そしてカイはソウを。ノアはスイヒをだす。

カイ「・・・・・途中でわがまま言うなよ」
ソウ《うう・・・分かってるよ~》
ノア「きばっていこー!」
スイヒ《オー・・・・・》

そしてポケモンセンターを出た三人と三匹は32番道路へ向かった。


17話 「エン」


32番道路を一気に駆け抜けるリア達。
そんな時カイがこんな言葉を口にした。

カイ「なぁ。今日って金曜日だよな」
リア「はい?・・えーとポケギア・・・・はい。金曜日ですけどそれがなにか?」
カイ「金曜日はつながりの洞窟の奥から綺麗な歌声が聞こえるそうだ。」
ノア「え?それってポケモン?」
カイ「知るか。」

ノアのキックがカイにあたった。


しばし休憩して(カイの回復をまって)また歩き出した一行。
つながりの洞窟の入口が見えてきたという時、入口から一人の男性がこちらに走ってきた。

「どいてくれぇぇぇぇ!!」

カイ「じゃあ止まれェェェェェ!!!」

ドンッ!!

男性とカイがぶつかった。
カイは「何でまた・・・・・」とか言いながら気絶した。
おーい。お前気絶すんなー。

カイ「気絶してねぇよ!!」

あ、起きてた。

エン「あ、すみません。僕エンって言います。」

ベージュ色の髪に瞳は赤色。
服は長袖に長ズボンでどちらも茶色。
靴の色は灰色・・・・という格好だった。

エン「実はいま人に追われてて・・・・・・このタマゴ預かってくれませんか?」

そう言うとエンはノアに薄黄色のタマゴを預けてまた走り去ろうとした。
が、洞窟から黒服の集団がやってきたのを見て顔を青ざめた。

エン(もう来てるとは・・・・・・なんで?)
カイ「あれ・・ロケット団じゃねぇか。」
ノア「あいつらがあんた狙ってるってこと?じゃあ片付けるか」

そしてノアとカイはスイヒとソウに攻撃命令を出した。
タマゴは現在リアが預かっている。

カイ「ソウ!リーフストーム!」
ノア「スイヒ!ふぶき!」

草と雪の激しい嵐によってロケット団数十名は空のかなたへ吹っ飛ばされた。

ノア「どう・・・・・あれ?」
リア「エンさんならもう走って行ってしまいましたよ。これノアさんへって。」

リアから薄黄色のタマゴを受け取ったノア。

ノア「じゃあいろいろあったけど洞窟に入ろうか。」
スイヒ《ああ。》
リア「そうですね。行きましょう。アオル。」
アオル《うん!》
カイ「置いていくぞ。ソウ」
ソウ《酷いっ!!》

そしてつながりの洞窟に入って行った・・・・


18話 「洞窟で」

ここはつながりの洞窟内。
薄暗くときどきピチャンと水滴が落ちる音がする。


しばらくすすんだのち、カイは不審な者達を発見した。

カイ「あれ・・・ロケット団か?」
ノア「・・・・たしかに。何しに行くのかな。行ってみよ。」
リア「・・・またポケモン捕獲ですか・・・だとしたら許せませんね。」

そしてロケット団のあとをつけていくカイ達。
そして地下の階段をくだり・・・・・

「ラプゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」
「おい!しずかにしろ!」

数十人のロケット団がポケモンをおさえつけていた。

カイ「あれは・・・・ラプラスだ。」
ノア「酷い!スイヒ!r」
リア「アオル。火炎放射。それでもだめだったらアクアジェット。」
アオル《おっけー》

リアはアオルにそくざに指示をだした。
アオルはロケット団員に向かっていった。

ロケット団が気付いた時にはもう遅い。
ロケット団は洞窟の外へと放り出されていた。
しかしそのうちの一人が何者かへ何かを伝えていた。

「・・ランス様・・・例の娘をはっけんしました。茶髪に金色の瞳です。ヒワダタウンへ行くようです。
 きっとあの少年も居るのでヤドンの井戸にも行くでしょう。はい。ではきりますね。」

ピッ

「ふふふ・・・・・・・」



ある場所で

同じ思いで

ある作戦は

動き出す・・・・・・・・

その先にあるのは・・・・・・・

天国か・・・・

地獄か・・・・


19話 「動き出した陰謀 そして誘拐」

「ラプゥ♪」
《気持ちいいね!》

気持ち良さそうにぴしゃぴしゃと水の上を滑るように泳ぐラプラス。
カイ達はその様子を見ていた。

リア「ラプラス楽しそうですね・・・」
カイ「ああ。もうめったにくることはないだろうしここにおいといていいだろう。じゃあ行くぞ。」
ノア「スイヒ。遊んでないでそろそろ行くわよ。」
スイヒ《ちぇ・・・・またな!》
ラプラス《・・・・・・・》

ラプラスはリア達が去った後寂しげな表情を見せた。
そして洞窟の奥へと続く水路の奥へと向かった。


そしてリア達は・・・・・・

リア「やっと出られましたね。」
カイ「雨が・・・・・」

ザァァァァァァァ!!!

三人は雨でびしょぬれになっていた。

カイ「風引く・・・・・クシュンッ!!」
ノア「くしゃみは手をおさえてやれ!!」

カイにノアがキックした。
カイは思わず足を抑える。

カイ「痛ってぇ!!!」
リア「早く行きましょうよ・・・・・;」

そしてヒワダタウン・・・・・・

ポケモンセンターでポケモンを回復させたのちリア達はヒワダタウンをぶらりとしていた。
そんな中一人の少女がヤドンをつれてこちらに走ってきた。
そしてカイにぶつかる。

ドンッ

カイ「・・・・・・・・・・(何でおればっかこんなめに・・?)」
少女「あ!ごめんなさい!」

少女はぺこりと謝った。
そして言った。

少女「私のおじいちゃんがヤドンの井戸に行ったっきり帰ってこないんです!
    貴方達トレーナーですか?なら様子を見てきて下さい!!」
リア「はい。分かりました。」
少女「本当?ありがとう!」

そして少女はまた走り去っていた。
ノアが言う。

ノア「めんどくさい事をまた引き受けて大丈夫なの?」
リア「だってほっとけなくて・・・・・・」
カイ「まぁさっさと行くぞ」


ヤドンの井戸

一人の老人がはしごから倒れていた。
あわててリアがかけよる。

リア「大丈夫ですか!?」
ガンテツ「うぅ・・・・わしはガンテツじゃ・・・ここにいるロケット団を
      とっちめようと思ったのだが・・・・腰が・・・・・・お前達が代わりにやってくれ。」
ノア「ガンテツ!?あのボール職人の!?じゃあ行きましょ!」
リア(何故かノアさんがきゅうにノリノリに・・・・・・)
カイ(態度変えやすい女・・・・・)

カイはノアのアッパーをくらった。


しばらくヤドンの井戸を進むとロケット団を見つけた。
そしてその奥には緑色の髪をしたロケット団がいた。

カイ「ロケット団幹部・・・・ランス・・・・」
ランス「おや・・・・・あなたは例の少年・・・・そして作戦に必要な例の娘・・・・・・・」

ランスはそうつぶやくとリアのほうを見た。
ノアはとっさに何かをさとってリアの前に立った。

ノア「貴方達が何をしようとしているかは知らないけどリアに何の用?」
ランス「ふふ・・・・クロバット。さいみんじゅつ。」

カイがしまった!というまでもなくリアは眠りに落ちて地面に崩れ落ちた。

ノア「リアッ!!」

ノアがリアをゆさぶる。
だがリアは起きる気配はない。

ノア「くっ・・・・・・スイヒ!!」
カイ「相性は悪いが行くぞ!ソウ!」
ランス「おや・・?誰が戦うと言いました?」
カイ「・・!ソウ!はっぱかったーを続けてやれ!」

ロケット団員の一人がマタドガスをくりだしてえんまくをする。
しかしソウのはっぱかったーでえんまくは少しだけうすれた。
そしてえんまくが完全に消えた後・・・・・

ノア「リアが居ない!!」
カイ「やっぱりあいつらは・・・・」

「〈神との絆の者〉を狙っていた・・・・・そうなんだね。カイ・・・いや元プラズマ団の、秒速のカイ。」

カイ「!?お前は・・・・・何故それを知っている!?」
ノア「どういう事!?はやくはなして!」

「うん。分かった。でもいったんポケモンセンターに行こう。君のナエトルばててるよ。」

カイ「ソウ!・・・・すまねぇな。」

そして一行はポケモンセンターに戻った。
とちゅうで老人をつかんで投げて(ェ


陰謀は・・・

始動する・・・・・

止めるのは・・・・・

選ばれた者達のみ・・・・・


20話 「星の守り人〈ほしのもりびと〉」

ヒワダタウン。ポケモンセンター・・・・

そこにカイとノア・・・そして謎の少年エンが居た。

エン「やっぱり・・・君はプラズマ団の秒速のカイだね。」
カイ「・・・・情報はどこにももらしてないはずだが。」
エン「やっぱりそうなんだ。でも人間には・・・でしょ?」
カイ「・・!まさかお前・・・・」
ノア「どゆ事?」

二人の会話に?マークのノア。
話についていけてない。というか意味分かってないだろ。

エン「そうだよ・・・僕は・・・」

そう言うとエンは外に出た。
カイとノアも後を追いかける。
ポケモンセンターの裏側に言った時エンは周りを確認した。

エン「誰も居ないみたいだね・・・よし。」

エンは目をつぶった。
そしてエンの体が赤く光り出した。

そして光がやんだとき、エンは・・・・

カイ「やっぱり擬人化か。エンティ。・・いやエン。」
エン《隠していて悪かったね。》

エンは・・・エンティになっていたのだ。
つまりエンはエンティの擬人化の姿だったのだ。

エン《人に聞かれるといろいろ困るから・・・ここで話すよ。
    陰謀をとめるために短めに・・ね。〈星の守り人〉さん。》
カイ「・・・・・・」
エン《知ってるよ。敵を一回の指令で倒すことでまるで流れ星のように敵を倒す・・・・・・
    そんな能力が君にはある。そして使用時目が銀色となる》
カイ「・・・・・・・・・・・・・伝説のポケモンとだけはあるな。」
エン《そりゃそうだよ・・・さて、ルファやレイン様の封印が解ける前に行かなくちゃ。
    乗って。僕に》
ノア「伝説のポケモンに乗れるなんてすごーい!!」
カイ「・・・・・・・・」

ノアが目をきらきらとさせてエンを見ていた。
カイは黙りこむ。が乗った。

エン《皆乗った?じゃあ行くよ》

そしてエンは最終決戦の場所・・・〈封印の塔〉に向かった。


封印の塔・・・・
伝説ポケモンのパワーが封印されている場所。
封印をとくには〈神との絆の者〉がその場に居る必要がある。
伝説ポケモンの封印をとくとその伝説ポケモンは暴走して我を忘れる。
最終更新:2011年05月14日 20:45