No work, no pay.(働かざるもの食うべからず)



扇要は生きる活力を完全に失いかけていた。
最愛の人間である千草が自分の目の前で死んでしまったためである。
だが、ビッグ・バンは優勝すれば生き返らせることが可能だと言っていた。
皮肉なことにそれだけが彼の心をつなぎとめていた。
自分でいうのもなんだが、これでも世渡り上手な性格である。
うまくいけば優勝できるかもしれないなど、策を巡らせる。
優勝しつつも、一度千草を殺した主催者を倒さなければならない、それを踏まえての策を。
そんな彼の前に、運命の出会いが訪れる。
「これも全てガンダムOOの仕業だ!」
「!?」
突然の怒声に扇は驚き、周囲を見回す。
すると声の方角にはものすごい形相をした男がずかずかと歩いているではないか。
(接触してみる価値はあるか……?)
扇はレジスタンスとしての運動能力を活かし、男の背後を取る。
「動くな」
「やはり現れたな!『OO信者』め!」
完全に首を掴んでいたはずの扇だったが、突如吹き飛ばされる。
「がはっ……」
「この『流派東方不敗の力』を持つ私に格闘戦を挑んだのがそもそもの間違いなんだよ!この『キ○ガイOO信者』!!!」
「ま……待ってくれ、突然後ろから襲ったのは悪かった。だが、言ってる意味がよくわからない」
扇は男に事情を説明する。
男の強さを使えばもしかすると優勝できるかもしれないと判断し、主催者を倒すという部分だけを語る。
扇の考えはこうである。
1・男と主催者を戦わせる。
2・お互いがボロボロになった段階で後ろから男を殺す。
3・優勝し願いを叶える。
4・主催者にとどめを刺す。
そのためにも男が殺し合いに乗っていないのを願った。
「そういうことだったか!つまり君は私の『同士』ということだな!」
「あ、ああ。その通りだ」
こうも簡単に話が進むとは思わなかったため、扇は半ば拍子抜けする。
そして、先ほど自分を吹き飛ばした技について聞く。
身体能力は並の人間以上あると思っているつもりだが、男の見た目からは自分以上の身体能力があるとは到底思えなかった。
「あれは私が『流派東方不敗』だからだ。あの力を人は『錬金術』とも呼ぶ」
彼の話によるとあの時予め錬金術で用意した罠を周囲に張り巡らせていたらしい。
にわかには信じられない話だが、現実に見たものを疑うことはできない。
「私はアルホンダ・エルリック。『ガンダムOO』や『SEED』のようなこの世の害悪を滅ぼすために戦う『孤高の戦士』だ」
「俺は扇要。レジスタンスの黒の騎士団のリーダーだ。」
二人ともかっこよく自らを名乗っているが、しょせんは無職である。
また、扇はこの時知らなかった――もとい、気づいていたとしても気にしてはいなかった。
アルホンダの情緒不安っぷりはいつ爆発するかもわからない爆弾のようなものであることを……。

【扇要@コードギアス 反逆のルルーシュ】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:E-4 市街地】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、ランダム支給品1~3
【思考・状況】
基本行動方針:優勝しつつ主催者に復讐。
1:アルホンダを利用する。
2:錬金術の存在に驚愕
※名簿や支給品は確認していません
※参戦時期はお任せします。

【アルホンダ・エルリック@無職の錬金術師】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:E-4 市街地】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、ランダム支給品1~3
【思考・状況】
基本行動方針:『OO信者』と『SEED信者』は皆殺しにする(『OO信者』優先)
1:扇を同士と認め、共に行動。

004:狂気の沙汰ほど面白い 投下順 006:『魔法少女』といこう!
004:狂気の沙汰ほど面白い 時系列順 006:『魔法少女』といこう!
000:モンスターズ・オペレーション 扇要 047:等価交換
初登場 アルホンダ・エルリック 047:等価交換

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最終更新:2011年08月14日 13:47