。笑




「ったく、とんでもない事に巻き込まれたよ。笑」
この地獄と言ってもいい状況で無敗KENは笑っていた。
彼が笑っているのは勝算があるからではない。筆者が理由を尋ねたかったりする。
「携帯は使い物にならないな。笑」
愛用の携帯電話で警察への連絡を試みるも通じなかった。
更に、メールや某SNSへのアクセスもできなくなっている。
しかし、カメラや録画、録音といった機能は役立つ局面があるはずだ。
携帯を使用できるか否か確かめ終えたKENは、持ち物の確認を開始する。
「日本刀に自転車の鍵、か。笑 鍵はこいつのものか?笑」
笑いを絶やさず、すぐ隣に配置されている自転車に目をやる。
鍵穴に鍵を差し込んで回してみるとロックを解除できた。
どうやら自分の支給品は当たりの部類に入るようだ。
「あとは名簿を見るだけだね。笑」
そして、KENは参加者が記された名簿に目を通す。
彼の注目はある一人の男性の名前に注がれていた。

――か行――

「切札疾風もここにいるんだね。笑」
切札疾風――それは自分に恥をかかせた憎き相手の名。
この殺し合いに招かれているということは、復讐のチャンスが巡ってきたことになる。
「この日本刀で切り刻んで私を裏切ったことを後悔させてやるよ。笑」
言葉を口にした時、KENの中で切札に対する明確な殺意があった。
奴の仲間、羽田シンクや藤宮炎も参加しているがそんなものは後回しでいい。
「首を洗って待ってろよ、切札。笑」
そう呟くと自転車に跨り、殺害対象を探すためにペダルをこぎ始めた。

【無敗KEN@ヒーローズオペレーションF】
【1日目 現時刻:深夜】
【現在地:F-2 アースアカデミア付近】
【状態】健康
【装備】日本刀@超人機メタルダー
【道具】基本支給品一式、携帯電話@現実、自転車@現実
【思考・状況】
基本行動方針:切札疾風を殺す。羽田や藤宮はそのついで。

000:モンスターズ・オペレーション 投下順 002:皇帝の手駒
000:モンスターズ・オペレーション 時系列順 002:皇帝の手駒
初登場 無敗KEN 037:ぶつかり合う二人。笑

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最終更新:2011年08月14日 13:43