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熱血とは盲信にあらず



言ってみれば、クロスランダーが殺し合いゲームに乗るのは必然。
卑怯、卑劣、冷酷、冷淡。
あらゆる負の特徴を持った二丁拳銃の使い手・クロスランダーならば。

(どんな手を使っても、勝てばいいのだ……!)

二丁の銃のうちの片方──ネロスに譲り受けた方の銃だけが、クロスランダーの手の中で光っている。
もう片方がないと落ち着かないが、まあいい。
これはハンデである。銃など食らったら、普通の人間が生きていられるはずもない。
そう、それがたとえ一丁きりであっても、殺人には支障なし。二つなければ人が殺せないというわけじゃない。

「ん……? 誰だっ!」

クロスランダーは背後に人の気配を感じ、振り向いた。
クロスランダーの目線の先にいたのは、一人の少女である。木の陰に隠れているようだが、クロスランダーに気付かれたショックでしりもちをつき、すぐにその姿を現してしまう。
……むろん、少女だからといって見逃すクロスランダーではない。銃口は既にかなみに向いていた。

「なるほど、よほど死にたいと見えるな」

自分の様子を密かに見られていたという苛立ちから、クロスランダーは銃を向けたまま少女に近付いていく。
少女がクロスランダーを見つめていたのは、異形ゆえの興味と警戒だったのだが、今ほどその行動を後悔したことはないだろう。
こういう場合、関わらなければ死ぬこともなかったということも多い。
クロスランダーは何か見られて困ることをしていたわけでもないが、この状況だ。一人でも参加者を減らしておくべきだろう。それに、先ほど言ったとおり、この少女の行動は気にいらない。

「死ね……!」

キュンッ!
銃口から聞こえた音と、それが人体に当たった音。
彼のメカニズムは、それを確かに聞いた。

しかし、それが撃ちぬいたのがこの少女であるかというと、そうでもない。
咄嗟にそれを回避させた男がいた。

「……誰だ、貴様」

「逃げよう!」

クロスランダーの問いを、男は無視して、少女の手を繋いで逃走の体勢に入り始めた。
男は今の銃撃で右腕を怪我したが、左手がクロスランダーに銃を向けている。
それで牽制のつもりか、と言いたいが、それ以前の怒りだ。この男は今、クロスランダーの行動を邪魔している。

「もう一度言う、死ね……!」

クロスランダーはまたしても、その引鉄を押さえる。
指先だけで人を殺すというのだから、恐ろしい凶器である。
同時に、相手の手からも銃が撃たれていた。

キュンッ!
キュンッ!

二発の銃声に、誰もが危険を感じたことだろう。
クロスランダーの銃撃は、虚空を貫いた。理由は単純、またしても何者かの妨害を受けたからだ。
それも、これはクロスランダーの身体そのものに直接与えられた危害である。

誰かが背後からクロスランダーの腕を身体の後ろに回したため、発射された弾丸の硝煙の匂いは、彼の真裏の木から発されている。
そのうえに、クロスランダーの胸に残った異物……弾丸。
内部の機械を壊して、胸に開いた穴から発される汚い匂い。

「誰だ!?」

「貴様に名乗る名などない! 今のうちに君たちは逃げるんだ!」

クロスランダーの右腕を複雑に絡ませる何者か。
人型ロボットゆえ、内部で機械が不自然な動きを見せている。が、支障はない。
うまい具合に腕を曲げて、クロスランダーは一度その体勢から抜け出し、その男の顔を見る。

「逃げられたか……!」

「貴様の相手は俺だ!」

軍人である白鳥九十九。彼の姿勢正しい構えが、クロスランダーの眼前にある。
標的二人に逃げられたのは残念だが、まあ後で追えばいい。
まずは、クロスランダーの怒りの全てをこの男にぶつけよう。それが何より最優先だ。

「ゆくぞ三下! 女子供に銃を向ける貴様に正義はない!」

「誰が三下だ! 人間ごときが!」

「どう見ても三下顔だろう!」

九十九にはあの少女が、自らの妹に被って見えた。
自らの命を顧みずに少女を守った、あの男とももう一度会いたい。なりは軍人風だったので、相容れない相手というわけではなさそうだ。
そう、今、彼はこの三下に勝利し、彼らの元へと走らねばならないのだ! 敵を倒し、彼らと合流することしか、今の彼は考えていない!

(この敵が何なのかはよくわからないが……木星連合、白鳥九十九、己の全てを持ってこの敵を倒してみせよう!)

【1日目 深夜/A-8 森】

【白鳥九十九@機動戦艦ナデシコ】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】基本支給品一式、ランダム支給品1~3
【思考・状況】
基本行動方針:己の正義を果たす。
1:目の前の相手に全力でぶつかり、倒す。
2:青年(弧門)と少女(かなみ)が心配だ……。

【暴魂クロスランダー@超人機メタルダー】
【状態】胸部に弾創、まだ中に弾丸が残ってます
【装備】ネロスに貰った方の銃@超人機メタルダー
【道具】基本支給品一式、ランダム支給品0~2
【思考・状況】
基本行動方針:殺し合いに乗る。
1:まずは目の前の敵を殺す。
2:先ほどの少女と男も殺す。

★ ★ ★ ★ ★

「大丈夫ですか?」

「ああ……。少し、痛むかな」

弧門一輝は、不安げな由詫かなみの表情を見て、笑ってみせた。
口だけ、正直に現状を言ってしまったので、結局その笑顔も無駄だったが。
成長したつもりでいたが、まだ少し未熟だったか。

「すみません……私のために」

「いや、いいんだよ。それに、こういう時は『ありがとう』って言ってくれたほうが嬉しいかな?」

「あの……ありがとう、ございます」

ようやく、かなみが少し笑った。照れ隠し程度の笑いかもしない。
だが、弧門は笑っている暇はないことを思い出す。
あの男は大丈夫だろうか。人外を相手に、どこまで戦える人なのか。
スペースビーストと戦ってきた弧門が、あの場を引き継ぐべきだったのかもしれない。

だが、かなみがいると戦うわけにもいかず、かといってかなみをおいていくわけにもいかない。
弧門はただ、彼の生存を祈るのみだった。

【1日目 深夜/A-7 森】

【弧門一輝@ウルトラマンネクサス】
【状態】健康
【装備】コルト・ガバメント(6/7)@現実
【道具】基本支給品一式、ランダム支給品0~2
【思考・状況】
基本行動方針:殺し合いには乗らない。
1:かなみを守る。
2:あの人(九十九)が気がかり。
※本編終盤からの参戦です(石堀の正体は知らない)。

【由詫かなみ@スクライド】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】基本支給品一式、ランダム支給品1~3
【思考・状況】
基本行動方針:殺し合いには乗らない。
1:弧門と行動する。
2:あの人(九十九)が気がかり。

035:積み木 投下順 037:ぶつかり合う二人。笑
035:積み木 時系列順 037:ぶつかり合う二人。笑
初登場 白鳥九十九 064:Near the Boa constrictor
初登場 クロスランダー 064:Near the Boa constrictor
初登場 弧門一輝 064:Near the Boa constrictor
初登場 由詫かなみ 064:Near the Boa constrictor
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