アンデッドと魔女と合成獣



紫の髪の少女、古手梨花は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべていた。
今まで彼女は数え切れないほどの死を繰り返し、その度に色々な世界を経験した。
しかし、体験する内容はどれも大きな違いはない。
誰かが来るって、そして自分が死ぬ。この惨劇の連鎖を繰り返すだけであった。
その舞台は全て雛見沢。だけど、今回は違った。
ビッグバンという見知らぬ男が殺し合いを強要してきた。更に、現在地は雛見沢ではないようだ。
「……羽入はいないの?」
世界を巡る度に人々の記憶は違うものとなる。
そのため、自分が知っている未来のことをみんな経験しているはずなのにそれに気づかない。
しかし、羽入だけは違う。どの世界でもいつも傍にいてくれた。
その羽入がいれば現状を打開できると思ったが気配を感じない。
「こんな大事な時にいないなんて役立たずの神様ね」
外見の幼さからは想像もできない声色で梨花は口から愚痴を漏らした。
そして、真剣に考える。バトルロワイアルに乗るか否かを。
仮に優勝できたら雛見沢での惨劇を全て止められるかもしれない。
だが、ビッグバンの言葉が真実とは限らない。
あの男はここで起こる惨劇を傍観して楽しむことが目的かもしれないからだ。
「羽入はいない。だから生き返ることもできないと考えた方がいいわね……」
様々な世界で理不尽な死を経験してきた梨花。
今回のように個人の欲望を満たすための動機で殺されるのは御免だ。
「それに、あそこには圭一やレナもいた」
『お前の手で仲間を殺すことができるか?』と尋ねられたら答えはNOだ。
今までも狂った仲間を何度も見てきた。取り返しがつかない状況でも殺すことはできなかった。
冷静に物事を考えたらこんな大規模な殺し合いで優勝など不可能だ。
ならば心強い人を仲間につけ、生き残る道を模索するべきだ。

――梨花が歩き出そうとした瞬間。
「危ない!」
木の陰から飛び出して来た青年が梨花を庇うように地面に伏せる。
すると、銃弾が頭上を飛んでいった。
「怪我はないか!?」
「大丈夫なのです。それよりもみぃは?」
「俺は大丈夫だ。そんなことよりも敵が来る!」
闇の中から姿を現したのは、赤と白を基調とした異形の怪人。
「ちっ、邪魔が入りやがったか」
怪人、ギガロが再び銃口を向けてきた。
男は庇うように梨花の前に立ち、腹部にベルトを出現させる。
「変身!」
叫ぶと同時にカードをベルトのラウザーに読み込ませ、仮面ライダーカリスに変身した。
「ビーファイターではないようだな。何者だ?」
「貴様に名乗る名などない!!」

仮面ライダーカリスとギガロ。
異界の戦士達の戦いの幕は切って落とされた。

【1日目 深夜/B-9 森】

【相川始@仮面ライダー剣】
【状態】健康 仮面ライダーカリスに変身中
【装備】ラウズカード(ハートA~9)@仮面ライダー剣
【道具】基本支給品一式、ランダム支給品0~2
【思考・状況】
基本行動方針:殺し合いには乗らない。
1:少女(古手梨花)を守る。
※38話以降からの参戦です。

【古手梨花@ひぐらしのなく頃に】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】基本支給品一式、ランダム支給品1~3
【思考・状況】
基本行動方針:殺し合いには乗らず、仲間を集めて生き残る。
1:目の前の異形の戦士達は?

【ギガロ@重甲ビーファイター】
【状態】健康
【装備】ギガローダー@重甲ビーファイター
【道具】基本支給品一式、ランダム支給品0~2
【思考・状況】
基本行動方針:殺し合いに乗る。
1:黒の戦士(カリス)と少女を殺す。
※46話途中(ファイナルギガロにパワーアップ後)からの参戦です。

033:走る独眼竜トップガンダー 投下順 035:積み木
033:走る独眼竜トップガンダー 時系列順 035:積み木
初登場 相川始 054:なぜだ?!スーパーファイナルギガロ
初登場 古手梨花 054:なぜだ?!スーパーファイナルギガロ
初登場 ギガロ 054:なぜだ?!スーパーファイナルギガロ

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最終更新:2011年08月14日 14:01