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「魔法少女リリカニ杏子」(2011/08/14 (日) 13:55:50) の最新版変更点
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*魔法少女リリカニ杏子
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「殺し合いねぇ……」
佐倉杏子はこの殺し合いに乗るべきかどうかを考える。
魔法少女の力を使えばいいところまでいけるかもしれない。
だが、人の命を奪ってまで叶えたい願いは持ち合わせてはいない。
何より、自分の欲しいものは力づくで手に入れるのが彼女の主義である。
今までだってそうやって生きてきた。
その生き方はこれからもおそらく変わらない。
「まあ、マミの奴みたいに正義の味方ってのは柄じゃねーし、好きなようにさせてもらうとするかな」
杏子が今いる場所は人気の少ない山の近くだった。
のんびりと歩いてはいるものの、スーパーとかで食べ物を調達したいという思いもある。
少し急いで歩くかと思った矢先、どこからか足音が近づいてきていることに気付く。
足音の主に警戒し、その方角から飛んできた攻撃に即座に対応する。
「問答無用ってわけか……」
「その通りです。あなたは話が早い」
暗闇から姿を現したのは蟹のような姿をした異形のものだった。
「本来は町に出て、利用できる人間を集めようと思っていたのですがね。
人気の少ない場所で、非力そうな人間と出会えたのは好都合です」
「非力そう、ね。残念ながらあんたの目は節穴だよ」
杏子はソウルジェムを手に持ち、魔法少女の姿へと変身する。
「さあて、どうやって叩きのめしてほしい?」
「ライダーではないようですが、まあいいでしょう」
異形、シザースはシザースピンチを武器に杏子を襲う。
それに対し、杏子は武器の槍を用いて攻撃を受け流す。
魔女との死線を幾度となく潜り抜けてきた杏子にとってシザースはそれほど脅威ではないと判断する。
攻撃を掻い潜り、杏子は槍をシザースめがけて振りかぶる。
――GUARD VENT――
「なっ!?」
シザースは咄嗟にベルトからカードを引き、それをバイザーにセットした。
それにより杏子の攻撃は防がれる。
攻撃を防ぎ、反撃を試みたシザースだったが、杏子は俊敏な動きでこれを回避する。
「まいったね、魔女と違ってまるで手札が見えやしない……」
初めて戦うタイプの相手には魔女退治の勘などは通用しない。
だが、攻略の糸口は見えた。
ベルトのカードが力になるなら、それを封じればいい。
「早い話、あれをぶっ潰しちまえばいいってところだね」
そうと決まれば後は攻めるだけだ。
シザースに先程より激しい攻撃を幾度となく与える。
そのたびに防がれるのは想定内だ。
だからこそ、一瞬の隙を見逃さないように意識しながら攻撃を加えていく。
――見えた!
そう思い、槍を降る。
シザースはそれを待っていたと言わんばかりに手に隠し持っていたカードをバイザーにセットする。
――ADVENT――
次の瞬間、どこからともなく現れたオレンジ色の蟹がタックルを仕掛ける。
思わぬ事態に杏子の体は吹き飛び、木に直撃する。
「二対一なんて聞いてねーっての……!」
急いで体制を整え、杏子は槍を杖代わりにして立ち上がる。
「諦めが悪いようですね。ですが、そういう人を叩き潰すのは癖になるんですよ」
「へっ、悪いがあんたみたいなのに倒されるつもりはこちとら毛頭ないんでね……!」
呼吸を整え、杏子は再びシザースに突撃する。
シザースの契約モンスター、ボルキャンサーを視野に入れつつ、ダメージを隠しながらの攻めでは決定打が与えられるはずもない。
勝負を決める時だと判断したシザースはカードデッキに手をやり、バイザーに近づける。
おそらく長引けば不利、そしてチャンスはこれが最初で最後と杏子が判断してからはあっけないものだった。
すかさずボルキャンサーを踏み台にし、高くジャンプし、シザースめがけ急降下の一撃を放とうとする。
しかし、それは槍による攻撃ではない。
杏子の武器は槍ではなく多節棍である。
端を持ち、リーチを長くした一撃を全力でぶつける。
シザースはそれを間一髪回避……したかに思われたが、魔法を宿した一撃により、僅かにカードデッキに罅が入った。
杏子は倒せなかったことで負けたと思い込むものの、現実は違った。
カードデッキの破損、それはミラーワールドで戦うライダーにとってはタブーであった。
変身が解除されたシザースはただの人間、須藤雅史となる。
そして契約が解除されたボルキャンサーは契約者を食らう。
男の断末魔が響き渡るものの、助けてくれるものなど近くにはいない。
その間に杏子は息を整える。
「食べ物を粗末にする奴は許せねー。でもな、人間は食いもんじゃねえぞ……!」
こちらに振り返ってきたボルキャンサーは次にこちらを襲ってくると判断した杏子は即座に槍を構える。
構えた槍でボルキャンサーを貫くとモンスターは完全に息の根を止めた。
「ったく、グリーフシードの一つも落とさないとなるとなんか損した気分だわ」
そう思いながらも変身を解除し、彼のデイパックを探す。
おそらく近くにあるはずだ。
支給品の回収はもちろんだが、食料を無駄にすることになるのが最も不本意だ。
数分後、男の支給品と思われるものを拾った彼女は騒ぎになる前にその場を後にした。
&color(red){【須藤雅史@仮面ライダー龍騎 死亡】}
&color(red){残り96人}
【1日目 深夜/B-9 山付近】
【佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】披露、ダメージ少々、魔法少女姿に2時間変身不可
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ
【道具】基本支給品一式×2、ランダム支給品1~3×2
【思考・状況】
基本行動方針:普段通りやりたいようにやる。
1:殺し合いには乗らない。
2:町に出て食料を調達したい。
※参戦時期はさやかと出会う前です。詳しくはお任せします。
※須藤が変身した状態で現れたので、支給品の一つは鏡か、それに近いものかもしれません(須藤の近くに鏡がある施設があった可能性もあり)
|019:[[今、そこにある闇]]|投下順|022:[[魔法少女と改造人間]]|
|019:[[今、そこにある闇]]|時系列順|022:[[魔法少女と改造人間]]|
|COLOR(aqua):初登場|佐倉杏子|042:[[シザースが残したもの]]|
|COLOR(aqua):初登場|須藤雅史|COLOR(red):死亡|
*魔法少女リリカニ杏子
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「殺し合いねぇ……」
佐倉杏子はこの殺し合いに乗るべきかどうかを考える。
魔法少女の力を使えばいいところまでいけるかもしれない。
だが、人の命を奪ってまで叶えたい願いは持ち合わせてはいない。
何より、自分の欲しいものは力づくで手に入れるのが彼女の主義である。
今までだってそうやって生きてきた。
その生き方はこれからもおそらく変わらない。
「まあ、マミの奴みたいに正義の味方ってのは柄じゃねーし、好きなようにさせてもらうとするかな」
杏子が今いる場所は人気の少ない山の近くだった。
のんびりと歩いてはいるものの、スーパーとかで食べ物を調達したいという思いもある。
少し急いで歩くかと思った矢先、どこからか足音が近づいてきていることに気付く。
足音の主に警戒し、その方角から飛んできた攻撃に即座に対応する。
「問答無用ってわけか……」
「その通りです。あなたは話が早い」
暗闇から姿を現したのは蟹のような姿をした異形のものだった。
「本来は町に出て、利用できる人間を集めようと思っていたのですがね。
人気の少ない場所で、非力そうな人間と出会えたのは好都合です」
「非力そう、ね。残念ながらあんたの目は節穴だよ」
杏子はソウルジェムを手に持ち、魔法少女の姿へと変身する。
「さあて、どうやって叩きのめしてほしい?」
「ライダーではないようですが、まあいいでしょう」
異形、シザースはシザースピンチを武器に杏子を襲う。
それに対し、杏子は武器の槍を用いて攻撃を受け流す。
魔女との死線を幾度となく潜り抜けてきた杏子にとってシザースはそれほど脅威ではないと判断する。
攻撃を掻い潜り、杏子は槍をシザースめがけて振りかぶる。
――GUARD VENT――
「なっ!?」
シザースは咄嗟にベルトからカードを引き、それをバイザーにセットした。
それにより杏子の攻撃は防がれる。
攻撃を防ぎ、反撃を試みたシザースだったが、杏子は俊敏な動きでこれを回避する。
「まいったね、魔女と違ってまるで手札が見えやしない……」
初めて戦うタイプの相手には魔女退治の勘などは通用しない。
だが、攻略の糸口は見えた。
ベルトのカードが力になるなら、それを封じればいい。
「早い話、あれをぶっ潰しちまえばいいってところだね」
そうと決まれば後は攻めるだけだ。
シザースに先程より激しい攻撃を幾度となく与える。
そのたびに防がれるのは想定内だ。
だからこそ、一瞬の隙を見逃さないように意識しながら攻撃を加えていく。
――見えた!
そう思い、槍を降る。
シザースはそれを待っていたと言わんばかりに手に隠し持っていたカードをバイザーにセットする。
――ADVENT――
次の瞬間、どこからともなく現れたオレンジ色の蟹がタックルを仕掛ける。
思わぬ事態に杏子の体は吹き飛び、木に直撃する。
「二対一なんて聞いてねーっての……!」
急いで体制を整え、杏子は槍を杖代わりにして立ち上がる。
「諦めが悪いようですね。ですが、そういう人を叩き潰すのは癖になるんですよ」
「へっ、悪いがあんたみたいなのに倒されるつもりはこちとら毛頭ないんでね……!」
呼吸を整え、杏子は再びシザースに突撃する。
シザースの契約モンスター、ボルキャンサーを視野に入れつつ、ダメージを隠しながらの攻めでは決定打が与えられるはずもない。
勝負を決める時だと判断したシザースはカードデッキに手をやり、バイザーに近づける。
おそらく長引けば不利、そしてチャンスはこれが最初で最後と杏子が判断してからはあっけないものだった。
すかさずボルキャンサーを踏み台にし、高くジャンプし、シザースめがけ急降下の一撃を放とうとする。
しかし、それは槍による攻撃ではない。
杏子の武器は槍ではなく多節棍である。
端を持ち、リーチを長くした一撃を全力でぶつける。
シザースはそれを間一髪回避……したかに思われたが、魔法を宿した一撃により、僅かにカードデッキに罅が入った。
杏子は倒せなかったことで負けたと思い込むものの、現実は違った。
カードデッキの破損、それはミラーワールドで戦うライダーにとってはタブーであった。
変身が解除されたシザースはただの人間、須藤雅史となる。
そして契約が解除されたボルキャンサーは契約者を食らう。
男の断末魔が響き渡るものの、助けてくれるものなど近くにはいない。
その間に杏子は息を整える。
「食べ物を粗末にする奴は許せねー。でもな、人間は食いもんじゃねえぞ……!」
こちらに振り返ってきたボルキャンサーは次にこちらを襲ってくると判断した杏子は即座に槍を構える。
構えた槍でボルキャンサーを貫くとモンスターは完全に息の根を止めた。
「ったく、グリーフシードの一つも落とさないとなるとなんか損した気分だわ」
そう思いながらも変身を解除し、彼のデイパックを探す。
おそらく近くにあるはずだ。
支給品の回収はもちろんだが、食料を無駄にすることになるのが最も不本意だ。
数分後、男の支給品と思われるものを拾った彼女は騒ぎになる前にその場を後にした。
&color(red){【須藤雅史@仮面ライダー龍騎 死亡】}
&color(red){残り96人}
【1日目 深夜/B-9 山付近】
【佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】披露、ダメージ少々、魔法少女姿に2時間変身不可
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ
【道具】基本支給品一式×2、ランダム支給品0~2×2
【思考・状況】
基本行動方針:普段通りやりたいようにやる。
1:殺し合いには乗らない。
2:町に出て食料を調達したい。
※参戦時期はさやかと出会う前です。詳しくはお任せします。
※須藤が変身した状態で現れたので、支給品の一つは鏡か、それに近いものかもしれません(須藤の近くに鏡がある施設があった可能性もあり)
|019:[[今、そこにある闇]]|投下順|022:[[魔法少女と改造人間]]|
|019:[[今、そこにある闇]]|時系列順|022:[[魔法少女と改造人間]]|
|COLOR(aqua):初登場|佐倉杏子|042:[[シザースが残したもの]]|
|COLOR(aqua):初登場|須藤雅史|COLOR(red):死亡|