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鳴神さんより大神さん」(2011/08/06 (土) 00:16:50) の最新版変更点

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*鳴神さんより大神さん ----  ここはあけぼの署だ……。  あれは、夢だったんだろうか……。  鳴神剣二は目を覚ますなり、自分の先ほどのアレが夢だったのではないかと考える。  それにしては、どこか光景がリアルだった。 『剣二、あれは夢ではない』 「え?」  ゲキリュウケンが口を開いた。  そういえば、あけぼの署に人がいない。この光景こそ異様そのものではないか。  先ほど、ゲキリュウケンが「夢ではない」と言ったが、彼は夢を見るのだろうか。  それを考えると、やはりあれは夢ではなかったのかもしれない。 『おそらく、ここはあけぼの署を忠実にコピーした別のものだろう。ビッグバンが用意したに違いない』 「あのヤロォ!!」 『まあ落ち着け。まずは状況の把握だ。君の首には首輪が……』 「関係ねえ!! 絶対このリュウケンドー様がぶっ飛ばしてやる!!」  剣二の性格ゆえ、すぐにビッグバンへの対抗心を燃やすのは当然だった。  ゲキリュウケンもそれを止めはしない。彼が首輪を爆発させて無駄死にするかというと、それはないだろう。たぶん、ない。おそらく、ないだろう。 「あの……リュウケンドーさんですか?」  ……。  …………。  ………………。  自分の独り言が、すぐそこにいた少女に聞こえていたと知って、剣二は恥ずかしくなった。  というより、リュウケンドーについてペラペラと喋ってしまったのは迂闊だったとしか言いようが無い。  ゲキリュウケンが喋ったのは聞かれていなかっただろうか。  というか、この少女。  袴を着ていて、木刀を差している。その服装、どこかで見たことがあった。  ──西園寺海 「あの……顔、青いですよ? どこか悪いところでも……」 「いえいえいえいえ! 何でもありません!! 何でもありませんから!!」 「そうですか……それなら良いんですけど……。あ、私、真宮寺さくらっていいます」 「お、俺は鳴神剣二。リュウケンドーやってんだ!」  あ。  あ…………。  あ……………?  ………………ああっ!!?  つい動揺して、機密事項を喋ってしまった。この女性の格好がもっと違ったなら、こんな失態犯さないはずだが……。 「ケンドー……ですか? あ、私も北辰一刀流の使い手なんですよ。腕もちょっとしたもんなんですから」  だが、この女がバカで助かった。……と、剣二が思うのも変だが。  とにかく、うまく誤魔化せたらしい。とはいうが、まさか剣の達人であるところまで海と同じとは。  本格的にさくらが海と被ってしまう。精神的な動揺は隠せないが、うまく誤魔化そうと口を開いた。 「そうそう、俺剣道やってるんだ! 鳴神龍神流の剣術の使い手なんだよ!」 「鳴神龍神流……ですか?」  さくらには聞いたことがない流派である。まあ、実際マイナーな流派なんだろう。  同じ剣術の使い手である剣二に、さくらは興味を持った。鳴神と名がついているということは、彼はおそらく家元の家系だろう。  破邪の血を継ぐさくらとは境遇が少し似ているかもしれない。 「あの……一応聞きますけど、鳴神さんも、殺し合いには乗ってないんですよね?」 「あ……ああ。俺も主催者をブッ潰そうって言ってたんだ……ケンドーで」 「正義感の強い方なんですね」  さくらの笑顔の賞賛に、思わず剣二は照れた。 「でも、私と違って鳴神さんは普通の人だから……」 「え?」 「いや、何でもありません。そうだ、これからしばらく一緒に人捜しを手伝ってほしいんですが……良いですか?」  →手伝う   めんどくさいなぁ   俺にはかおりさんが…  剣二は咄嗟に、一番上に出てきた選択肢を選ぶ。 「わかりました。その人、さくらさんの大事な人なんですよね?」 「やだ! 鳴神さんったら!」  満面の笑みで、剣二の背中が叩かれる。相当の照れ隠しなんだろうが、傷害に近い。  剣二が地面とキスしたのを見て、さくらは即座に謝った。 「で、その人は?」  数分後、オデコに絆創膏を貼った剣二が訊いた。  一応、さくらの支給品は木刀と救急箱だ。絆創膏が一つ減ってしまったが、まあ一つくらいはどうでもいいだろう。 「大神一郎っていう人です。他にもたくさん仲間はいます。名前はイリス・シャトーブリアンに……」 「ああ、俺の仲間もいるな……。不動銃四郎っていう人に……」  と、名前だけ情報を交換する。ジャークムーンという名前は、さくらも多少引っ掛かったが、一応大事な名前の一つとして認識した。  剣二も、さくらの仲間と呼ばれる人たちがやたら国際的だったのを気にかけた。どういう接点があるのだろう……。 (しかし……この人、本当に苦手だな) (剣二、確かにこの女性は君の苦手な女性とそっくりだ)  剣二は、なんだかんだでさくらと一緒に行動しなければならない現実に溜息をついた。 【1日目 深夜/E-6 あけぼの署】 【真宮寺さくら@サクラ大戦】 【状態】健康 【装備】木刀@現実 【道具】基本支給品一式、救急箱@現実、ランダム支給品0~1 【思考・状況】 基本行動方針:打倒主催者。 1:大神さんを捜す。 2:鳴神さんと行動する。 3:帝国華撃団、鳴神さんの仲間を捜す。 ※不動銃四郎、ジャークムーンについて知りました。 【鳴神剣二@魔弾戦記リュウケンドー】 【状態】オデコが痛い(絆創膏つき) 【装備】ゲキリュウケン@魔弾戦記リュウケンドー 【道具】基本支給品一式、ランダム支給品0~2 【思考・状況】 基本行動方針:打倒主催者。 1:不動のおっさんを捜す。 2:さくらには苦手意識があるが、一緒に行動する。 3:大神という人物を捜す。 ※本編序盤からの参戦です。白波やブラッディを知りません。 ※さくらを西園寺海と重ねています。 ※サクラ大戦のキャラについて知りました。 |010:[[罪と罰]]|投下順|012:[[青少年なんちゃら法]]| |010:[[罪と罰]]|時系列順|012:[[青少年なんちゃら法]]| |COLOR(aqua):初登場|鳴神剣二|| |COLOR(aqua):初登場|真宮寺さくら||
*鳴神さんより大神さん ----  ここはあけぼの署だ……。  あれは、夢だったんだろうか……。  鳴神剣二は目を覚ますなり、自分の先ほどのアレが夢だったのではないかと考える。  それにしては、どこか光景がリアルだった。 『剣二、あれは夢ではない』 「え?」  ゲキリュウケンが口を開いた。  そういえば、あけぼの署に人がいない。この光景こそ異様そのものではないか。  先ほど、ゲキリュウケンが「夢ではない」と言ったが、彼は夢を見るのだろうか。  それを考えると、やはりあれは夢ではなかったのかもしれない。 『おそらく、ここはあけぼの署を忠実にコピーした別のものだろう。ビッグバンが用意したに違いない』 「あのヤロォ!!」 『まあ落ち着け。まずは状況の把握だ。君の首には首輪が……』 「関係ねえ!! 絶対このリュウケンドー様がぶっ飛ばしてやる!!」  剣二の性格ゆえ、すぐにビッグバンへの対抗心を燃やすのは当然だった。  ゲキリュウケンもそれを止めはしない。彼が首輪を爆発させて無駄死にするかというと、それはないだろう。たぶん、ない。おそらく、ないだろう。 「あの……リュウケンドーさんですか?」  ……。  …………。  ………………。  自分の独り言が、すぐそこにいた少女に聞こえていたと知って、剣二は恥ずかしくなった。  というより、リュウケンドーについてペラペラと喋ってしまったのは迂闊だったとしか言いようが無い。  ゲキリュウケンが喋ったのは聞かれていなかっただろうか。  というか、この少女。  袴を着ていて、木刀を差している。その服装、どこかで見たことがあった。  ──西園寺海 「あの……顔、青いですよ? どこか悪いところでも……」 「いえいえいえいえ! 何でもありません!! 何でもありませんから!!」 「そうですか……それなら良いんですけど……。あ、私、真宮寺さくらっていいます」 「お、俺は鳴神剣二。リュウケンドーやってんだ!」  あ。  あ…………。  あ……………?  ………………ああっ!!?  つい動揺して、機密事項を喋ってしまった。この女性の格好がもっと違ったなら、こんな失態犯さないはずだが……。 「ケンドー……ですか? あ、私も北辰一刀流の使い手なんですよ。腕もちょっとしたもんなんですから」  だが、この女がバカで助かった。……と、剣二が思うのも変だが。  とにかく、うまく誤魔化せたらしい。とはいうが、まさか剣の達人であるところまで海と同じとは。  本格的にさくらが海と被ってしまう。精神的な動揺は隠せないが、うまく誤魔化そうと口を開いた。 「そうそう、俺剣道やってるんだ! 鳴神龍神流の剣術の使い手なんだよ!」 「鳴神龍神流……ですか?」  さくらには聞いたことがない流派である。まあ、実際マイナーな流派なんだろう。  同じ剣術の使い手である剣二に、さくらは興味を持った。鳴神と名がついているということは、彼はおそらく家元の家系だろう。  破邪の血を継ぐさくらとは境遇が少し似ているかもしれない。 「あの……一応聞きますけど、鳴神さんも、殺し合いには乗ってないんですよね?」 「あ……ああ。俺も主催者をブッ潰そうって言ってたんだ……ケンドーで」 「正義感の強い方なんですね」  さくらの笑顔の賞賛に、思わず剣二は照れた。 「でも、私と違って鳴神さんは普通の人だから……」 「え?」 「いや、何でもありません。そうだ、これからしばらく一緒に人捜しを手伝ってほしいんですが……良いですか?」  →手伝う   めんどくさいなぁ   俺にはかおりさんが…  剣二は咄嗟に、一番上に出てきた選択肢を選ぶ。 「わかりました。その人、さくらさんの大事な人なんですよね?」 「やだ! 鳴神さんったら!」  満面の笑みで、剣二の背中が叩かれる。相当の照れ隠しなんだろうが、傷害に近い。  剣二が地面とキスしたのを見て、さくらは即座に謝った。 「で、その人は?」  数分後、オデコに絆創膏を貼った剣二が訊いた。  一応、さくらの支給品は木刀と救急箱だ。絆創膏が一つ減ってしまったが、まあ一つくらいはどうでもいいだろう。 「大神一郎っていう人です。他にもたくさん仲間はいます。名前はイリス・シャトーブリアンに……」 「ああ、俺の仲間もいるな……。不動銃四郎っていう人に……」  と、名前だけ情報を交換する。ジャークムーンという名前は、さくらも多少引っ掛かったが、一応大事な名前の一つとして認識した。  剣二も、さくらの仲間と呼ばれる人たちがやたら国際的だったのを気にかけた。どういう接点があるのだろう……。 (しかし……この人、本当に苦手だな) (剣二、確かにこの女性は君の苦手な女性とそっくりだ)  剣二は、なんだかんだでさくらと一緒に行動しなければならない現実に溜息をついた。 【1日目 深夜/E-6 あけぼの署】 【真宮寺さくら@サクラ大戦】 【状態】健康 【装備】木刀@現実 【道具】基本支給品一式、救急箱@現実、ランダム支給品0~1 【思考・状況】 基本行動方針:打倒主催者。 1:大神さんを捜す。 2:鳴神さんと行動する。 3:帝国華撃団、鳴神さんの仲間を捜す。 ※不動銃四郎、ジャークムーンについて知りました。 【鳴神剣二@魔弾戦記リュウケンドー】 【状態】オデコが痛い(絆創膏つき) 【装備】ゲキリュウケン&リュウケンキー@魔弾戦記リュウケンドー 【道具】基本支給品一式、ランダム支給品0~2 【思考・状況】 基本行動方針:打倒主催者。 1:不動のおっさんを捜す。 2:さくらには苦手意識があるが、一緒に行動する。 3:大神という人物を捜す。 ※本編序盤からの参戦です。白波やブラッディを知りません。 ※さくらを西園寺海と重ねています。 ※サクラ大戦のキャラについて知りました。 |010:[[罪と罰]]|投下順|012:[[青少年なんちゃら法]]| |010:[[罪と罰]]|時系列順|012:[[青少年なんちゃら法]]| |COLOR(aqua):初登場|鳴神剣二|| |COLOR(aqua):初登場|真宮寺さくら||

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