「Murder Way」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「Murder Way」(2011/09/03 (土) 01:19:48) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
*Murder Way
----
ほむらにとって、前方の敵は初体験ともいえる存在である。
ジャガーの皮を被り、両手がナイフのような姿をした怪物。魔女でもなければ、それと関わりあるものでもない。
幾度となくループを繰り返した彼女としても、このような相手は未だかつて見たことがない。
どちらにせよ、一度時間を止めてみる必要がありそうだ、とほむらは思った。
ほむらの技のメインは時間停止による攻撃。手榴弾などが有効だが、今のほむらはそれを支給されていない。現状、支給された武器はいずれも魔法少女の彼女として装備を完了しているが。
「小細工は通用しないぞ、小娘ェ!」
一方のシザーズジャガーは、ほむらの思考が追いつく前に一歩歩くような短い間でほむらの眼前までハサミを向けている。
これは、決して時間停止によるものではない──そう、彼自身の能力によるものに見える。いや、感じるとでも言おうか。時間の流れを本能的に認識し、これが自分のものとかけ離れていることを知っていた。
ほむらはそのハサミを避けるため、左方に撥ねた。
一瞬、後方に避けようと考えていたが、それをしていればほむらの首は撥ねられていただろう。
どちらにせよ、攻撃を避けるにも、攻撃をするにも、早々に時間停止をしたほうがいいのは確かだ。
ほむらの時間停止が発動する。
無論、長い時間はできない。長い時間できるというのなら、ほむらこそこの殺し合いの覇者になってしまうに違いない。元々そういう能力だ。
ほむらは自らに支給されたRPG-7を眼前の敵めがけて発射する。
──と、同時に時が戻った。
ほむらを斬ろうと、すさまじいスピードで走ってきたシザーズジャガーは、彼女を追い越したため、振り向こうとしていた。
だが、構えたハサミに向けて、結果的には全身へと重火器の一撃がヒットする。彼の身体を飲み込む炎は、人間の兵器によるものだが、彼らが活躍した日本に通常、こんなものはないだろう。
彼の耐久力は、このRPG-7から命を守るのが精一杯だっただろう。
焦っていたほむらも、自らの放った一撃の報復として、その爆風を全身に受けた。対戦車用の武器なので、これは一筋縄ではいかない武器である。できれば、対人などで使いたくは無かった。
しかし、受ける痛みは、それによって地面に尻をつき、目が一瞬だけ不自由になる程度。
そもそも、彼女はこのくらいの痛みには慣れっこである。何度も何度も、こんな兵器を敵にぶつけ続け、最悪自分も爆風を受けてきたのだから。
とにかく一安心だ。
これで、想定外ともいえたジャガーの怪物は退けた。いや、この距離で直撃を受けたらさすがに死んだかもしれない。
「アゥーチ……。私もあなたを見くびっていたようですね、お嬢さん……」
「嘘……っ! あれで生きているっていうの……!?」
ほむらも、柄に合わず悲鳴のような声と共に驚愕する。
魔女とは違い、人型で人の大きさの相手に、思わず油断していたのかもしれない。
彼は左肩を押さえ、よろよろとしながらも生きていた。
「私は偉大なるショッカーが作った改造人間シザーズジャガー! だが、あの動き……あなたはそんな私にさえ感知できない動きをした!! 人間の域を遥かに越えている!!」
「……ショッカー……改造、人間……?」
「私はショッカーにとって利のある存在を選別する者……私と敵対するというのなら、それはショッカーに背く者として処刑し、私に協力するというのなら、首領に頼み、あなたをショッカーの一員として歓迎しよう!! ……選択権はなぁ~いハズだ!!」
「その傷で私に勝てる自信があるというの……?」
「勿論だ。私は選別された者! この程度の傷、すぐに再生する!」
ナノマシンで改造されているシザーズジャガーは、その身体の再生が人間よりも遥かに早い。
今この瞬間も、シザーズジャガーの身体は常人を驚かす速度で再生しているだろう。
どちらにせよ、シザーズジャガーはほむらの選択を少し焦っていた。答えさせることが重要である。待つということは、彼女に隙を与え、先ほどのような攻撃をする時間を預けることだ。
そんなことをされればシザーズジャガーもたまらない。とにかく、威圧的な態度とハッタリで迫る。
「もう一度言う、私に協力するか! それとも敵対するか!」
ほむらも、彼に逆らうことを良しとしなかった。
彼を迂闊に信用することはできないだろう。……だからこそ、彼がその両手の刃物でまどかを引き裂かんとすることを阻止しなければならない。
監視という意味も兼用して、彼を傍に置いておくのは得策ともいえる。
「……本当に選択権はなさそうね。あなたに協力しようと、結局は一緒……」
「偉大なるショッカーの新たなる団員──そうだ、まだ名前を聞いていない!」
「……暁美ほむら」
「ホムラ! グゥ~レェイトッ! 素晴らしい響きだ! ホムラ、あなたに本郷猛と一文字隼人の抹殺を命じる!!」
「それは、一体どういうこと……?」
「私と別行動をとり、本郷猛と一文字隼人……二人の裏切り者をこの世から葬ってもらえればいい」
「別行動……? 二人で行動した方が安全じゃないの?」
「シィィット!! それは受け付けない!! 変な気でも起こしたらどうする!! 死者の名前を告げる放送があるだろう……あそこで本郷猛と一文字隼人の名前が呼ばれ、暁美ほむらの名前が呼ばれないことを望む!! 私の願いはそれだけだ!! 君がショッカーとしての活動を約束するなら、私も死を選ぼう!! 解散ッ!!」
「え……」
まどかがこの近くにいたら、シザーズジャガーに殺される可能性がある。
万が一、ビッグバンの言葉が本当で、まどかを蘇らせることができても、おそらくそれは並大抵の願いでははない。魔法少女の願いと同じく、願いでまどかを生かそうという気はあまりなかった。
無論、そんな事態になれば優勝の可能性を狙い、彼女との約束を果たさねばならないだろうが。
とにかく、この男の言うとおり、本郷猛と一文字隼人を殺したら、シザーズジャガーを殺すべきだろう。ショッカーというのが何なのか、具体的にはわからないが、本郷猛と一文字隼人の二人の死は自動的に報告される。後は、ショッカーに忠誠を尽くすフリをして、彼を殺害……。
これで、まどかに近寄る「危険」はひとつ排除される。
シザーズジャガーはほむらの前から去っていく。
よろよろとしているが、隙はない。
ほむらとしては、そこを不意打ちしてもいいが、ある意味彼に賭けるという行動もできる。
まどかを死なせることはなく、その他の参加者を減らしてくれるという可能性だってあるのだから……。
いや、待て。まだ彼と話すことがあるかもしれない……。
「待って!」
「まだ何か話すことがあるのか、ホムラ!!」
「ええ……鹿目まどかという少女のことよ。彼女は絶対に殺さないで」
「ホワィ! 何故だ!?」
「彼女は私以上に強い『魔法少女』よ。ショッカーという組織についてはわからないけど、利をなす存在なのは確かよ……。もし、ショッカーの意思に背くなら、私が説得すればおそらく聞いてくれるわ」
「『魔法少女』……それがその力を持つ人間の名前か!! なるほど!! 考えておきましょう!!」
彼の口調はおとなしくないが、ともかく適当な嘘で、彼がまどかを見かけたときのための保険を作れた。
場合によっては、ほむらと合流するまで彼がまどかを保護する可能性だって考えられる。
彼を引き止めておいてよかった……とほむらは思った。
まあ、あまり会話しった相手ではないが。
それから、また暫くの時間と共に、彼女は再びシザーズジャガーと再会することになる……。
★ ★ ★ ★ ★
「ホムラ! まさかまた会うことになるとはなア!! 裏切り者は見つかったか!?」
別の街に向かうために渡ろうと思った橋の前で、偶然にもシザーズジャガーに引き止められる。既にマスク、ハサミはなくなっており、普通のサラリーマンの姿をしていた。
もうひとつの橋を渡ればよかった……と心底後悔した。それに、本当に身体の傷が回復しているようで、元気溌剌としていた。
とにかく、この男から離れたい気持ちはやまやまだが、殺されないように……そして機嫌を損ねてまどかの件を反故にされないように……うまく会話を運ばなければならない。
「いえ、まだ誰にもあってないわ」
「私も同じだ!! この島にはあまり参加者がいないらしいな!!」
「今から橋を渡り、向こうの島に行こうとしていたところよ」
「イェェェス!! 私も続こう!! 我々は同じ道を行く者、共に裏切り者を倒し、ショッカーに忠誠を誓う者!! 我々が渡る橋は勝鬨の橋だ!! 選ばれた者のみが歩むことを許される橋を渡ろう……!!」
どうやら、この男のハサミは奇妙な縁を切ってはくれなかったらしい。
ショッカーという言葉もできれば聞きたくないし、一緒に歩きたくは無いが、この橋を渡る間くらいは一緒に行動してもいいだろう。
彼らは、別の島へ向かい始めていた。
【1日目 黎明/F-3 橋の前】
【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ、RPG-7@魔法少女まどか☆マギカ(予備弾の有無は不明)
【道具】基本支給品一式、ランダム支給品0~1(確認済み、装備済み?)
【思考・状況】
基本行動方針:まどかのために殺し合いに乗る。
1:シザーズジャガーとともに橋をわたる。その後は別行動。
2:本郷猛、一文字隼人の殺害。その後、シザーズジャガーも殺害する。
3:あくまでショッカーに忠誠したフリをする。
【シザーズジャガー@仮面ライダーTHE NEXT】
【状態】左肩や顔に少なからず痛み
【装備】不明
【道具】基本支給品一式、ランダム支給品1~3
【思考・状況】
基本行動方針:本郷猛、一文字隼人の抹殺。
1:ホムラとともに橋を渡る。その後は別行動。
2:殺し合いをどうにか切り上げる(とりあえず手っ取り早く皆殺し)。
3:ホムラをショッカーに利をもたらす者として、やや仲間意識(ただし別行動)。
4:マドカという者は極力殺さない。従わなくても、ホムラに説得させる。
※マドカがホムラより強力な『魔法少女』だと思っています。
|054:[[なぜだ?!スーパーファイナルギガロ]]|投下順||043:[[力に選ばれたもの]]|投下順|045:[[Black × Black]]|
|043:[[力に選ばれたもの]]|時系列順|049:[[これはジャマールですか?いえ、ジャマンガです]]|
|000:[[モンスターズ・オペレーション]]|紅月カレン|056:[[友情ええやないか]]|
|COLOR(aqua):初登場|竜宮レナ|056:[[友情ええやないか]]||
|053:[[君はなぜ戦い続けるのか]]|時系列順||043:[[力に選ばれたもの]]|投下順|045:[[Black × Black]]|
|043:[[力に選ばれたもの]]|時系列順|049:[[これはジャマールですか?いえ、ジャマンガです]]|
|000:[[モンスターズ・オペレーション]]|紅月カレン|056:[[友情ええやないか]]|
|COLOR(aqua):初登場|竜宮レナ|056:[[友情ええやないか]]||
|021:[[魔法少女と改造人間]]|暁美ほむら||
|021:[[魔法少女と改造人間]]|シザーズジャガー||
*Murder Way
----
ほむらにとって、前方の敵は初体験ともいえる存在である。
ジャガーの皮を被り、両手がナイフのような姿をした怪物。魔女でもなければ、それと関わりあるものでもない。
幾度となくループを繰り返した彼女としても、このような相手は未だかつて見たことがない。
どちらにせよ、一度時間を止めてみる必要がありそうだ、とほむらは思った。
ほむらの技のメインは時間停止による攻撃。手榴弾などが有効だが、今のほむらはそれを支給されていない。現状、支給された武器はいずれも魔法少女の彼女として装備を完了しているが。
「小細工は通用しないぞ、小娘ェ!」
一方のシザーズジャガーは、ほむらの思考が追いつく前に一歩歩くような短い間でほむらの眼前までハサミを向けている。
これは、決して時間停止によるものではない──そう、彼自身の能力によるものに見える。いや、感じるとでも言おうか。時間の流れを本能的に認識し、これが自分のものとかけ離れていることを知っていた。
ほむらはそのハサミを避けるため、左方に撥ねた。
一瞬、後方に避けようと考えていたが、それをしていればほむらの首は撥ねられていただろう。
どちらにせよ、攻撃を避けるにも、攻撃をするにも、早々に時間停止をしたほうがいいのは確かだ。
ほむらの時間停止が発動する。
無論、長い時間はできない。長い時間できるというのなら、ほむらこそこの殺し合いの覇者になってしまうに違いない。元々そういう能力だ。
ほむらは自らに支給されたRPG-7を眼前の敵めがけて発射する。
──と、同時に時が戻った。
ほむらを斬ろうと、すさまじいスピードで走ってきたシザーズジャガーは、彼女を追い越したため、振り向こうとしていた。
だが、構えたハサミに向けて、結果的には全身へと重火器の一撃がヒットする。彼の身体を飲み込む炎は、人間の兵器によるものだが、彼らが活躍した日本に通常、こんなものはないだろう。
彼の耐久力は、このRPG-7から命を守るのが精一杯だっただろう。
焦っていたほむらも、自らの放った一撃の報復として、その爆風を全身に受けた。対戦車用の武器なので、これは一筋縄ではいかない武器である。できれば、対人などで使いたくは無かった。
しかし、受ける痛みは、それによって地面に尻をつき、目が一瞬だけ不自由になる程度。
そもそも、彼女はこのくらいの痛みには慣れっこである。何度も何度も、こんな兵器を敵にぶつけ続け、最悪自分も爆風を受けてきたのだから。
とにかく一安心だ。
これで、想定外ともいえたジャガーの怪物は退けた。いや、この距離で直撃を受けたらさすがに死んだかもしれない。
「アゥーチ……。私もあなたを見くびっていたようですね、お嬢さん……」
「嘘……っ! あれで生きているっていうの……!?」
ほむらも、柄に合わず悲鳴のような声と共に驚愕する。
魔女とは違い、人型で人の大きさの相手に、思わず油断していたのかもしれない。
彼は左肩を押さえ、よろよろとしながらも生きていた。
「私は偉大なるショッカーが作った改造人間シザーズジャガー! だが、あの動き……あなたはそんな私にさえ感知できない動きをした!! 人間の域を遥かに越えている!!」
「……ショッカー……改造、人間……?」
「私はショッカーにとって利のある存在を選別する者……私と敵対するというのなら、それはショッカーに背く者として処刑し、私に協力するというのなら、首領に頼み、あなたをショッカーの一員として歓迎しよう!! ……選択権はなぁ~いハズだ!!」
「その傷で私に勝てる自信があるというの……?」
「勿論だ。私は選別された者! この程度の傷、すぐに再生する!」
ナノマシンで改造されているシザーズジャガーは、その身体の再生が人間よりも遥かに早い。
今この瞬間も、シザーズジャガーの身体は常人を驚かす速度で再生しているだろう。
どちらにせよ、シザーズジャガーはほむらの選択を少し焦っていた。答えさせることが重要である。待つということは、彼女に隙を与え、先ほどのような攻撃をする時間を預けることだ。
そんなことをされればシザーズジャガーもたまらない。とにかく、威圧的な態度とハッタリで迫る。
「もう一度言う、私に協力するか! それとも敵対するか!」
ほむらも、彼に逆らうことを良しとしなかった。
彼を迂闊に信用することはできないだろう。……だからこそ、彼がその両手の刃物でまどかを引き裂かんとすることを阻止しなければならない。
監視という意味も兼用して、彼を傍に置いておくのは得策ともいえる。
「……本当に選択権はなさそうね。あなたに協力しようと、結局は一緒……」
「偉大なるショッカーの新たなる団員──そうだ、まだ名前を聞いていない!」
「……暁美ほむら」
「ホムラ! グゥ~レェイトッ! 素晴らしい響きだ! ホムラ、あなたに本郷猛と一文字隼人の抹殺を命じる!!」
「それは、一体どういうこと……?」
「私と別行動をとり、本郷猛と一文字隼人……二人の裏切り者をこの世から葬ってもらえればいい」
「別行動……? 二人で行動した方が安全じゃないの?」
「シィィット!! それは受け付けない!! 変な気でも起こしたらどうする!! 死者の名前を告げる放送があるだろう……あそこで本郷猛と一文字隼人の名前が呼ばれ、暁美ほむらの名前が呼ばれないことを望む!! 私の願いはそれだけだ!! 君がショッカーとしての活動を約束するなら、私も死を選ぼう!! 解散ッ!!」
「え……」
まどかがこの近くにいたら、シザーズジャガーに殺される可能性がある。
万が一、ビッグバンの言葉が本当で、まどかを蘇らせることができても、おそらくそれは並大抵の願いでははない。魔法少女の願いと同じく、願いでまどかを生かそうという気はあまりなかった。
無論、そんな事態になれば優勝の可能性を狙い、彼女との約束を果たさねばならないだろうが。
とにかく、この男の言うとおり、本郷猛と一文字隼人を殺したら、シザーズジャガーを殺すべきだろう。ショッカーというのが何なのか、具体的にはわからないが、本郷猛と一文字隼人の二人の死は自動的に報告される。後は、ショッカーに忠誠を尽くすフリをして、彼を殺害……。
これで、まどかに近寄る「危険」はひとつ排除される。
シザーズジャガーはほむらの前から去っていく。
よろよろとしているが、隙はない。
ほむらとしては、そこを不意打ちしてもいいが、ある意味彼に賭けるという行動もできる。
まどかを死なせることはなく、その他の参加者を減らしてくれるという可能性だってあるのだから……。
いや、待て。まだ彼と話すことがあるかもしれない……。
「待って!」
「まだ何か話すことがあるのか、ホムラ!!」
「ええ……鹿目まどかという少女のことよ。彼女は絶対に殺さないで」
「ホワィ! 何故だ!?」
「彼女は私以上に強い『魔法少女』よ。ショッカーという組織についてはわからないけど、利をなす存在なのは確かよ……。もし、ショッカーの意思に背くなら、私が説得すればおそらく聞いてくれるわ」
「『魔法少女』……それがその力を持つ人間の名前か!! なるほど!! 考えておきましょう!!」
彼の口調はおとなしくないが、ともかく適当な嘘で、彼がまどかを見かけたときのための保険を作れた。
場合によっては、ほむらと合流するまで彼がまどかを保護する可能性だって考えられる。
彼を引き止めておいてよかった……とほむらは思った。
まあ、あまり会話しった相手ではないが。
それから、また暫くの時間と共に、彼女は再びシザーズジャガーと再会することになる……。
★ ★ ★ ★ ★
「ホムラ! まさかまた会うことになるとはなア!! 裏切り者は見つかったか!?」
別の街に向かうために渡ろうと思った橋の前で、偶然にもシザーズジャガーに引き止められる。既にマスク、ハサミはなくなっており、普通のサラリーマンの姿をしていた。
もうひとつの橋を渡ればよかった……と心底後悔した。それに、本当に身体の傷が回復しているようで、元気溌剌としていた。
とにかく、この男から離れたい気持ちはやまやまだが、殺されないように……そして機嫌を損ねてまどかの件を反故にされないように……うまく会話を運ばなければならない。
「いえ、まだ誰にもあってないわ」
「私も同じだ!! この島にはあまり参加者がいないらしいな!!」
「今から橋を渡り、向こうの島に行こうとしていたところよ」
「イェェェス!! 私も続こう!! 我々は同じ道を行く者、共に裏切り者を倒し、ショッカーに忠誠を誓う者!! 我々が渡る橋は勝鬨の橋だ!! 選ばれた者のみが歩むことを許される橋を渡ろう……!!」
どうやら、この男のハサミは奇妙な縁を切ってはくれなかったらしい。
ショッカーという言葉もできれば聞きたくないし、一緒に歩きたくは無いが、この橋を渡る間くらいは一緒に行動してもいいだろう。
彼らは、別の島へ向かい始めていた。
【1日目 黎明/F-3 橋の前】
【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ、RPG-7@魔法少女まどか☆マギカ(予備弾の有無は不明)
【道具】基本支給品一式、ランダム支給品0~1(確認済み、装備済み?)
【思考・状況】
基本行動方針:まどかのために殺し合いに乗る。
1:シザーズジャガーとともに橋をわたる。その後は別行動。
2:本郷猛、一文字隼人の殺害。その後、シザーズジャガーも殺害する。
3:あくまでショッカーに忠誠したフリをする。
【シザーズジャガー@仮面ライダーTHE NEXT】
【状態】左肩や顔に少なからず痛み
【装備】不明
【道具】基本支給品一式、ランダム支給品1~3
【思考・状況】
基本行動方針:本郷猛、一文字隼人の抹殺。
1:ホムラとともに橋を渡る。その後は別行動。
2:殺し合いをどうにか切り上げる(とりあえず手っ取り早く皆殺し)。
3:ホムラをショッカーに利をもたらす者として、やや仲間意識(ただし別行動)。
4:マドカという者は極力殺さない。従わなくても、ホムラに説得させる。
※マドカがホムラより強力な『魔法少女』だと思っています。
|054:[[なぜだ?!スーパーファイナルギガロ]]|投下順|056:[[友情ええやないか]]|
|053:[[君はなぜ戦い続けるのか]]|時系列順|056:[[友情ええやないか]]|
|021:[[魔法少女と改造人間]]|暁美ほむら||
|021:[[魔法少女と改造人間]]|シザーズジャガー||