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「等価交換」(2011/09/25 (日) 00:11:45) の最新版変更点

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*等価交換
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「……なるほど。この殺し合いを予見していた少女がいると──」 

「ええ。信じがたい話ですが」 


　古手梨花という少女は、あの時自分に縋った。 
　彼女の立ち位置は特殊だ。オヤシロさまの生まれ変わりとまで呼ばれた特殊な力の少女。いまや彼女に未来が見えるといっても、信じられる気がする。現実に、今日の今日まで彼女の存在と言葉は赤坂の頭の中で引っ掛かっていた。 
　それだけ特殊なオーラがある少女である。 
　だが、彼女は赤坂に助けを求めた──。あの梨花の姿は、弱弱しく儚く見えて、死への恐怖に満ちていた。 


「赤坂さん！　俺は今、モーレツに感動している！　あなたのように、小さな少女のために命を張れる男が警官だなんて！　日本の未来は安泰だ～！」 

「……はぁ」 


　赤坂は一応、エリートの道を進んだゆえ、人望もあったし、賞賛されることもあった。 
　が、ここまで感嘆されたのは生まれて初めてかもしれない。強いて言えば、自分が娘にこういう過度な賞賛していたように、随分幼い頃の赤坂は親にこうして褒め称えられたかもしれない。 
　ともかく、少し照れて顔が赤くなるが、咳払いをしてその照れを殺す。 


　ところで、速水にも「超能力少女」に関しては少し覚えがある。 
　かつて速水が出会った霧子という少女がそれだった。──彼女と同じ苦悩を持つ少女。 
　ということは、もしかすれば心に強い葛藤を抱えて悩んでグレているかも……？ 
　ならば彼女の心ごと救わねば！ 


「赤坂さん、俺も協力します！　俺と一緒にその子を捜しましょう！」 

「ありがとうございます。……しかし、あなたにも捜している人がいたのでは？」 

「あんなバカのことは後回しですよ。まずはその子を救わなければ……」 


　良いんだか悪いんだかよくわからないが、とにかく赤坂と速水の情報交換は終わる。 
　彼らの優先は梨花という少女に移り変わる。暁などはどうせゴキブリのような生命力で生きているだろうから、放っておこう。 
　力なき健気な少女＞＞＞ヒーローに変身できるバカ、の図式になるのは当然だ。 


★　★　★　★　★ 


「おお！　こんなところにポストが大量に！」 


　さて、彼らが後にした涼村探偵事務所だが、今度は街を目指してきた彼ら──アルホンダと扇はその足跡を踏んでいた。 
　無論、一番最初に気になるのはその玄関にある大量のポスト。 
　これが何のために置かれているものなのかはわからないが、これはある意味使える。 
　何故なら彼は── 


「扇氏！　私の『錬金術』を今再びお見せしよう！」 

「そろそろ帰ろう」 

「待て、扇氏！　逃げれば貴様を『種厨』、『ＯＯ厨』として排除させてもらう！」 

「わかった、わかったから……」 


　目の前の男が扇が思っていたよりも扱いにくいタイプだったので、扇は溜息をつき、相手をなだめた。 
　何となくだが、錬金術を目の前で見るのは少し怖い気がした。 
　なんだか、別の世界を見せられるような気分だ。 
　というか、よく考えればこの男は本当に錬金術を使えるのか……？　口頭で訊いただけのような気がするが……。 


「まあ、錬金術といっても独学だがね。まずは錬成陣を描いて、……と」 

「そうですか……」 


　アルホンダは指を何度も口の中に入れ、唾を使って魔法陣のようなものを書き始めた。 
　といっても、唾は透明。そんなものが見えるわけは無い。 
　独学で学んだ錬金術というものがどんな効果を示すのか、他人事ならば良い見物だ。 

　しかし── 


「完成だ」 


　アルホンダが両手のひらを合わせ、神に祈るようなポーズをとると、ポストに描かれた涎が光り出す。 
　──そう、彼は仮にも錬金術を学ぶ身。 
　wiki●ediaやyou●ubeで学び、身に着けた神の業を今こそ見せる時である。 
　無数に散らばったポストはやがて一つの結晶となる。その形はポストというより、 


「スクーター？」 

「見よ、これが私の錬金術だ！」 

「確かに凄い……だが、何故室内にスクーターを？」 


　アルホンダはそこまで考えていなかったので、答えなかった。 
　扇も彼は逆らいがたいので、深く追求したい気持ちを抑える。 


「じゃあ行くか」 

「え？　このスクーターは？」 

「私の力を示しただけだ。同士の扇氏にはしっかり見せておこうと思ったのだ」 


　扇はやや困惑したが、ともかく事務所を後にした。 
　もし、次にここに来る人がいれば今度はこのスクーターに困惑するだろうな、などと思いながら……。 



【１日目　黎明／F-7　街】 

【速水克彦＠超光戦士シャンゼリオン】 
【状態】健康 
【装備】CGペン＠超光戦士シャンゼリオン 
【道具】基本支給品一色、ランダム支給品0～2 
【思考・状況】 
基本行動方針：ビッグ・バンを倒す。 
１：赤坂と共に行動。彼の理念に感激。 
２：梨花という少女を捜し、救う。暁は後回し。 
３：浅倉を暁と間違えないように警戒する。 
４：パソコンは使えないと認識。 
※参戦時期は不明です。 


【赤坂衛＠ひぐらしのなく頃に】 
【状態】健康 
【装備】なし 
【道具】基本支給品一色、ランダム支給品1～3 
【思考・状況】 
基本行動方針：梨花ちゃんを救う。 
1：速水と共に行動。 
2：浅倉を暁と間違えないように警戒する。 
※皆殺し編、祭囃し編の年齢を意識して書いてます。 


【１日目　黎明／F-5　事務所付近】 

【扇要＠コードギアス 反逆のルルーシュ】 
【状態】健康 
【装備】なし 
【道具】基本支給品一色、ランダム支給品1～3 
【思考・状況】 
基本行動方針：優勝しつつ主催者に復讐。 
１：アルホンダを利用する。 
２：錬金術の存在に驚愕。目の前で見たので尚更。 
３：アルホンダがかなり厄介。 
※名簿や支給品は確認していません 
※参戦時期はお任せします。 


【アルホンダ・エルリック＠派生オリジナル】 
【状態】健康 
【装備】なし 
【道具】基本支給品一色、ランダム支給品1～3 
【思考・状況】 
基本行動方針：『OO信者』と『SEED信者』は皆殺しにする(『OO信者』優先) 
１：扇を同士と認め、共に行動。 


【涼村探偵事務所の変化】 
事務所内に落ちていたポストからスクーターを錬成したので、室内にも関わらずスクーターが落ちてます。

|046:[[それは正夢ですか？]]|投下順|048:[[正義と忠義]]|
|046:[[それは正夢ですか？]]|時系列順|048:[[正義と忠義]]|
|018:[[モーレツに正義の味方]]|速水克彦||
|018:[[モーレツに正義の味方]]|赤坂衛||
|005:[[No work, no pay.(働かざるもの食うべからず)]]|扇要||
|005:[[No work, no pay.(働かざるもの食うべからず)]]||アルホンダ・エルリック||

*等価交換
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「……なるほど。この殺し合いを予見していた少女がいると──」 

「ええ。信じがたい話ですが」 


　古手梨花という少女は、あの時自分に縋った。 
　彼女の立ち位置は特殊だ。オヤシロさまの生まれ変わりとまで呼ばれた特殊な力の少女。いまや彼女に未来が見えるといっても、信じられる気がする。現実に、今日の今日まで彼女の存在と言葉は赤坂の頭の中で引っ掛かっていた。 
　それだけ特殊なオーラがある少女である。 
　だが、彼女は赤坂に助けを求めた──。あの梨花の姿は、弱弱しく儚く見えて、死への恐怖に満ちていた。 


「赤坂さん！　俺は今、モーレツに感動している！　あなたのように、小さな少女のために命を張れる男が警官だなんて！　日本の未来は安泰だ～！」 

「……はぁ」 


　赤坂は一応、エリートの道を進んだゆえ、人望もあったし、賞賛されることもあった。 
　が、ここまで感嘆されたのは生まれて初めてかもしれない。強いて言えば、自分が娘にこういう過度な賞賛していたように、随分幼い頃の赤坂は親にこうして褒め称えられたかもしれない。 
　ともかく、少し照れて顔が赤くなるが、咳払いをしてその照れを殺す。 


　ところで、速水にも「超能力少女」に関しては少し覚えがある。 
　かつて速水が出会った霧子という少女がそれだった。──彼女と同じ苦悩を持つ少女。 
　ということは、もしかすれば心に強い葛藤を抱えて悩んでグレているかも……？ 
　ならば彼女の心ごと救わねば！ 


「赤坂さん、俺も協力します！　俺と一緒にその子を捜しましょう！」 

「ありがとうございます。……しかし、あなたにも捜している人がいたのでは？」 

「あんなバカのことは後回しですよ。まずはその子を救わなければ……」 


　良いんだか悪いんだかよくわからないが、とにかく赤坂と速水の情報交換は終わる。 
　彼らの優先は梨花という少女に移り変わる。暁などはどうせゴキブリのような生命力で生きているだろうから、放っておこう。 
　力なき健気な少女＞＞＞ヒーローに変身できるバカ、の図式になるのは当然だ。 


★　★　★　★　★ 


「おお！　こんなところにポストが大量に！」 


　さて、彼らが後にした涼村探偵事務所だが、今度は街を目指してきた彼ら──アルホンダと扇はその足跡を踏んでいた。 
　無論、一番最初に気になるのはその玄関にある大量のポスト。 
　これが何のために置かれているものなのかはわからないが、これはある意味使える。 
　何故なら彼は── 


「扇氏！　私の『錬金術』を今再びお見せしよう！」 

「そろそろ帰ろう」 

「待て、扇氏！　逃げれば貴様を『種厨』、『ＯＯ厨』として排除させてもらう！」 

「わかった、わかったから……」 


　目の前の男が扇が思っていたよりも扱いにくいタイプだったので、扇は溜息をつき、相手をなだめた。 
　何となくだが、錬金術を目の前で見るのは少し怖い気がした。 
　なんだか、別の世界を見せられるような気分だ。 
　というか、よく考えればこの男は本当に錬金術を使えるのか……？　口頭で訊いただけのような気がするが……。 


「まあ、錬金術といっても独学だがね。まずは錬成陣を描いて、……と」 

「そうですか……」 


　アルホンダは指を何度も口の中に入れ、唾を使って魔法陣のようなものを書き始めた。 
　といっても、唾は透明。そんなものが見えるわけは無い。 
　独学で学んだ錬金術というものがどんな効果を示すのか、他人事ならば良い見物だ。 

　しかし── 


「完成だ」 


　アルホンダが両手のひらを合わせ、神に祈るようなポーズをとると、ポストに描かれた涎が光り出す。 
　──そう、彼は仮にも錬金術を学ぶ身。 
　wiki●ediaやyou●ubeで学び、身に着けた神の業を今こそ見せる時である。 
　無数に散らばったポストはやがて一つの結晶となる。その形はポストというより、 


「スクーター？」 

「見よ、これが私の錬金術だ！」 

「確かに凄い……だが、何故室内にスクーターを？」 


　アルホンダはそこまで考えていなかったので、答えなかった。 
　扇も彼は逆らいがたいので、深く追求したい気持ちを抑える。 


「じゃあ行くか」 

「え？　このスクーターは？」 

「私の力を示しただけだ。同士の扇氏にはしっかり見せておこうと思ったのだ」 


　扇はやや困惑したが、ともかく事務所を後にした。 
　もし、次にここに来る人がいれば今度はこのスクーターに困惑するだろうな、などと思いながら……。 



【１日目　黎明／F-7　街】 

【速水克彦＠超光戦士シャンゼリオン】 
【状態】健康 
【装備】CGペン＠超光戦士シャンゼリオン 
【道具】基本支給品一色、ランダム支給品0～2 
【思考・状況】 
基本行動方針：ビッグ・バンを倒す。 
１：赤坂と共に行動。彼の理念に感激。 
２：梨花という少女を捜し、救う。暁は後回し。 
３：浅倉を暁と間違えないように警戒する。 
４：パソコンは使えないと認識。 
※参戦時期は不明です。 


【赤坂衛＠ひぐらしのなく頃に】 
【状態】健康 
【装備】なし 
【道具】基本支給品一色、ランダム支給品1～3 
【思考・状況】 
基本行動方針：梨花ちゃんを救う。 
1：速水と共に行動。 
2：浅倉を暁と間違えないように警戒する。 
※皆殺し編、祭囃し編の年齢を意識して書いてます。 


【１日目　黎明／F-5　事務所付近】 

【扇要＠コードギアス 反逆のルルーシュ】 
【状態】健康 
【装備】なし 
【道具】基本支給品一色、ランダム支給品1～3 
【思考・状況】 
基本行動方針：優勝しつつ主催者に復讐。 
１：アルホンダを利用する。 
２：錬金術の存在に驚愕。目の前で見たので尚更。 
３：アルホンダがかなり厄介。 
※名簿や支給品は確認していません 
※参戦時期はお任せします。 


【アルホンダ・エルリック＠派生オリジナル】 
【状態】健康 
【装備】なし 
【道具】基本支給品一色、ランダム支給品1～3 
【思考・状況】 
基本行動方針：『OO信者』と『SEED信者』は皆殺しにする(『OO信者』優先) 
１：扇を同士と認め、共に行動。 


【涼村探偵事務所の変化】 
事務所内に落ちていたポストからスクーターを錬成したので、室内にも関わらずスクーターが落ちてます。

|046:[[それは正夢ですか？]]|投下順|048:[[正義と忠義]]|
|046:[[それは正夢ですか？]]|時系列順|048:[[正義と忠義]]|
|018:[[モーレツに正義の味方]]|速水克彦||
|018:[[モーレツに正義の味方]]|赤坂衛||
|005:[[No work, no pay.(働かざるもの食うべからず)]]|扇要||
|005:[[No work, no pay.(働かざるもの食うべからず)]]|アルホンダ・エルリック||