第21話

戦いと憎しみと


~前回までのあらすじ~
いまさら気づいたけどこれ 前回までの じゃなくて
前回の ですよね いやぁ HAHAHA

~船着場~

デーボ「ぃよっこらせっとぉ! これで最後か!」
ナルフィ「はい 皆さんから受け取った支援の品は以上になります!」
デーボ「配達ありがとよ! おかげではかどったぜ!」
ナルフィ「いえ! みんなのためにもがんばってきてくださいね!
     それでは!」

デーボ「しっかしまたトーチカたぁ 船乗りの血が騒ぐぜ」
ナイジ「ところで・・・ トーチカってどれくらい遠いんですか」

デーボ「あー 潮と風に乗って1週間 途中補給するとそれ以上だな」
ナイジ「やっぱり随分遠いですね・・・」

デーボ「なぁんだ 怖気づいたのか!?
    安心しろ 俺の船が帰ってこれなかったことなんてないだろ!
    必ず送り届けてやるよ!
    まぁ 帰ってこれるかはお前ら次第だけどな!」
ナイジ「は ははは・・・ あ 誰か来た」

???「おはよう」
ゴーレム「ゴー!」
ナイジ「・・・べ ベルさん・・・?」

ベル「ふふふ 正解」


ナイジ「一瞬気づきませんでした・・・」
ベル「まぁ いつもの服のままだと ね
   あ デーボさん 今回もよろしくお願いします」
デーボ「お おう!」
ベル「ナイジくんもね」
ナイジ「も もちっす!」

シェマ「おや まだ揃っていないみたいですね」
ロンガ「ガッハッハ! 準備で忙しいんだろう」

ナイジ「あ お2人とも おはようございます」
ロンガ「うむ! まぁなんだ! あまり大げさに見送りはできんが
    せめてオレたちだけでもと思ってな!」

カルダオ「だーき しーめ てー・・・」ブンブン
ナイジ「あ カルダ・・・お・・・」
カルダオ「きらめくー まー ちー にー・・・」グルングルン


カルダオ「おっはよぅナイジぃ~」
ナイジ「そ その衣装は・・・」
カルダオ「ん? オイラの勝負服だべ
     ガランカナンの戦士は踊りながら戦うのだ
     かーざりー たてたー・・・」グイッグイッ

ナイジ「その見てるだけでガッツが吸い取られそうな踊りは・・・」
カルダオ「え! 知らないの!? ガランカナンの伝統的な踊り!
     でじた みゅーじっ ぱーわー・・・
     ですよね!長老!」ヘコッヘコッ
ロンガ「そんな踊りは知らん もっとも ラビアラは女子が着てこそだな・・・」
カルダオ「アレェ!」

レアル「おや!皆さん相変わらず早いですね」
ナイジ「あ!レアルさん! その服!」


レアル「リペティ服です 特別に新調してもらいました
    ナイジ君のスクド鎧も 似合ってますよ」
ナイジ「そういってくれるのはレアルさんだけですよホント!」

ベル「それだけ 今回は皆 意気込みが違うって ことかな」
ナイジ「マッカムさんはどんな装備で来るのかなぁ」

マッカム「・・・いつもと同じで悪かったな」


ナイジ「・・・お おはよう ございます・・・」
カルダオ「ナイジ だれだコイツ」
ナイジ「マッカム・・・ さん
    今回島の皆に協力してくれるよう頼んでくれた人・・・」
カルダオ「へー! ドモドモ!」
マッカム「・・・ふん」

ナイジ「・・・あの マッカムさん オレ 誤解してたみたいです
    おかげで 助手の皆が無理しないで済みそうです
    その・・・ ありがとうございました!」
マッカム「・・・ ・・・構わん 礼なら島民に言え それに
     今回の遠征は オレ自身のためでもある 気にするな」

シェマ「どうやら募った5名は集まったようですね!
    それでは鬼のいぬまに出港式・・・」
ウル「鬼とはよくも言ったものじゃの シェマよ」

シェマ「ひ ひぃっ!!!う ウル長老ぉ!」
ロンガ「やべ・・・」ささっ
ウル「爺さんや 逃がすと思うてか」
ロンガ「ごめんなさい」

ナイジ「ウル長老・・・! こ これは・・・」
ウル「・・・ 言わずとも分かる トーチカへ行くのであろう」
ベル「・・・はい」
ナイジ「べ ベルさん・・・」

ウル「・・・デーボや
   トーチカへは船を出すなと おぬしにも言うておいたハズじゃ」
デーボ「うっ・・・」
ニェポ「お オイラオシッコ・・・」
ヒューリ「お前も男なら腹をくくれ」

ウル「・・・ 行くな と言っても・・・ いくんじゃろ」
ナイジ「ウル長老・・・ ・・・はい」

ウル「・・・もう 止めはせん じゃが
   必ず帰って来い!!!
   ワシからは ・・・それだけじゃ」
ナイジ「・・・! も もちろんです!!」

ロンガ「な なんだ 何かと思えば 聞きなれたセリフだな・・・」
ウル「もうそれしか言えんじゃろうが! このバカタレ!」
ロンガ「ごめんなさい」

レアル「必ず・・・ ここへ戻ってきます」
カルダオ「まぁ余裕っしょ!」
マッカム「・・・ふん」
ベル「ウル長老 みんな ありがとうございます」

デーボ「こ これは 出発しても いいのか・・・
    ・・・ ぃぃぃよおおおおし!!! 行くぞテメェら!!!」
一同「おぉ!!」


~船上~

カルダオ「よいしょ しかし皆見送りにきてくれると思ったんだけどなぁ」
ベル「仕方ないよ 皆には 皆の生活 あるんだから」
マッカム「・・・」
レアル「それは どうでしょうね」

デーボ「おーい! おい! あれ見てみろ!」
ナイジ「・・・あ あれは・・・」


ミリーア「帰ってきぃやーーー!!」
グラージュ「んがぼぼぼろろ」
ランナ「ナイジイイイイイイイイイイ!!!」
ボバン「がんばれぇーーー!!!」
その他「ワー」

カルダオ「あ グラージュのヤツ溺れてら」

ナイジ「~~~~~!!!
    ありがとおおおおおおお!!!!!
    行ってきまああああああああああああす!!!!」


エルナ「・・・行っちゃったね・・・」

リトバ「ほっ・・・ これでしばらくは・・・
    あ なんでもありません!」
ティッキ「早く帰ってきてねー!」
マイヤ「ふん 私に内緒で行くなんていい度胸じゃない
    でも すぐ追いついてみせるわ・・・」
フラセール「マ マイヤ女史・・・ 素直じゃねぇなぁ・・・」

エルナ「・・・お願いアニャムー・・・
    ナイジたちの無事を・・・力を貸して・・・」





それから 途中 何度か障害はあったけど
みんなの力を合わせてクリアしていった

1日 また1日 トーチカへの船旅を続け
ついに オレたちは目的地へとたどり着いた・・・


~トーチカ~

デーボ「ついたぞ ここが トーチカだ」
ナイジ「ここが・・・」
カルダオ「この塔の上に ムーとかいうのが居るのか・・・」
ベル「凄い瘴気・・・」
マッカム「・・・」
レアル「さぁ 行きましょうか」

デーボ「オレとレシオネは向こうの入り江に移動するが
    お前ら全員が帰ってくるまで ずっと待ってるからな!
    ・・・」
ナイジ「?」
デーボ「・・・まったく おめぇはたいしたヤツだよ
    ナヨナヨしてやがんのに 芯はイッチョ前でよ
    不思議なヤツだぜまったく・・・ 帰ってこいよ!ナイジ!」
ナイジ「・・・はいっ!!! 行って来ます!」
チモック「キュ!!!」

~塔内部~

ナイジ「この造り・・・ 瘴気をまとう孤島と同じですね」
ベル「構造はおなじでも モンスター 違うみたい」
マッカム「ザコに構っているヒマはない 突っ切るぞ」
メギラス「ギャアアアオオ」ボオオオオ
カルダオ「うぉお すっげ! 負けてらんねぇな!ラーネイル!」
ラーネイル「グルルッ」バシイイイイイイ

ベル「ティタン 私達も・・・
   どうかしたの? ナイジくん」
ナイジ「え・・・ いや・・・ また声が・・・」
ベル「・・・ 声・・・ そういえば 前もそんなこと・・・」

ナイジ「ッ! ムーだ・・・ アイツの声だ・・・ 間違いない!」
ベル「ムー・・・! 私もあの時一緒に聞こえたけど
   実際に正面からじゃないと・・・ それで・・・ 何て言ってるの?」

ナイジ「・・・復活するとか そんなこと・・・ 多分だけど
    急がなくちゃ!!」
ベル「っうん!」


マッカム「こいつは 厄介だな・・・」
カルダオ「あ あれはああああ!!!
     マーメイドだあああ!!! すっげぇー!!
     しかもたくさんいる!! うひょー!」
ナイジ「な なんですか マーメイドって」
レアル「見た目に惑わされてはいけませんよ
    海獣に次いで船乗りが恐れる海のモンスターです
    この塔には水路もありますからそこを根城にしているのでしょう」

ベル「そう マッカムが言うとおり 厄介 かな」
ナイジ「強いんですか・・・」
レアル「雷と炎には弱いのですが・・・ 強いです」
マッカム「どうする ここを通るには連中の気を逸らさないと
     魔法で攻撃されるとキリがない」

カルダオ「オイラが行こう 皆は先に行ってくれ」
ナイジ「か カルダオさん・・・
    ・・・マーメイドを見たいだけじゃないですよね・・・」

カルダオ「7割そうだ けど 残りの3割は違う・・・
     みんなの役に立ちたいんだよ」


ナイジ「サラッと言いますがオレらは3割ですか・・・」
カルダオ「行け! ここはオイラが引き受けた!
     おおおいカワイコちゃんたちー!
     オイラと踊らないかぁぁい!!」ダッ

マーメイド「!!キシャアアアアアアア!!!!!」
マーメイド「ッフゥウウウウウウウウウウウシャ!!!!」

カルダオ「うわああああ!!! 思てたんとちがああああああう!!!
     ラーネイル! 雷撃だあああ!!!!!!!!」
ラーネイル「グァッ!!!」

ドゴーン ピシャーン・・・

マッカム「さぁ 今のうちに進むぞ」
ナイジ「・・・だ 大丈夫だろうか・・・」


ナイジ「はぁ はぁ かなり 登って
    きましたね・・・」
チモック「キュー・・・」
レアル「同時に 瘴気もかなり濃くなってきました・・・

ベル「ナイジくん 声は」
ナイジ「絶えず聞こえてます ずっと・・・
    それに 近づいてるのも分かります・・・」
マッカム「・・・」

ナイジ「行きましょう! ムーを倒して
    ヤツの恐怖に怯えることの無いよう・・・
    悲しみを繰り返さないために・・・!
    世界に平和を取り戻すんだ・・・!!」
マッカム「・・・ナイジ・・・」

レアル「気を抜かないでください!」
ナイジ「うっ! メラサウラッ!! うぅっ!!」
マッカム「しかも特大が 4匹・・・
     火属性で戦うには 分が悪いか・・・」

ベル「ナイジくん 覚えてる?」
ナイジ「・・・シディララマ襲撃のとき・・・
    オレを襲ったのもメラサウラでした
    でも でも今は戦えます!」

ベル「うん あのときも そうだったね けど
   今はナイジくんが 先に進むとき」
ナイジ「ベルさん・・・!でもっ!」

ベル「私 強くなるブリーダーってね
   もちろん才能とか 生まれもあるんだけど
   モンスターと一緒にいて 楽しいと思える人
   別れの悲しさを知ってる人だと思うの」
ナイジ「寂しがりやって ことですか・・・」
ベル「ふふ そうともいうね でも あたってるでしょ
   だから 今あなたには 成し遂げないといけないこと
   あるでしょ だから ここは私にまかせて」
ナイジ「~~~!」

レアル「!こちらに気づいた!ナイジくん!」
マッカム「行くぞ」
ナイジ「必ず 必ず!ムーを倒してきます! どうか無事で!」
ベル「・・・ うんっ 私も すぐに行くから」

メラサウラ「ゴァアアア!」
メラサウラ「ズザアアアアッゴオゴ!」

ベル「・・・ ティタン!!」
ティタン「ンッゴオオオオオオオ!!!」


ドォオオオオ・・・



マッカム「いよいよだな」
ナイジ「! アレが・・・」


ナイジ「でけぇ・・・!
    ・・・ 確かに マイヤさんの言ってた通り
    白い体毛が・・・ けど・・・ なんていうか・・・
    氷漬け・・・?」
マッカム「・・・もう いいだろう」

ナイジ「え・・・」

レアル「そう だな」
ナイジ「レアルさん・・・?」

レアル「ここにあるのは 瘴気の島であったような
    ムーの思念体ではない 力尽きたムーの 肉体そのもの」
ナイジ「じゃあ これを破壊できれば・・・」

マッカム「おい!」
レアル「・・・そう急かすな」
ナイジ「・・・っ?」

レアル「・・・ ムーは 復活する 今日 ここで」
ナイジ「な なに言って・・・ ふ ふたりとも・・・」

サバキ「ぶぉっ・・・っ」

グシャァ・・・

ナイジ「! レアルさん サバキがっっ!!」
チモック「キュー!」
レアル「残念だが・・・もう その者には力は残されていない」

サバキ「・・・ヒュー・・・ ひゅー・・・」
ナイジ「なんなんだ・・・ なんなんだよ一体!
    どうしちゃったんだよ!」

レアル「この地まで来るには この器はあまりに弱すぎた
    そのためには お前たちの力が どうしても必要だったのだ」
ナイジ「・・・!!」
マッカム「・・・」

レアル「1000年前のあの日 世界は人間とヒノトリによって壊された
    破れた世界を繋ぎとめることができるのは もはや私だけ・・・
    今度は私が世界を救おう・・・ そう・・・」



レアル「私が ムーだ」

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最終更新:2011年11月28日 02:53
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