第18話


~前回までのあらすじ~

シェマ死亡

死亡

死亡

~ファーム~

マイヤ「おーっほっほっほっほっほ!!!
    ついに出来たわ!!大発明品が!!!
    私は天才よーーー!!!」
フラセール「なんだいなんだい どうしたっていうんだい」
ティッキ「なになにー!」

マイヤ「おーっほっほっほ!
    数々の遺跡やイダル アルレム長老の日記を参考にし
    完成した大発明品!! コレよ!
    名づけて月読のホロスコープ!!!」

リトバ「走り回ってますよ・・・」
ナイジ「よっぽどうれしいんだな」

マイヤ「いい!? 見てなさい! ここにこうして
    イダルをはめ込むと・・・」

エルナ「あ! 盤上のマークが光りました!」
マイヤ「今入れたイダルは寒石にだけ反応するイダルよ
    そしてホロスコープの光に合わせて地図を照らし合わせると
    南の方角にあるこの島 つまりバイジャバを指しているわ!
    そう! これは地上に落ちた月の欠片の位置を指し示す!
    まさに世紀の大発明品よ!!!」
ティッキ「えー! すごいすごい!」

フラセール「じゃあ コレを使えば・・・」
エルナ「巨大な滅石・・・ムーの居場所が分かる!」
マイヤ「おーっほっほっほ!大いにホメるがいいわ!
    奉るがいいわー! おーっほっほっほ!」

ナイジ「へー!すげー! 面白そー! オレが拾ったイダルも入れてみよっと」

カチッ

マイヤ「勝手に変なもの入れるんじゃないわよ!!!!」


ボギャアアアア・・・

ナイジ「おぼふ」

ドサッ

ティッキ「ひゃー!ナイジの顔がヘルツピーマンみたいになってる!」
フラセール「こりゃ死んだな・・・」

マイヤ「これは地上に落ちた月の石にだけ反応するイダル専用なのよ!
    壊れたらどうするつもりなの!!ったく・・・ あら?」
リトバ「どうしたんですか?」

マイヤ「こ これは まさか・・・ フラセールの坊や!」
フラセール「ん なんだい マイヤ女史」
マイヤ「今すぐ神殿で使ってる煌石を持ってきなさい!ありったけ!早く!」
フラセール「え お おう・・・ ちょっと待っててくれよ」

リトバ「な なんなんですか 一体・・・」
ナイジ「・・・・・・」


マイヤ「・・・間違いないわ・・・ これは・・・!!!」
フラセール「ど どうしたっていうんだい そんな驚いた顔して・・・」

マイヤ「今そこのバカがつっこんだ変な模様の・・・レンズ かしら
    確かに煌石に反応するイダルで出来ているわ・・・!」
リトバ「それが どうかしたんですか?」

マイヤ「いい!? アルレム長老が行方不明になる前
    一体なんと言い残したか・・・
    そのときシディララマにいたあなたなら分かるでしょ!」
リトバ「え・・・たしか 煌きの塔に行く・・・」

エルナ「あ・・・ ああああ!!」
マイヤ「私はその時シディララマにいなかったけれど
    日記を読んでいてそのことは知っていたわ
    そして煌石と反応するイダルを使って
    アルレム長老は煌きの塔へ行ったのよ!」

エルナ「ということは・・・!」
マイヤ「そう! コレを使えば 煌きの塔の場所が分かるということよ!!」

一同「な・・・」


リトバ「って前もやりましたよね これ」
フラセール「ううむ なんというか・・・
      とてもオレたちと関係が深いような・・・」
ティッキ「そ そんなことよりそれってすごいことじゃん!」
ナイジ「アゴが・・・」

マイヤ「でもいまいち反応が弱いわね・・・ まぁいいわ・・・
    ・・・地図と照らし合わせて 指し示される場所は・・・」
エルナ「・・・あ ここ・・・アムルヤータ氷河・・・!?」

一同「な・・・」

マイヤ「もうそれはいいわよ!」

一同「・・・」

マイヤ「でも考えてみれば当然かもしれないわ
    1000年前 ムーとヒノトリの最終決戦の場が
    この氷河だったのだから・・・
    その近辺に煌きの塔があっても不思議ではない・・・」
ナイジ「じゃ じゃあ アムルヤータ氷河にいけば・・・
    アルレム長老の手がかりが・・・!」
エルナ「でも あの辺に塔なんてなかったわ・・・」
マイヤ「それは そうかもしれないわ けれど確かにそこに反応がある!」

エルナ「・・・塔じゃないとしたら・・・
    同じ銀の月から生まれた・・・
    もしかすると・・・ ヒノトリ・・・!?」

一同「な・・・」

マイヤ「なんですってえええええええ!!!!?」

一同「・・・」

マイヤ「コホン ・・・これは誤算ね・・・ まぁいいわ
    今は巨大な滅石の位置を確認するほうが先ね・・・」
リトバ「そんな! アルレム長老の足取りがつかめるかもしれないのに!」
ティッキ「もしヒノトリを復活できればすっごく心強いよ!」

マイヤ「どちらを優先させるか・・・
    ・・・それは このイダルをはめ込んだ後 決めることよ・・・」

カチッ

マイヤ「・・・滅石の反応・・・ そして地図を照らし合わせる・・・」
ナイジ「・・・」

マイヤ「・・・そして示された場所で 一番強い反応を示すのは ・・・ここね」
フラセール「こ この場所は・・・!!」

フラセール「トーチカじゃないか!」
マイヤ「あら 坊やは知ってたのね」
フラセール「大海嘯以前に 一度だけ師匠と行ったことがある
      けど 見ての通り ここから随分離れてるし
      とても島にある船でたどり着けるような場所じゃ・・・」

マイヤ「・・・でも この程度の反応なら大丈夫そうね」
リトバ「あれっ ひょっとして・・・心配損?」
マイヤ「ここが ナイジたちがムーを倒した場所・・・
    瘴気をまとう孤島よ それよりも反応が強いのは
    ここ トーチカだけ・・・ しかもせいぜい2倍程度よ」
リトバ「・・・え めちゃくちゃヤバいんじゃないですか? それ・・・」

エルナ「じゃあ・・・ すぐにムーが完全に復活するってことも・・・!」
マイヤ「断言するわ ありえないとね」
リトバ「じゃ じゃあじゃあ!
    先にアルレム長老を探しにいけるってことですね!」

エルナ「早速このことを長老達に知らせましょう!」


~タウン~

ロンガ「なに!?煌きの塔の場所が分かったかもしれない!?」
シェマ「そ それは本当ですか!!
    アルレム長老の足取りがつかめるかもしれません!」

エルナ「あれ・・・ え あ はい! そうですね!」

シェマ「なんですか・・・ 私がここにいてはいけないのですか・・・」
ウル「そんなことよりその話は本当なのかえ」

エルナ「うん 本当よ 婆様 仮に煌きの塔でなかったとしても
    世界中で一番強い煌石の反応があったわ」
シェマ「煌石・・・ と いうことは
    ヒノトリのヒントにもなるかもしれませんね」
ロンガ「アルレムのジジイめ! ようやく尻尾をつかんだぞ!」

ウル「して・・・ その場所というのは・・・」

エルナ「アムルヤータ氷河よ」

シェマ「なんと! シディララマからそう離れた場所ではないではないですか!」
ロンガ「だがあの辺は大海嘯の影響をモロに受けた場所だ
    それに流氷なんて船乗りにとっちゃおっかないものもある
    海から行くのは無理ってもんじゃないのか」

ナイジ「海から行くのがムリでも たしか・・・
    パドーラ空洞からアムルヤータ氷河に通じてた気が・・・」
シェマ「うむ しかしあそこも大海嘯のとき海水が流入したかもしれん・・・
    だが可能性があるとしたら・・・ ・・・
    北側の海からパドーラ空洞を経由して氷河に入るのが現実的でしょう」

エルナ「じゃ じゃあ! そのルートでいけば
    アムルヤータ氷河にたどり着けるのね!」

ウル「じゃ じゃがしかし あのあたりは・・・」
シェマ「ゴホン」
ロンガ「ガッハッハ」

ウル「・・・ うぅ 分かっとるわい・・・
   ワシも アルレムの爺さんのことは気になるからの・・・
   これについては止めはせんよ・・・」
シェマ「で では!アルレム長老調査隊を至急氷河へ!
    隊長は私が・・・」
ロンガ「でしゃばるな若造」
ウル「立場を考えぇ!!」
シェマ「・・・」

エルナ「大丈夫よ シェマさん!
    ナイジがこの島最高のメンバーを集めてくれるわ!
    ね! ナイジ!」
ナイジ「え あ お おうとも!!」

ウル「そうか して エルナや それだけではなかろう」
エルナ「そ そうね あとひとつ 長老達に言わなきゃいけないことが・・・」
シェマ「まだなにかあるのですか!今度はどんな朗報でしょう!
    いやぁ わくわくしますね!」
ロンガ「・・・ホメたとたんこれだ・・・」


シェマ「なんと!!災厄の危機はまだ去ってはいなかったとは・・・!!」
ロンガ「なんてこった・・・ まだムーのヤツがいやがったとはな・・・」

エルナ「まだそうと決まったわけじゃないけど・・・
    反応の強さを見るにすぐにここへ飛んでくるわけじゃないって・・・」
ナイジ「その場所がトーチカっていう すっげぇ遠い場所で・・・」

ロンガ「つまりー こういうことか ムーを倒しに行くから
    トーチカまで船を出したい と」
ウル「それはならんっっ!!!」

ウル「ワシは見たのじゃ・・・ トーチカに行った船が帰ってこない夢を・・・」
シェマ「な なんですって!」

エルナ「で でも デーボさんの船なら どんなに遠い場所でも
    時間をかけさえすればたどり着ける・・・
    それに 婆様の夢は遠い未来のことまではわからないはず・・・」
ウル「ならんといったらならん!絶対に 許さん!」

シェマ「ゴホン! 各地方の代表の間で問題が発生した場合は・・・」
ウル「ギロッ!!!」
シェマ「・・・なんでもありません」
ロンガ「ごめんなさい」
ナイジ「(男って弱い生き物だなぁ・・・)」

ウル「とにかく トーチカへの遠征許可だけはだせん!
   先にアムルヤータの調査を済ませてから・・・
   せめて ワシが夢を見るまで・・・ 待ってはもらえぬか・・・」
エルナ「婆様・・・」

ナイジ「まぁ でも これからすべきことは決まったってコトで!」

シェマ「そうですね アルレム長老の手がかりがつかめれば・・・
    ナイジ 頼みましたよ」
ナイジ「・・・ はい!」


~翌日・船着場~

マイヤ「揃ったようね」
ナイジ「今日からみなさん! よろしくお願いします!」
カルダオ「オイラ氷河なんて初めてだよー!ははは!」
ベル「カルダオさん そのシャツだけだと 死にますよ」

カルダオ「は・・・」
ヒューリ「まぁ 船に備え付けてある寒冷地用のコートを使えばいいさ」
カルダオ「うおー! ヒューリさん! なんとお優しい!
     オイラ 感激!」チュバッ チュバッ
ヒューリ「うぅ 寒気がするな・・・ あんたたちも気をつけなよ」
ナイジ「ははは・・・」

レアル「・・・煌きの塔・・・そこで アルレム長老が・・・」
ナイジ「レアルさん ついに ですね・・・」
レアル「ナイジくん・・・
    ボクとしても はっきりと知っておきたいですからね・・・」
ナイジ「・・・がんばりましょう!」

デーボ「そんじゃあ出航するが
    パドーラ空洞の北側に船をつける方向でいいんだな」
ベル「ええ お願いします」
デーボ「まぁ あのあたりは流氷があるからレシオネでもつらいのは確かだが
    なんだか気を使ってもらったみたいで悪ぃな」ガシガシ
ベル「ふふ なんだかしおらしくて デーボさんらしくないですね」

デーボ「っかぁー! そういわれると・・・! まぁ!
    目的地までは必ず送り届ける! そして必ず戻ってくる!
    それが海の男 デーボ様よ!!」
ニェポ「あ!とーちゃん デレデレして! いっけないんだー!」
ヒューリ「おいニェポ あんまり言ってやるな」

ニェポ「はーい・・・ じゃ みんな! とーちゃんをたのんだよ!」
カルダオ「モチのロンですとも!
     では! 行ってきます!ヒューリさンーマッ!」チュバッ
ヒューリ「うううっ・・・」ぶるぶる

デーボ「いよーし! 出航だー!!!」
最終更新:2011年10月20日 07:14
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