最後の日記

~パレパレ遺跡~

ガランカナンの密林のそのまた奥地にある遺跡・・・パレパレ
かつてそこには高度な文明が栄え、
王を政治や文化の頂点、中心とすることにより繁栄を極めた王都があった。

都市遺跡といえばシディララマとの間にあるクナレヤ遺跡が有名だが、
同じ時代にパレパレとクナレヤという異なる文明・・・
さらにそれが比較的狭い範囲に存在したことは興味深いところだ。

しかしその存在も時の流れに巻かれ消えてしまった。
いまでは各地に点在する遺跡や伝承でしかその文明を体感することはできない。

世の理、人の常を感じさせる。



~黄金の秘宝~

黄金の都・・・
その呼び名がこの密林に栄えた文明を物語っているといえる。

事実この遺跡に限らず密林からは豊富な宝石や鉱物、
こと黄金が非常に多く発掘されている・・・
多くのトレジャーハンターや学者がここパレパレで富を得た。

だが各地の伝承に残る黄金の秘宝・・・
これが金や宝石を指すものとは到底思えない。

トレジャーハンターの勘だ。



~王墓~

当然遺跡の発掘には危険が伴う。
仕掛けられた罠や未開の地特有の病・・・
遺跡に巣食う凶悪なモンスター・・・

この業界では呪いなんてものもよく聞く話だ。
ゴズハン盗りがゴズハンになるともよく言ったもので・・・

それに屈することなく、さらに打ち勝ったものが宝を手に入れる。
が、世の中結果だ、いくら努力しても得られたものが空の宝箱では意味がない。
ウンコして寝たほうがいい。

さて、パレパレには多くの住居跡や宮殿、共同墓地など様々な遺跡がある。
しかし今までの発掘で、見つかってもいい筈な遺跡が未だ見つかっていない。

王墓である。

この文明が王を中心に栄えてきたことは、様々な文献や伝承からも揺ぎ無い。
そこまで崇拝されるべき存在の墓がないことは、
かつてこの土地に住んでいた人々の宗教観からしてもありえないことだ。

無いなら無いなりに大きな理由があるはず・・・
その理由こそが黄金の秘宝であると考えている。

秘宝が秘法であったら少し残念だ、
やはり形あるものが欲しい。



~盗難~

大切にしていたレフィナドテンガロンを現地のサルに盗られた。
ファック。
今日は・・・ウンコして寝ることにする。


~手付かずの遺跡~

学者さんたちは頭がおカタイ。
理論から新しい物事を発見するのは結構なことだが、
結果さえ同じであれば課程などどうでもいいものだ・・・

まして理論で得られなかった結果が偶然から生まれたのなら・・・
学者になる道を選んだ知人のマヌケ面が目に浮かぶ。

というわけで、私はついに王墓と思しき遺跡を発見した、
夜は何か出ると怖いので明日の朝になったら探索しようと思う。



~たび~

私は黄金の秘宝を手にした。
しかし最愛の友、スティーリアはロストした。
彼の円盤石と、この魔導書をこの地に残し、
私はまた旅に出ることにする。

かつての王達がそうしたように。

最終更新:2011年10月18日 14:49
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