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LED電球購入の考え方まとめ

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LED電球購入の考え方まとめ

目次

はじめに

 最近の節電の需要から白熱電球からLED電球や電球型蛍光灯の購入を検討している人が多いと思う。
 そこで、LED電球を選択すべきか、電球型蛍光灯を選択すべきか、もし白熱電球からLED電球に変更するとしたらどうすればいいのかについての調査のまとめ。
 LED電球の形のちがいや、白熱電球からLED電球に変更するにあたって考える必要があることなどのまとめ。

LED電球、電球型蛍光灯購入の考え方

LED電球のメリット、デメリット

  • LED電球のメリット
    • 寿命が長い(多くが4万時間。電球型蛍光灯は1万2000時間)
    • 消費電力が少ない(電球型蛍光灯の50%~80%程度)
    • 点灯回数の多さが電球の寿命に影響を与えない
    • すぐに点灯し、点灯直後から明るさも一定
  • LED電球のデメリット
    • 価格が高い
    • 明かりを照らす範囲が電球より狭い(特に電球上部方向)
    • 白熱電球で60W相当か、それ以下の明るさの製品が中心

電球型蛍光灯のメリット、デメリット

  • 電球型蛍光灯のメリット
    • 価格が安い
    • 明かりを照らす範囲がLED電球より広い
    • 白熱電球で100W相当の明るさの製品も存在する
  • 電球型蛍光灯のデメリット
    • 寿命が短い(多くが1万2000時間。LED電球は4万時間)
    • 消費電力が多い(LED電球の120%~150%)
    • 点灯と消灯を繰り返すと寿命が短くなる
    • 点灯に時間がかかったり、時間が経過するごとに色味が変わる機種がある

LED電球の選択の難しさ

全光束と直下照度
 LED電球は構造上、上部方向(ソケットの方向)に光が回らず、真下を照らす力が強い製品が多い。そのため、60Wの白熱電球の代替として、単に「60W相当」と表記されているLED電球を購入すると、予想より暗い、予想より明るいなどと感じてしまうことがある。そのため単純に白熱電球と置き換えれば解決する問題するわけではなく、よく考えて選択、購入する必要がある。なぜなら失敗しても白熱電球なら、切れたら交換すればいいよねという話になるが、LED電球はひょっとしたら何十年も交換せずに利用できてしまうため、失敗をリカバリできない可能性もあるからだ。
 そのため、考えなければならないのが、「全光束」と「直下照度」という表示。よく「全光束60W相当 直下照度100W相当」などという表示を見かける。これはどういうことなのだろうか?。実は全光束とはLED電球から放射される光の総量で、直下照度とは発光面を下に取付けた場合の真下の照度のことである。
 前述の通り、LEDは構造上、電球から真下を照らすのは得意だが、最新の製品を除いて真上(ソケット方向)を照らすことを苦手としている。そのため、これまでの白熱電灯はソケット方向を含めて部屋全体を満遍なく明るくしていたのに、LED電球ではその光が下方向に集中してしまう。そこで思惑の違いが発生してしまうわけだ。つまり部屋全体の明るさを期待すると「なんかLEDは暗いな・・」となる場合があるし、逆にテーブルの明るさだけを期待すると「え、なんか明るすぎる・・」となる場合があるということである。
 そのため、どういう目的で、どの程度の明るさがほしいのかをちゃんと調査しないと失敗することになる。
光を照らす範囲
 前章の内容と多少重複するが、前述の通りLEDは真上を照らすのが苦手な製品が多い。そうすると、例えば玄関についているようなポーチライトに取り付けると、ソケット方向に明かりがまわらずムラのような状態になってしまう場合がある。
 また、柔らかい光を演出しようと、ソケットを逆さまにして間接照明のように明かりを使用する器具もあるが、こういう器具だと天井ばかり照らされてしまい、人が暮らす床の上は暗くて足下がよく見えないなどという状態が発生することにもなってしまう。 
 そのため取り付けようとする器具がどういう種類のもので、どういう取り付け方をする器具なのかを調査しないと失敗してしまうこともある。

LED電球と電球型蛍光灯のどちらを選択すべきか

目安1 点灯時間の観点
 サイトなどでは、よくLED電球や電球型蛍光灯の購入代金と消費電力量から換算される支払い電力料金の比較などをやっているが、それを単純に鵜呑みにせず、実際の使用状況から様々に検討することが必要だと思う。例えば、よくあるサイトだと使用条件として「8時間の使用」となっている例が多い。
 8時間も付けっぱなしにしている電灯って普通ある?そういう家庭もあると思うけど、通常は常夜灯、リビングや寝室の室内灯などが多いと思う。仮に一人暮らしだったりすると、トイレ、風呂、台所なんかも概ね1日あたり累計で1時間しか点灯していないんじゃないだろうか?
 長時間点灯させるような場所はLED電球がベストだが、それほど長時間でもなく、LEDのメリットが欲しいような状況でなければ、購入価格の安い電球型蛍光灯を選択するのもありだと思う。概ね1日の合計点灯時間が1時間以内であれば、わざわざLED電球を購入する必要もないと考えられると思う。
目安2 オン、オフの回数の観点
 前述のメリットとデメリットのように、オン、オフを多く繰り返すような場所では電球型蛍光灯の寿命はかなり短くなる場合もあるようだ。そのため、仮に1日の合計点灯時間が短くとも電球型白熱灯は導入できない場合がある。
 電灯のオンオフが極端に多い場所といえば、例えばトイレ、センサーライトなどが一般的だと思う。玄関や廊下等は、常夜灯のように付けっぱなしという可能性もあるが、人の出入りの多い場所で頻繁に点灯と消灯を繰り返すような場所では電球型蛍光灯は避けたほうが無難だと思われる。
目安3 器具の種類の観点
 前述のように、LED電球は真上(ソケット方向)を照らすのが苦手である。
 そのため、例えば玄関などでよく見るすりガラス状のプラスティックケースに密閉されているポーチライト等では色むらなどが発生する可能性がある。また斜め取り付けや逆さ取り付け等で、間接照明的に柔らかな光を演出するような器具では予想以上に暗くなり実用的でない可能性もあり得る。このような場合は最新型の全方向タイプや斜め取り付けタイプのLED電球を取り付ければ、そこそこの性能を発揮できると思うが、場合によっては電球型蛍光灯を検討するのもありだと思う。なぜなら全方向や斜め取り付けタイプは価格が高い。逆さ取り付けのように間接照明的に使う場合は、さらに必要以上のワット数のLED電球を取り付ける必要があるかもしれない。それであれば、価格が安く全方向で明るい電球型蛍光灯を利用すればコストを最小限に納めることができるからである。
 このようなケースは、階段上部の斜め取り付けポーチライト、玄関の横取り付けポーチライト、横取り付けのスポットライトやテーブルライト、逆さ取り付けのファッションライトなどが考えられる。
目安3 照射方向の観点
 これは器具の種類の観点とも重複するが、例えばトイレの電球やダウンライトを想像してもらえばいいと思う。ダウンライトの場合は、基本的に電球は取り付け器具の中に埋め込まれる形になっていて、真下だけが照らされる形になっている。普通の電球を取り付ける場合は、真上にも照射されてるわけだけど、実際には器具の内部を照らしているだけで部屋全体を明るくすることには寄与していない。つまり単純に真下方向を照らす能力だけが発揮されることになる。
 ここで前述の全光束と直下照度の章を参照してほしい。ダウンライトの場合、仮に60Wの白熱電球をとりつけている場合、60Wの白熱電球の能力の一部(真下)の光だけを使用していることになる。ところが、LED電球は真下を照らす能力に長けている製品が多い。すると、単純に60Wの白熱電球を60WのLED電球に取り替えたのでは、逆に明るく感じてしまう可能性がある。直下照度の100W相当というのがそれに該当し、実は100Wの白熱電球を取り付けたことになってしまう可能性も考えられるわけだ。
 従って、このようなダウンライトなどのような場合は、一つランクを落としたLED電球を選択すべきだと思う。例えば、自宅の60Wダウンライトは、30W用の白熱球色LED電球で十分だった。ただし、LED電球でも「真下タイプ」と「全方向」タイプがあり、仮にLED電球でも「全方向タイプ」であればもう少し明るい電球を選択しなければならないと思う。しかし「全方向タイプ」は価格が高く、わざわざ「真下タイプ」を選択しない理由はないので、このあたりも気をつけて選択する必要がある。表示があれば直下照度で60W相当という商品があれば、恐らくそれが合致すると思われる。
 電球型蛍光灯であれば、ほぼ白熱電球と同等な明るさが可能であろうから、メーカ記述の「○○ワット相当」という記述に従って交換して問題ないと思う。
 このようなタイプは、ダウンライト、ペンダントライトなど埋め込み式のタイプが該当する。
目安4 点灯までの時間の観点
 一般的に蛍光灯は点灯に時間がかかると言われている。今ではかなり改良された製品がおおくなってきているものの、一部でスイッチを付けてから完全に点灯するまで若干の時間(1秒程度)が必要な製品もあるようだ。あとよくいわれるのが、色味や明るさの変化があるということである。蛍光灯が完全に明るくなるまでは結構の時間が必要となるようである。そのため改良した製品も多くなっているが、それでも点灯直後で最大の80%の明るさなどと宣伝しているぐらいなので、まだまだ100%までにはほど遠いようだ。
 なので、色味が気になったり、白熱電灯のようにすぐ点灯する能力が必要な場合は、電球型蛍光灯ではなくLED電球を選択したほうがいいと思われる。しかし、色味の変化が気にならない場所や、わりと長期間付けるような場所では電球型蛍光灯でも問題ないと思う。
 あまりオンオフしないけど、一度、点灯したらそれなりに長時間使う、でもLED電球を買うほど長時間は使わないという場合は電球型蛍光灯でも十分だと思われる。例えば、玄関のポーチライト、趣味や書斎とする部屋、キッチンやダイニングルームなどが該当する。
目安5 明るさの観点
 最近は明るいLEDランプも発売されるようになっているけれど、特殊なもの以外は今現在は蛍光灯のほうが明るいことのほうが多い。また明るくなればなるほどLEDの消費ワット数も多くなり蛍光灯と逆転することもあるので、単純にLED電球に変更すればいいとは限らないのも高輝度の分野の特徴だと思う。
 だから、前述のように点灯回数、必要な明るさ等を考慮すれば、実は電球型蛍光灯のほうが結果的に安価で済むという可能性も高いので、ただLED電球に変更すれば・・・と盲目的に考えるよりちゃんと考えることが必要になると思う。
交換しないという勇気
 例えば、一週間で合計数分ぐらいしか点灯しないような場所。例えば、納戸、ベランダ、押し入れなどで、ほとんど明かりを点灯しない可能性がある場合は、むしろ電球が切れても、次にも白熱灯を使ったほうが結果的に安価で済む可能性が高い。こういう場所の電球はわりと長持ちするし、使用しても数分なら、わざわざ高い電球型蛍光灯やLED電球を購入してもそのメリットを享受できないと考えられるからだ。
 なので、ふだんほとんど使用しない場所については、あえて白熱灯を利用し続けるというのも一つの手だと考えるのも重要だと思う。

LED電球と電球型蛍光灯購入指針のまとめ

  • 1日の点灯時間が、おおむね10分以内(ベランダ、押し入れ、納戸などほとんど使わないところ)
    • 白熱電球
  • 1日の点灯時間が、おおむね3時間未満
    • 頻繁にオンオフする場合(トイレなど)
      • LED電球
    • つけっぱなしが多い場合(リビング、玄関ポーチ、バスルーム)
      • 電球型蛍光灯
  • 1日の点灯時間が、おおむね3時間以上(常夜灯、廊下や階段など)
    • LED電球

ただし、実際に電力価格と購入価格の差で考えると閾値は30分と6時間ぐらいになると思う
電球の明るさ、ソケット方向への明るさを求める器具などでは蛍光灯のほうがいい場合も

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  • テストの投稿 -- 名前 (2011-08-15 18:20:55)
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2012年06月14日 (木) 23時15分47秒
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