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「シニッカ セヴェリ」(2014/10/20 (月) 22:10:33) の最新版変更点
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「おや、こんなところにいたのか」
「…お久しぶりですご主人」
「随分探したよ、無事で何より」
「あれ、心配してくれてたんですか。ありがとうございます」
「私の大事な使い魔(ファミリア)だからね、心配もするさ。それで本題に入るけど」
「ご主人、わたしはまだ帰りません。友の墓を守ると決めました」
「トモ?…ああ、あのトカゲくんの事か」
「………」
「そうかそうか、ようやく君にも"大切な人"が出来たんだね」
「ええ、とても、良い人でした」
「成る程ね、良い人ねぇ…じゃあ、ただの気休めにしかならないけど」
墓の前に花を添える
「うちのバカが随分世話になったようで。どうもありがとう」
「…ご主人」
「なんだい?」
「死者に、言葉は届くのでしょうか。今ならまだ、間に合うでしょうか」
「シニッカ、私はさっきも言ったはずだよ。ただの気休めだと」
「…そう、ですよね」
「しかし、魂と云うものが本当に存在するならば、いつかは届くかもしれないねぇ」
「たましい、ですか」
「そう。…君にはまだ途方も無いくらいに時間がある。気が済んだら何時でも帰ってきなさい、その"トモ"とやらの思い出話を楽しみに待っているから」
「…わかり、ました」
主人、踵を返しゆっくり歩き出す
「ご主人」
「うん?」
「ありがとうございます」
「ううん?私は礼をされるような事は何もしていない筈だけどねぇ」
「…やっぱり何でもないです。早くあっち行ってください」
「あっはっは、相変わらず冷たいねぇ。それじゃあね」