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2003年9月末に発生した忌わしき『鍋焼きうどん事件』…。

最早全ての関係者の記憶の片隅から消去されていてもおかしくない程の時間が流れました。

二度とこのような悲劇が繰り返されないよう、忘れ去る前に忌まわしき記憶の全てを此処に記す…。


 最大宿泊日数3泊4日で星観計画を立て、いつものように野辺山に行った9月下旬。

『同窓会があるので一足先に帰ります。』

という事を予め宣言していたゲンバー主義者。しかし、何故か初日に彼がコンビニエンスストアで買い込んだ食糧の量は、どう見ても一足先に帰る人間が買うような量ではなかった。


…そう、悲劇は既にこの時点から始まっていたのである。謂わば悲劇の序章である。


 翌朝、案の序彼の食糧は余ってしまい、
『あ~ぁ、どうするんだあれ?』
と、その場にいた誰もが(ゲンバー主義者を除く)思っていたところ、

『あの、この余った鍋焼きうどん、良かったら誰か食べて処理してください。』

…その無責任な(笑)一言を残し、けして颯爽とは言えない感じで彼は東京へ戻って行った。

しかし、彼が去った直後、残していった鍋焼きうどんを見て残った面々は驚愕をした!

彼が去った時点で既に消費期限が切れていたのである!!

…悲劇の第2章である。

 高原とは言え、残暑厳しい2003年9月。余談であるが、インド洋ダイポールモードが発生していた為、ここまで残暑が厳しかったらしい。

『賞味期限切れ』ではなく『消費期限切れ』である為に、その危険性を知る残留メンバーは誰一人食べる事もなく(…ッたりめ~だ!)、徐々に悪臭を放ち始める鍋焼きうどん…。

いつもは冷静沈着なAomori先輩からも笑みが消えたように思えた…。

こうなってしまっては、中途半端なごみ袋しか持たない僕らにはどうする事もできない…!

その刹那、メンバーの頭の中に、ゲンバー主義者が残していったメッセージが閃いた…!!

『もしかしたら、自分同窓会が終わった翌日に、天気が良いようでしたらまた野辺山に戻ってくるかもしれません。』

…僕達の活路はここしかなかった。

イヤ!今にして思えば、初日の夜に星があまり見えなかった事も、もしかするとカミサマが与えたもうた布石だったのかもしれない~

今になってあの出来事を振り返ってそう思う。

 その日は確かに晴れた。夜もかなりよく晴れた。

いや、仮に土砂降りだったとしても、僕たちの行動は晴れた場合と変わらなかっただろうし、それに他の何よりも正当化されるべき物だったに違いない。

交渉人 真下正義もビックリの交渉。

携帯電話という文明の利器を皆持っている時代だという事が、これほどまでに実感された時はこの瞬間を除いて無かっただろう、先にも後にも。

{
『いや~、スゴイ晴れたよ!今日いないなんて勿体ない。』
『多分、この晴れだったら明日も晴れるんじゃないかな?』
『いやいや、今日よりも期待できるんじゃない?』}

僕達は、頑張った、
星観ではなく、ゲンバー主義者の再来という目的の為に…。

 かくして、2日目の夜に同窓会とやらを終えたゲンバー主義者は、3日目に再び野辺山に現れた。

自分がこの後腐敗臭を漂わせ始めた鍋焼きうどんを片付ける事になるとはつゆ知らず…。

宿に到着したゲンバー主義者は絶望したに違いない、しかしその事態を引き越したのは彼自身である。

説得に説得を重ねたが、彼はその部分を了承せず、一向に片付ける気配がない…。

引き続き残暑厳しい9月の末、日付は4日目となり腐敗はさらに進み、悲劇は第3章へと突入した。


 漂う悪臭が確実に悪化していくにつれて、徐々に機嫌が悪くなる一向。

そして、片付ける気配すらなく、逆ギレをしてその場を乗り切ろうとするゲンバー主義者。

ここで私は決定的な現実を突きつけてあげた。

お前な~、『これ余ったんで良かったら食べてください』とか言ってた時点で、消費期限切れて食える状態じゃなかったんだよ!

 結局、最終日宿を出立する直前になって、ゲンバー主義者は改心したのかしてないのか、臭いクサいと愚痴を言いながら片付け始めた。


こうして、星を観る会史上、最も凶悪(?)と呼ばれた『鍋焼きうどん事件』は未遂に終わり、誰一人犠牲者が出る事なく終焉を迎えたのであった…。


この一件以降、観望会の際にゲンバー主義者が生麺タイプの鍋焼きうどんの購入を厳しく制限された事は言うまでもない。
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