生まれ育った環境

 ・下の「生い立ち表」を振って、キャラクターの生まれ育った環境を決定する。


 ①まず1d20を降り、「社会階級」を決定する。そして、そのカテゴリの中でさらに1d20を振り、「出身」を決定する。
 ②この結果が気に入らない場合は、「生い立ちポイント」を1点消費して、初めから全部のダイス振り直しを2回行うことができる。振り直した結果よりも、以前の結果のほうが良かった場合には、以前のものを選択しても良い。振り直しは生い立ちポイントがある限り、何度でも行っても良い。
 ③ダイスを振らずに特定の環境を選択したい場合は、社会階級の横に記されている生い立ちポイントを支払えば、その社会階級を任意選択することができ、そこからダイスを振って出身を選択できる。さらに出身を決める際にも( )内の生い立ちポイントを支払えば、ダイスを振らずにその出身を任意選択することができる。
 ④なお、上記のルールを無視して、GMの判断でシナリオ上、都合が悪くなる生い立ちはダイスの振り直しを要請したり(この場合は、生い立ち表を振る回数+1回の特典をPLに与えると良いだろう)、任意選択を不可とすることができる。
 ⑤又、GMは表にのってない特殊な背景を作成したり、生い立ちポイントを消費することなく、PLに任意で生い立ちを選択させても良い。

 ※この生い立ち表を作成するにあたって、教養文庫「RPGキャラクターブック」を参考にしています。

<生い立ち表>
1d20 社会階級 任意選択
奴隷 -1
未開人
3~4 遊牧民
5~6 蛮人(海洋民族)
蛮人(東方出身)
8~12 文明人(下層階級)
13 文明人(犯罪者)
14~16 文明人(中流階級)
17~18 文明人(上流階級)
19 文明人(特殊な職業)
20 富裕階級&支配階級
妖精専用 妖精の森


『奴隷』

 任意選択(-1):1d20[1]
 ・他人の所有物として、自由のない生活を送り育った経験がある。主人の性格によって、ずいぶんと生活環境に差が出ることが考えられる。キャラクターとしての奴隷は、現在は奴隷から解放されたか、もしくは主人の下から逃亡しているので、自由に生活することができる。ただし、シナリオ展開に問題がなければ、GMとの相談で現在も他人の支配下にあることにしても良い。他のPCに支配階級のキャラクターがいるなら、セットにして主従関係を結ぶのも良いだろう。いずれ、その関係を友情に発展させていくと、よりゲームを楽しみやすいと思われる。


『未開人』

 任意選択(0):1d20[2]
 ・未開人は狩猟(一般的に男性の仕事で)と採集(一般的に女性の仕事)によって、食糧を調達し生活を行っており、そのため定住する習慣がない。また、読み書きできる言語を持たず、その他の文化や技術レベルも原始的なものである。政治上の単位は家族や部族で成り立ち、呪術やしきたりを重んじる傾向がある。未開人は文明人から見ると愚かであると思われがちだが、過酷な環境で生き抜くためには賢明である必要がある。キャラクターとしての未開人は、すでにある程度、文明社会に慣れている(文明社会を好んでいるわけではない)ことにしても良い。GM判断で初めて文明社会に接するところから初めても良いが、その迷信深さや文明への嫌悪感から、かなりの時間と労力を要することは間違いない。ただし、未開人を遊ぶ上での魅力的な要素ではある。

 未開人の共通一般スキル:生まれ育った環境での《生存(種別)》エキスパート1Lv
 未開人の共通一般装備:クラブorショートスピア、スリングorショートボウ


『遊牧民』

 任意選択(0):1d20[3~4]
 ・遊牧民は、季節や資源に合わせて移動できる家畜に強く依存した生活をしている。農耕はほとんど行わず、定住する習慣もない。また、政治上の単位は家族で成り立ち、代々のしきたりを重んじる傾向がある。なお、遊牧民の成人男子はほとんどが一人前の戦士である。キャラクターとしての遊牧民は、放浪を求める強い欲求があるため、冒険者としての適正は高いといえる。厳しい自然の中で育ったせいか、都市をあまり好まず、そこに住む者を信用しない傾向が見られる。

 遊牧民の共通一般スキル:生まれ育った環境での《生存(種別)》スキルド1Lv、《乗馬》スキルド2Lv


『蛮人(海洋民族)』

 任意選択(0):1d20[5~6]
 ・蛮人は文化レベルの低い野蛮な人間であると思われることが多いが、実際の蛮人の社会は活動的であり、厳密な意味での財産、法律、秩序を持った高い教養を持った社会で、ある意味、中央政府機能を必要とせずに文明化の前段階で有機的にまとまっている。職業の専門化がはっきりした強力な経済を持ち、組織だった宗教が社会の中心となっているといえる。民衆は氏族によって統率され、それを率いるのは一般的には高いカリスマを持った戦士である。キャラクターとしての蛮人はまるで明日がないかのような激しい生活(戦い、愛し、飲み食いする)を好み、文明人の文化にもよく順応する。激しい感情を持っており、ふさぎこんだり、大喜びしたり、戦闘意欲を露わにしたりするが、それは感情自体が素直で開けっぴろげな証拠である。

 海洋民族verへの解説変更は後ほど。バイキングのイメージです。

 蛮人(海洋民族)の共通一般スキル:《生存(海洋)》スキルド1Lv、《水泳》スキルド2Lv


『蛮人(東方出身)』

 任意選択(2):1d20[7]
 ・東方人の文化は、西方人のものとは異なるため、西方人からみると蛮人とされている。しかし、その文化は心と精神を重んじる独自のものとなっており、優れたところを見いだすことができる。東方人の一例として、ヒノモトをあげて説明してみよう。
 ・ヒノモトは封建君主制の小国乱立状態にあり、60以上の小国はそれぞれダイミョーと呼ばれる領主によって統治されている。それぞれの国は軍備を拡張し、互いに牽制しあっている。これら小国の領主達は形式上、ショーグン(ヒノモト語で軍隊の大将の意)に従属しており、ショーグンもヒノモトで最も豊かな国の領主である。又、もう一つの統治機関として、ミカドを中心とするヒノモトの神に連なる貴族の社会が存在する。ショーグンを実質的なヒノモトの王とするならば、ミカドは象徴的な王であり、ショーグンを任命するのもミカドなのである。ミカドはヒノモト語で「神の門」を意味し、公の場にはほとんど姿を現すことはない。希に神託をショーグンに伝える程度である。
 ・国民の気質は真面目で迷信深く、その多くは農民である。四季の移り変わりがはっきりとしている風土の中で、それに対応して生活するため、悠久の流れの中に存在する僅かな変化やゆらぎを楽しむ風習が生まれている。
 ・又、高い軍事技術を有しており、西方にも伝わっているサムライ、ニンジャなどの職業から、ヒノモトの戦士の卓越した戦闘技術を知ることができる。ヒノモトに限らず、古代、アルマールを中心に一代帝国を築き上げた皇帝ハルギスも、東方人の戦士の軍勢を操っていたという。

 蛮人(東方出身)の共通一般スキル:東方語(会話)2Lv
 蛮人(東方出身)の特典:東方に由来を持つクラス(カラテカ、サイオニック、モンク、サムライ、ソードマスター、ニンジャ)になる際、必要な特性値がそれぞれ-2される。


『文明人(下層階級)』

 任意選択(0):1d20[8~12]
 ・解説の文章は後ほど。


『文明人(犯罪者)』

 任意選択(1):1d20[13]
 ・解説の文章は後ほど。


『文明人(中流階級)』

 任意選択(1):1d20[14~16]
 ・解説の文章は後ほど。

 文明人(中流階級)の共通一般スキル:生活の若干の余裕から趣味にまわす予算や時間の余力があり、趣味的な一般スキル1つを1Lvで有する。


『文明人(上流階級)』

 任意選択(2):1d20[17~18]
 ・解説の文章は後ほど。

 文明人(上流階級)の共通一般スキル:生活の余裕から趣味にまわす予算や時間の余力があり、趣味的な一般スキル2つを1Lvで有する。


『文明人(特殊な職業)』

 任意選択(2):1d20[19]
 ・この社会階級は、文明人の中でも特殊な職業や一芸に秀でたものを集めている。どの生まれもスキルや秀でた一般スキルを有しており、冒険者として生きていくのに役立つだろう。又、特徴的な生まれが多いので、キャラクターの個性付けにも一役買うと思われる。


『富裕階級&支配階級』

 任意選択(5):1d20[20]
 ・解説の文章は後ほど。

 富裕階級&支配階級の特殊ルール:富裕階級&支配階級のキャラクターは、生まれ育った文化レベルを決めるためにもう一度1d20を振る必要があります。そのダイス目の結果で生まれ育った文化レベルは 1~2:遊牧民、3:蛮人(海洋民族)、4:蛮人(東方出身)、5~20:文明人 となります。それぞれの文化レベルにおいての富裕階級ないし支配階級であるとしてください。なお、それぞれの文化レベルに応じて共通一般スキルを得ることができます。文明人のダイス目が出た場合は、趣味的な一般スキル3つを1Lvで有しています。


『妖精の森(フェアリー専用)』

 任意選択(0)
 ・フェアリー達の楽園である妖精の森は、妖精の女王が集団を統治する社会形式をとっている。歌や踊りを大切にする気ままで自由な暮らしではあるものの、それぞれの役割分担はきちんとされており、花の蜜を集める者、妖精独自の工芸品を作成する職人、昆虫を使役する者、歌や踊りのエキスパートである楽士や踊り子、森の草木の管理をする者、森の平和のために外敵と戦う戦士や射手や魔術師、そしてそれらをまとめる王族である。
 この社会環境は、妖精社会で成長したフェアリーのものであり、愛玩用ペットとして他人の所有物となっていたフェアリーや、旅の一座の一員だったフェアリーなど、他の社会環境で生活したフェアリーはそちらの生まれを用いること。フェアリーがどのような生活を送ることができるかは、マスターの管理する世界観に委ねられる。

 フェアリーの共通一般スキル:生まれ育った環境での「生存(種別)」2Lv


最終更新:2011年09月19日 20:33