レベルアップによる成長

  • キャラクターのレベルが上がると、以下のような変化がある。WIZのゲーム版とは違い、レベルアップは、GMーがレベルアップを行っても良いと判断した状況(シナリオ終了時、シナリオの途中でキリが良いところ、宿屋など安全な場所での休息時など)に行うことができる。1度に2レベル以上成長させてもかまわない。



戦闘に関するパラメータの変化



<特性値の変化>
  • レベルが1つ上昇すると、6つの特性値はそれぞれ増減の可能性がある。以下の特性値成長判定を行う。

 1d20≦(20-現在の特性値)+種族、職業、性別等による修正

 ・上記の判定に成功すると、特性値が+1される。
 ・ダイス目が「20」の場合は特性値が-1される。
 ・ダイス目が「1」の場合は、成長率にかかわらず特性値が+1され、さらに再び同じ特性値の成長チェックを行うことができる(「1」が出続ける限り、無限に増える)。この追加成長チェックの際、「20」の出目が出ても、特性値は低下しない。
 ・特性値が既に種族による上限の値に達している場合は、成長チェックに成功しても特性値は上限を超えて成長することはない。その代わり、他の好きな特性値の成長チェック1回行うことができる、これを「振り替え成長チェック」と呼ぶ。振り替え成長チェックにおいては「20」の出目が出ても特性値は低下しない。
 ・種族の上限に足している特性値の成長判定で「1」の出目が出た場合、振り替え成長チェックを1箇所行う権利を得た上で、追加の成長チェックを行うことができる。この追加成長チェックの際、「20」の出目が出ても、特性値は低下しない。
 ・特性値の変化に伴って、副特性値も計算し直すのを忘れないこと。


<HPの増加>
  • レベルが1つ上昇すると、最大HPが増加する。最大HPは以下のように決定される。

 ①職業による最大HPの基本計算式を見る。基本計算式のダイスで表される部分は、キャラクターのレベルの数だけ振って合計する。
 ②基本計算式の固定値で表される部分はそのまま加える。
 ③キャラクターのレベル×【生命力】修正を加える。
 ④その他の修正(種族、《タフネス》《エンデュランス》《アイアンボディ》スキルなどによる修正)を加える。

 なお、レベルアップの際などに新たに計算によって求められた最大HPが以前の数値以下の場合、以前の数値に+1したものが、新しい最大HPになる。


<戦闘能力の強化>
  • HL(命中レベル)やMA(複数回攻撃)、体術によるAC低下能力など、レベルに関する能力が強化される。




スキルに関するデータの変化



<汎用スキルポイントの増加>
  • レベルが1つ上昇すると、汎用スキルポイントを1点得る。
 ・汎用スキルポイントは、制限無くあらゆるスキルを修得する際に使用可能である。
 ・ただし、クラスチェンジを行ったことのあるキャラクターは、現在のレベルが過去に到達した最大レベルを越えるまで、汎用スキルポイントを得ることはできない。


<専門スキルポイントの増加>
  • レベルが1つ上昇すると、クラスにより定められた専門スキルポイントを得ることができる。
 ・専門スキルポイントは、、対応した系列のスキルを修得する際にしか使用することができない。戦闘(剛力系、敏捷系、技巧系、防御系、奇襲系、戦術系、東方系)、魔法(増強系、制御系、呪歌系、信仰系)、技術(盗賊系、冒険系、学術系)一般(職人系、言語系、生活系)、特殊系、フォース系に分類される。2つの系統に属する複合スキルはどちらのスキルポイントを用いて修得しても構わない。
 ・ただし、クラスチェンジを行ったことのあるキャラクターは、現在のレベルが過去に到達した最大レベルを越えるまで、得られる専門スキルポイントが減少する。具体的にはクラスによる専門スキルポイント表を参照すること。


<スキルの修得・成長>
  • レベルアップの際に、スキルポイントを消費して新しく技能を修得したり、スキルのLvを成長することができる。
 ・その際には、以下の点に注意する。下記の条件を満たしていれば、そのスキルの修得は可能である。

 (1)専門スキルポイントを使う場合、きちんと正しい系統のポイントを使用しているかどうか。
 (2)スキルポイントが足りているかどうか。基本的にスキルを修得するためには2pのスキルポイントが必要となる。
 (3)前提スキルの条件を満たしているか?
 (4)上限スキルLvの条件を超えていないか?
 (5)最大スキルLvを超えていないか?




呪文に関するデータの変化



<LCの増加>
  • 呪文を使用する能力を持ったキャラクターは、呪文の修得数に影響する『LC(ラーニングキャパシティ)』という数値を持っている。これは呪文をどれぐらい覚えることができるかの許容値を表した数値であり、最大でLCの数値までの合計LP(ラーニングポイント)の呪文を修得可能である。
 ・「LP(ラーニングポイント)」とは、その呪文を修得するための難易度を表した数値である。LPが高いほど修得が困難な呪文であることを示している。
 ・LPは呪文Lvによって統一されており、1Lv&2Lv&3Lv呪文はLP3、4Lv&5Lv呪文はLP4、6Lv呪文はLP5、7Lv呪文はLP6となっている。
 ・キャラクターのLCは以下のようにして決定される。なお、レベルアップの際などに新たに計算によって求められたLCが以前の数値以下の場合、以前の数値に+1したものが新しいLCになる。

 ①キャラクタークラスによるLCの基本計算式は、呪文能力がAランクの場合は1d12+6、Bランクの場合は1d8+4、Cランクの場合は1d6+3、デュアルキャスターの場合はメインの呪文系統が1d10+5、サブの呪文系統が1d8+4である。
 ②基本計算式のダイスで表される部分はキャラクターのレベルの数だけ振って合計する。
 ③キャラクターのレベル×関連する特性値の修正+スキル修正を加える。


<呪文の修得>
  • レベルアップの際に、新しく呪文を修得することができる。

 ①キャラクターのクラス、レベルに応じた修得可能な呪文の中から修得する呪文を選択する。
 ②その呪文を修得するのに必要なLPの数値に等しい値だけ、LCを消費する。その際、キャラクターシートの「消費済みLC」にきちんと合計して記録しておくこと。


<呪文使用回数の増加>
  • レベルが上昇すると、呪文の基本使用回数(MP)が、キャラクターの職業、レベル、特性値によって変化する。

 ①呪文使用回数表を見て、キャラクターの職業、レベルに応じた基本使用回数を調べる。
 ②関連する特性値修正をそれぞれの呪文レベルの使用回数に加える。これが基本のMPとなる。





<その他>

 その他、職業に応じた、特殊能力を習得することができる。



※20レベル以上の成長について

 キャラクターのレベルの上限は20レベルとする。これは常命の者が到達できる限界の強さである。これは20レベルに達したキャラクターがそれ以上成長しないということではない、20レベルを超えても、一定の経験値(レベルアップに必要な経験値表を参照・・・変更するかも?)を得ることにより、キャラクターは成長する。以下に20レベルを超えた場合の成長ルールについて説明を行う。

<通常のレベルアップと同じ成長ルール>

 特性値の変化、スキルポイントの増加、呪文の修得、スキルの修得

<通常のレベルアップと異なる成長ルール>

 HPの増加、LCの増加は、最大レベルが20であるため、ダイスの数は最大20個になる。大抵の場合、成長は+1点止まりになるだろう。 同様に、HL、MAなど、レベルに関わる能力も20レベルから成長することはない。


最終更新:2011年09月13日 00:42