呪文データの読み方

  • <ハリト(小炎)>を例にして、呪文データの読み方を説明する。


①名称:魔術師呪文1Lv・<ハリト(小炎)> (HALITO)


②形式:ダメージ
③属性:
④射程距離:
⑤効果範囲:1体
⑥レジスト:「火」、IR-2
⑦LP:
⑧前提呪文:無し
⑨派生呪文:2Lv<リグレフ(炎の壁)>、3Lv<マハリト(大炎)>
⑩カウンター呪文:
 相殺:「氷」属性のダメージ呪文


<⑪呪文の解説>
  • 炎を放ち、1d8+Lvの炎のダメージを与える呪文。炎系攻撃呪文の基礎となる呪文である。自由に炎の強さを調節することができ、松明などに火をつけることもできる。炎の荒れ狂う力は高い爆発力を有しており、呪文クリティカル率に+1のボーナスがある。
  • 呪文がクリティカルすると、レジストに失敗した対象に「炎上」1Lvの効果が追加される。



①名称:
 ・「名称」は、その呪文の名称と呪文Lvを表記している。なお、名称は、<カタカナ名(和名)>(アルファベット名)である。

 例:魔術師呪文に属する呪文Lv1の<ハリト(小炎)>(HALITO)という呪文である。 

②形式:
 ・「形式」は、この呪文を使用する際のタイミングを表記している。呪文は以下のような形式に分類される。

  ・「戦闘」:戦闘時に使用する呪文。精神が高揚した状態でのみ呪文の効果が働くので、持続時間は基本的に戦闘が終わるまで。戦闘前から準備しておく場合、呪文の対象は、呪文の効果を維持するために、戦闘中と同様に毎ラウンド疲労していく。通常は同じ呪文の効果は累積しない(<ソピック>2回がけなど)が、呪文名の横に(重複)とある場合は、同じ呪文の効果が累積する。(重複半減)の場合は、同じ呪文が重ねてかけられた場合、2回目からは効果が半分になる。

  ・「非戦闘」:安定した精神状態、もしくは儀式などが必要なため、基本的に戦闘中は使用できない呪文。

  ・「常時」:戦闘中、非戦闘時に関係なく、いつでも使用できる呪文。

  ・「ダメージ」:相手のHPにダメージを与える呪文。対象がレジストに成功した場合は、ダメージが半分になる。クリティカル(ダイス目が「1」)でレジストした場合はダメージが1/4になる。

  ・「ダメージ(壁系)」:魔術師呪文にみられる、炎の壁などを出現させる呪文。壁を通過した相手にダメージ呪文と同様にダメージを与える。壁の設置方法は基本的に以下の3つとなる。既に物体や他の壁系呪文が存在する空間には壁系呪文は設置できないので注意が必要となる。以下のパターンに当てはまらない場合でも、DMが許可するなら、状況に応じた使用法を考えても良い。ただし、味方を護る目的以外の壁はほぼ直線でしか設置できないものとする。
  (1)敵と味方を遮断する壁:敵の前列と味方の前列の間に壁をはる。
  (2)敵の退路を遮る壁:敵の背後に壁をはり、退路を遮ってしまう。
  (3)自分、あるいは特定のメンバーを護る円形の壁:指定した一カ所に集まっているメンバーを保護するように円陣の壁がはられる。
  壁系呪文の壁を突破して攻撃を行う場合は、呪文のデータによるダメージをそのまま受けて、壁を通過することができる。壁を突破せずに壁の向こうの敵を白兵戦武器などを用いて攻撃を行う場合(DMが攻撃が届くと認めた場合)は、受けるダメージが射程距離「M」で半減、射程距離「L」で1/3、射程距離「LL」で1/4となる。壁系呪文を迂回できるかどうかは、地形や戦闘時の状況からマスターが判断する。可能な場合でも最低で1ラウンドの時間を要するとしたほうがいいだろう。フィスグレフやパリオスの呪文で壁を消去してしまうのも有効な手段である。

  ・「ダメージ(雲系)」:錬金術師呪文にみられる、魔法の雲を出現させる呪文。呪文を唱えてすぐには効果を発揮せず、ラウンドの一番最後、「終了フェイズ」にその効果を発揮する。基本的に魔法の雲は戦闘の間、持続する。雲系呪文が持続する場合、毎ラウンドの「終了フェイズ」時に詠唱チェックを行い、呪文強度を毎ラウンドごとに決定する。「1」などのクリティカルダイス目が出ても、そのクリティカル効果は1ラウンドのみで失われるあることに注意。又、持続時の詠唱チェックは「20」が出てもファンブルとはならず、呪文の効果が消えてしまうものとする。この際、≪セーフティ・キャスティング≫を習得している術者は、1d20を振ってファンブルチェック時の「通常発動確率」以下が出すことにより、「通常発動」で呪文の効果を持続させることができる。
 この雲から逃れるためには、移動して雲の範囲から離脱するか(戦闘時の状況から可能かどうかはマスターが判断する、可能な場合でも最低で1ラウンドの時間を要する)、フィスクレアやパリオスの呪文で雲を消去してしまうしかない。
 既に雲系呪文が存在する場所に別の雲系呪文が重ねてかけられた場合は、「1d20+術者のLv+呪文Lv×2」の競争ロールを行い、高い数値の雲系呪文のみが残留する。これは雲系呪文総てに共通することである。

 例:<ハリト(小炎)>は、形式が「ダメージ」なので戦闘中に相手を攻撃するために用いる。

③属性:
 ・この呪文の属性。呪文の攻撃相性そのものでないこともあるので注意すること。

 例:<ハリト(小炎)>は、「火」属性の呪文である。 

④射程距離:
 ・この呪文の有効射程距離。

 例:未実装なので後ほど。

⑤効果範囲:
 ・この呪文が効果を発揮する範囲。

  ・「?体」:?体の目標を呪文効果の対象とする。

  ・「本人」:術者本人にのみ呪文効果が有効。

  ・「?m」:?m内の範囲に存在する目標を呪文効果の対象とする。

 例:<ハリト(小炎)>は、1体を呪文効果の対象とする。

⑥レジスト:
 ・対象が呪文に抵抗する際に用いる特性値、ER、その他の判定など。

  ・「属性名」:レジストに用いるER。

  ・「?R」:?は特性値の略称(I.QならばI、PIEならばP)が入り、対応するレジスト値でチェックを行う。横に数値による修正が加わる場合はそれも加えること。

  ・「任意」:対象が呪文の効果を受け入れたくない場合は、自動的にレジスト成功。

  ・「レジスト不可」:レジスト判定を行えない。

  ・「SS不可」:スペルセービング(呪文無効化)できない。

  ・「SS半減」:スぺルセービングの確率が半減扱いになる。

 例:<ハリト(小炎)>は、「火」のERを用いて、IR-2でレジスト判定を行える。

⑦LP:
 ・この呪文を修得するために必要なLP(ラーニングポイント)の値。

 例:<ハリト(小炎)>を修得するためには、2点のLPが必要である。

⑧前提呪文:
 ・この呪文の基礎となる前提の呪文。修得していない場合は以下のペナルティを受ける。

 (1)呪文の詠唱判定の際、INIとダイス目に(修得していない前提呪文の数+1)のペナルティを受ける。
 (2)《リチュアルマジック》で儀式詠唱することはできない。

 なお、ペナルティ計算の際の「修得していない前提呪文の数」とは呪文ツリーをずっと遡って「前提呪文の前提呪文」もすべてカウントし、それを合計したものである。

 例:<ハリト(小炎)>には、前提呪文は存在しない。

⑨派生呪文:
 ・この呪文を前提呪文として派生する呪文。

 例::<ハリト(小炎)>を前提呪文として派生する呪文は、2Lv<リグレフ(炎の壁)>、3Lv<マハリト(大炎)>の2つである。

⑩カウンター呪文:
 ・魔法・制御系スキルの《カウンタースペル》を用いる際に有効となる呪文。

 例:<ハリト(小炎)>には、「氷」属性のダメージ呪文が「相殺」の効果をもたらす。


<⑪呪文の解説>
 ・その呪文がどのような呪文であるかの描写、具体的な効果、使用方法などの詳しい解説。



<めもめも>
  • ダメージ(壁系)とダメージ(雲系)はとりあえずこぴぺ版。移動ルールと同時に仕上げる予定。
最終更新:2011年08月21日 21:48