人類の出現
人類が他の動物から区別されるのは、
直立二足歩行が出来ることにある。
現存する生物のうち、直立二足歩行が可能な生物は、ヒトだけである。またこれによって、脳の容量を大きくすること、両手を自由に操ることができた。
およそ400万年前に
、アウストラロピテクスが登場。オルドヴァイ渓谷(
タンザニア)で多数のアウストラロピテクスの化石骨が発見されている。猿人はアフリカで発見されているので、人類の起源はアフリカとされる。
打製石器も使用していた。猿人の時代がおよそ200万年前頃まで続いた後、原人が登場する。
原人はアフリカを出て各地に分散した。
その好例が
ジャワ原人(
ジャワ島)と
北京原人である。北京原人は、洞窟に住み、火を使用していた。
およそ20万年になると、旧人が登場した。
脳の容量は現生人類(←→古生人類)とほぼ同じで、死者の埋葬や、道具・身体への彩色の例もあり、宗教意識や美意識を持っていたと考えられる。
ヨーロッパを中心に居住していた
ネアンデルタール人が有名。
3万年前頃から、現生人類につながる、新人が登場した。
南フランスで
クロマニョン人が、中国で上洞人が発見された。
精密な石器・骨器などの道具を製作し、狩猟採集生活を行っていた。また、優れた洞窟壁画や彫刻を残したり、死者を丁重に埋葬し、呪術を行なった証拠もあるなど、きわめて進んだ文化を持っていた。
北スペインのアルタミラ、南フランスのラスコーの洞窟壁画が有名。
アルタミラ
ラスコー
最終更新:2011年03月29日 20:26