タロット
タロットとは
遊戯や占いに使うカード。22枚の寓意画である大アルカナと、1~10までの数札と4種類の人物札からなる14枚×4組(計56枚)の小アルカナの計78枚からなる。エジプト起源説、ユダヤ起源説、インド起源説などがあるが、どれも信憑性にかける。小アルカナのマークであるカップ、コイン、ソード、ワンドが、エリンの秘宝や、それを取り込んだ『アーサー王物語』との関連を感じさせるため、15世紀のヨーロッパでつくられた遊戯用のカードが起源という説が、最も有力である。
タロットは、そもそもが遊戯用のカードであったので、「占い用のカードであるタロットからトランプが派生した」というのは間違い。しかし、トランプの派生系のひとつとしてタロットが生まれ、そこから占い用と遊戯用に再度分化したことは考えられる。東欧などでは、今も、タロットとトランプの中間のようなカードが遊戯用に使われている。
愚者は特別なカードであり、最近までは番号がふられていなかった。その特殊性から、最後までトランプに残り「ジョーカー」となったとも考えられる。しかし、このあたりの経緯は、今もって不明のままである。
マルセイユ版をはじめとする初期のタロットカードでは、8番目のカードが「正義」11番目のカードが「力」であるが、「黄金の夜明け団」以降、ウェイト版をはじめとする最近のタロットカードでは8番目のカードが「力」11番目のカードが「正義」と逆転している。
※上記のタロットカードは、全てマルセイユ版のもの。
最終更新:2011年03月28日 13:59