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プロフィール

【ジョン・ディー】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ☆ジョン・ディー(John Dee/1527年7月13日~1608年 または1609年)は イングランドの首都 ロンドン生まれの錬金術師・占星術師・数学者。水晶玉の観照によって 大天使ウリエルと交信 天使の言語であるエノク語(Enochian Language)の文献を数多く残す。時のイングランドの女王 エリザベス1世を始め 多くの王族・貴族に寵愛され 各国の王宮を巡って 交霊実験や魔術を披露して評判を得る。しかし エリザベス1世の死後 王位についたジェームズ1世がオカルト嫌いであったため 引退を余儀なくされ 貧困のうちに生涯を終えた。彼の魔術は「エノク魔術」と呼ばれ マクレガー・メイガースなどが創設した魔術結社「黄金の夜明け団」において再構築され 現代に受け継がれている。主な著作物として「象形文字の単子」「ロガエスの書」がある。20世紀になり ラヴクラフトがクトゥルー神話を発表するに際し その原典とされた「ネクロノミコン」をアラビア語から英語に翻訳した人物とされた。

略年譜

  • 1527年 イングランドの王宮づきの下級官僚の家に生まれる。
  • 1542年 ケンブリッジ大学に入学。
  • 1548年 修士号を取得。ルーヴァン大学に2年間留学。ゲンマ・フリシウス、ゲラルトゥス・メルカトルらと交流する。その後、パリ大学で講師を務め(ユークリッド幾何学の最近の研究成果という内容だったらしい)、一夜にして名声を得る。
  • 1551年 イングランドに帰国。エドワード6世の宮廷学者、宮廷占星術師となる。
  • 1552年 ペンブルック伯爵家に仕え、ノーザンバーランド公ジョン・ダドリーの子供たちの家庭教師を務める。
  • 1553年 エドワード6世の死により、ジョン・ダドリーがジェーン・グレイを女王に擁立するが、反対勢力の抵抗により挫折、処刑される。
  • 1553年 メアリ1世の即位。ジョンは引き続き女王づきの宮廷学者、宮廷占星術師となるが、メアリ1世の未来が不安に満ちていると率直に告げたため、魔術師としてロンドン塔に投獄される。このロンドン塔で、同じく軟禁されていた未来の女王エリザベスと深い友情で結ばれる。その年のうち(1555年との説もあり?)に釈放。
  • 1558年 エリザベス1世が即位。ジョンは再び、女王づきの宮廷学者、宮廷占星術師となる。
  • 1564年 著書「象形文字の単子」を出版。
  • 1570年 モートレイクに居を構える。
  • 1574年 結婚。しかし、翌年、妻は死去。
  • 1576年 ジェイン・フロモンドと再婚。
  • 1581年 祈りの最中に、大天使ウリエルが降誕。ウリエルが手渡したという水晶玉による心霊研究と天使との交感を開始する。天使との交感は、なかなか成功しなかったが、エドワード・ケリーを窓口とすることにより、ついに成功。天使が用いたという言語を、彼自身は「天使言語」「天上の言語」などと呼んでいたが、後世の人々からは、エノク語(Enochian Lnguage)と呼ばれている。
  • 1583年 エドワード・ケリーと組んで、ポーランドボヘミアを遍歴、各国の王宮などで、交霊実験と魔術を披露して評判になる(~1586年)
  • 1589年 聖職者からは魔術師とされ、エリザベスの保護の甲斐なく、追放に近い形でイングランドを出国する。
  • 1595年 神聖ローマ皇帝ルドルフ2世によって、エドワード・ケリーが投獄、脱獄に失敗して死亡。ひとりでイングランドに帰国。
  • 1595年 エリザベス1世によって、マンチェスターにあるキリスト教大学の校長に任命される。
  • 1603年 エリザベス1世が死亡、ジェームス1世が即位。彼が大の魔術嫌いであったため、ディーは引退を余儀なくされる。
  • 1608年 モートレイクで貧困のうちに死亡。


エリザベス1世とジョン・ディー

【トマス・ワイアット卿事件】

 エドワード6世の死去とジェーン・グレイの即位に関係してジョン・ダッドリーが反逆罪にされて処刑されたあと、彼の友人で熱心なプロテスタント(といってもイギリス国教徒)だったトマス(詩人としても有名だったトマス・ワイアット卿の息子)が、メアリ1世とイスパニアのフェリペ2世との政略結婚に反対し、ケント州から四千人の兵を率いてロンドン塔を包囲した。結局、塔に配備されていた大砲の前にあえなく敗退、首謀者であるトマスは処刑されたが、彼が、あまり政治には関心をもたない人物であったことから、彼から大量の手紙を受け取っていたエリザベスに嫌疑がかかり、2か月ほどロンドン塔に幽閉された。結局は、計画に加担したという証拠は見つからず、エリザベスはハットフィールドの宮殿に移されたのだが、この際、ちょうど同じくロンドン塔に投獄されていたジョン・ディーと知り合い、友情で結ばれることになる。

【エリザベス・ゴールデン・エイジ】

 寵愛を受けたエリザベス1世のもとで、ジョンは、新大陸への探検をする航海者に助言を与えたる役目をになった。また、エリザベスの即位にふさわしい日を決めたり、彼女に彼の秘法の書物の解釈を与えたりもした。また、スペインの無敵艦隊を撃破するのに際しても助言を与えたとされる。エノク語を人工言語と考える人々は、これらのことから、彼が天使の言語と主張した言葉は、精巧に作られた暗号であり、それをもって、戦線にいる提督たちに指令を送っていたのではないかとしているが、真実は、今のところ不明である。

宗教改革とジョン・ディー

 彼自身は、宗教改革に直接は関係していない。が、宗教改革の際、ローマカトリックの教会や修道院から、多くの書物が略奪され、四散したのを回収し、当時のヨーロッパとしては最大の4000冊の蔵書をもつ私設図書館を建設した。その意味では、イングランド史において彼が果たした役割は大きい。

ジョン・ディーの業績への評価

 貴重な書物を保護した、という以外での(本来の)ジョンの業績に対しての世間の評価であるが、天使との交感に関しては、懐疑的な声が大きい。しかし、これは彼がパートナーとして選んだエドワード・ケリーがあまりに素行不良であったことによるものが大きい。懐疑的な声は多いものの、それが全くのまがい物であることを証明できた研究者がいないのも事実である。
 むしろ、数学者として果たした業績の方が大きい。現代のイギリスの数学界(ひいてはアメリカもそうだということか?)は、ディーの業績なくしては成立しなかったであろうとまで言われている。

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