1.自閉症への理解

自閉症の方は知的障害のある人とない人がいます。
自閉症の特性から災害時に、特に必要な支援は以下のとおりです

特性1 想像力の弱さから危険がわからない
ex 先の見通しが見れない、待つのが苦手、空気を読めない、災害の怖さと避難の必要性の理解の難しさ

特性2 こだわりの強さ、変化への対応の弱さからいつもと違う状況で不安になる
ex スケジュール変更に関して落ち着きがなくなる。避難所生活に馴染みにくい

特性3 コミュニケーションの困難性により困っていることを伝えにくい。
ex 話し言葉がない人も。声に反応しなかったり、オウム返ししたり。
  一斉に伝えるだけでなく、個々への伝達を。災害時の安否確認では特に注意。

特性4 感覚の過敏さ・鈍さが違う故に痛みが平気なこともあるから怪我に注意
ex 大声に怯える、鳴き声に耳塞ぐ、体を触られるのを嫌う

特性5 対人関係が困難な故に避難所生活になじめない。
ex 人と上手に関われない、集団行動を取れない

これらの特性から特に配慮するべき事
  • 一斉に伝えず個々に声掛け
  • 指示や予定は明確に伝達
  • 否定的な言葉を使わず肯定的に(はしったらだめ→あるこう)
  • 大声で叱ると逆効果
  • 興奮したときはその場から離して気持ちを鎮める

アスペルガー症候群や高機能自閉症の人→
知的障害が傾向が少ないので一見すると障害があるように見えない。
しかし、コミュニケーションや対人関係の困難性を持っており災害の時にはその方々にも適切な対処が必要
最終更新:2011年03月15日 16:04