ふらわのいいたいほうだい2002年9月のことより
30日(月) 業界の病気
いつものように月曜日は管理職連中で色々と情報交換するのだが、そこに「Sクンが緊急入院したと連絡があった」と連絡があった。
一同、びっくり、言葉が続かない。
なんでも病院のお医者さんから連絡があったと言うことで、本人が電話できないので代わりにとのことらしい。
先ずは本人の意識はあるから心配しないでと言うことだったが、このまま放っておくわけには行かない。
午後は聖跡に行こうと思っていたけど、キャンセルして病院にお見舞いに行くことに。
ってお見舞いとは名ばかりで、彼が使っていたパソコンを入手するために行くんだけどね。
西武新宿線の西武新宿駅まで雨の中歩いて、急行で所沢まで、所沢からタクシーで。
着いたら二時半くらいで「親族の方以外の面会は三時から」と断られてしまった。
部屋は個室で、カーテンを開けるとおかあさんらしきヒトが既に来ていて、まあ、あれやこれやと恐縮しきり。
ウチの子がご迷惑をかけてないかとか、仕事が出来ないからどうだとかこうだとか。
まだ二年目なんだから、仕事が出きるとか出来ないとかそういうレベルじゃないんだけどね。
おかあさんがいるので詳しい事情を聞けずに、まあ、ありきたりの声をかけて、だ。
彼のアパートまでノートパソコンと客先ビルに入るための鍵を取りにおばさんとタクシーで。
移動する途中で、聞くとも無しに聞いていると、何でもバッファリンを百八十錠も飲んだんだとか。
なんでも致死量は六十錠とか、いずれにしても、そんなに飲んだら吐いてしまうよ。
おかげで肝臓とか膵臓がかなりやられているので、しばらく入院だそうだ。
彼のアパートは、まあ、独身男性のアパートでびっくりする程じゃなかったけど、バッファリンの大箱が十箱も散在してると、ちょっと異様。
大量に飲んだけど、吐いてしまって、それで気持ち悪くなって救急車呼んだらしい。
なんとも彼らしい、中途半端だな。
簡単に言ってしまえば心の病なんだけど、心の病とは言いながらも性格的な面も多分にあって。
こういうことを一回起こすと、もう、怖くて仕事では使えないよね、そおっと田舎に帰ってもらうしかないかな。
なんだかんだで四時半には一通りが終わって、さてさて、と。
かなり早いけど、昼間はレストラン、夜は飲み屋な海峡って店に行って、なんだか分からない洋風の料理とレモンサワーで今日の疲れを落として。
やれやれ、ここから帰ると二時間はかかるな。
最終更新:2011年12月03日 16:36