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目次
生産力向上のための孤立
機械のための分業
機械は、単純な作業を繰り返す。コピーを量産することがその役割である。
機械を使いこなすためには、分業の高度化が前提となる。ここでの高度化とは、細分化されたモジュールを、統合させコントロールする技術も含む。機械を単独で動作させ、機械への介入を必要最低限に抑えてこそ、機械の仕事効率を最大限に高めることができる。
しかしながら、機械によってすべての仕事が置き換えられるわけではない。人も機械と同様にモジュール化されていく。
機械を使いこなすためには、分業の高度化が前提となる。ここでの高度化とは、細分化されたモジュールを、統合させコントロールする技術も含む。機械を単独で動作させ、機械への介入を必要最低限に抑えてこそ、機械の仕事効率を最大限に高めることができる。
しかしながら、機械によってすべての仕事が置き換えられるわけではない。人も機械と同様にモジュール化されていく。
- 検討項目
- 機械のため、というと言い過ぎ。
- 分業が機械のために高度化したのか? 違う
- 機械の発達は、高度化のための実現可能性の諸条件のひとつ
- 必要性は、やはりマルクスの言うように、人口増大、欲望増大なのか。
疎結合
分業しさえすれば効率化するかと言えば、必ずしもそうではない。そこには法則がある。
例えば、ラーメンを二人で作ろうとするとき、A:スープを作る人、B:麺をゆでる人に分けると効率が良い。それぞれが黙々とスープ、麺を作り、最後の段階でがっちゃんこすれば良いからだ。間違っても、A:湯を沸かしスープを計量する人、B:麺を茹でてスープを混ぜる人などとは分けない。AとBの間でのやりとりが必要となり、分業により余計な仕事が増えてしまうことになる。
効率化を極めていくと、各アクターをなるべく孤立させる必要があるということだ。
例えば、ラーメンを二人で作ろうとするとき、A:スープを作る人、B:麺をゆでる人に分けると効率が良い。それぞれが黙々とスープ、麺を作り、最後の段階でがっちゃんこすれば良いからだ。間違っても、A:湯を沸かしスープを計量する人、B:麺を茹でてスープを混ぜる人などとは分けない。AとBの間でのやりとりが必要となり、分業により余計な仕事が増えてしまうことになる。
効率化を極めていくと、各アクターをなるべく孤立させる必要があるということだ。
- 線引きしてしまうことにより生じる力
ソフトウェア開発での例
効率的なソフトウェアプログラミングを行う上での鉄則の一つが、疎結合である。
ソフトウェアにおいても、作っては直し、作っては直すを繰り返す。もし一箇所の設計変更が、全体へと波及してしまうと、手直し部分が多くなってしまう。各パーツ間の結合を薄く、疎にすることで、分業の効率を上げることが必要になる。切り離してその関連をなくすほど、各々を開発しやすくなるわけだ。
ソフトウェアにおいても、作っては直し、作っては直すを繰り返す。もし一箇所の設計変更が、全体へと波及してしまうと、手直し部分が多くなってしまう。各パーツ間の結合を薄く、疎にすることで、分業の効率を上げることが必要になる。切り離してその関連をなくすほど、各々を開発しやすくなるわけだ。
- 必要性
- システムの複雑化
- 実現可能とする諸条件
- 開発要員の増大
- 再利用可能な資産の蓄積
引き裂かれる個人
分業化された社会の中での個人
集団の中でしか、個人の力を発揮できない。
帰属するしかなくなる、その強制力。
帰属する中で、演じる必要のある[個人]。
自分が追い求める「個人」と、[個人]との乖離の大きさが、苦しみになる。
乖離の中で、苦しんでいる現代人の多さ。
帰属するしかなくなる、その強制力。
帰属する中で、演じる必要のある[個人]。
自分が追い求める「個人」と、[個人]との乖離の大きさが、苦しみになる。
乖離の中で、苦しんでいる現代人の多さ。
効率化されたはずなのに
クレーマーの存在など、仕事の量が増えてしまう不思議
集団について
群れ(ネガティブな集)
分業化、効率化により、個人は余力を手にすることができた。個人として視野を広げるのも良し、すでにある技能を深めるのも自由だ。しかしながら日本人の多くは、個人ただ一人で存在することに耐えられず、組織に帰属することを選んでしまった。家族、地域、会社など、それらの集まりは単なる逃げでしかなかったため、組織内でお互いを理解しようとする動きが生まれない。組織に必要とされたのは、異質な他者ではなく、自分と均質な人間だったのだ。その結果、無意味な同調圧力が生まれ、押しつぶされてしまう人が出てくる。
集まりを求めたはずなのに、孤立を生んでしまっている。
集まりを求めたはずなのに、孤立を生んでしまっている。
→ 孤立を生んだのは社会的な原因もあるだろうが、群れに逃げた個人にも原因がある
コミュニティ(ポジティブな集)
個人の独立を前提とし、他者を受け入れた集を、コミュニティと呼んでみる。(他の言葉の方が良さそう?)