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モーガンたちが「三点交雑」によって作った「染色体地図」のインパクトについて

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 メンデルもそうでしたが、19世紀から遺伝学における主要な発見をした多くの人は、「その発想はなかった」的なアイディアに基づく実験をしています。メンデルの場合は、「種の色や花の形などの遺伝形質をばらばらに分離して考えて、数学的に組み合わせて扱う」です。ふつうは思い浮かびません。

 遺伝形質を担っているのが物質であることを、実験によって証明しようとしたモーガンの着想も、やはり「その発想はなかった」に属します。遺伝情報を担っているのが物質ならば、それぞれの位置を特定して、地図にすることができるはずだ。という、染色体地図にいたる発想です。

 意外かもしれませんが、遺伝現象について、徹頭徹尾、実験だけで究明しようとしたことも、モーガンがラディカルだった点です。再生現象、発生学、遺伝、進化などは、20世紀に入っても「神秘めいた雰囲気」が濃厚で、「疑似哲学的たわごとがはびこっていた」(by.マラー:モーガンの弟子)とのこと。

 とことん実証主義の立場に立つ彼の立場を示すものとして、モーガンが、ダーウィンの進化論の一面だけを強調したヴァイスマンのネオ・ダーウィニズムに、反対していたその理由があげられます。
「いけないのは、ヴァイスマンが実験的証拠なしに新しい仮説を提出したことではなくて、彼の思弁がそもそも、観察および実験によって実証できない種類のものであることだ」
 モーガン(1866-1945)のこの言葉はまさにプラグマティストのそれです。ちなみにジョン・デューイ(1859-1952)と、モーガンとは、ちょうど同じ1904年に、同じコロンビア大学の教授になっていたりします。ちなみに、先のマラー(1890-1967)は、コロンビア大学で講師を勤め後、スターリン時代のソヴィエト連邦に行き、そこで、ルイセンコ(1898-1976)を批判してイギリスに去るという独自の道を歩んでいます。

 「遺伝情報は何で伝わるかって? そりゃ遺伝子だよ。遺伝子は物質かって? 勿論だよ。DNA(デオキシリボ核酸)だろ。そんなの常識」が、常識となるまでは、まだ長い道が続きます。

111202 あしたま#004
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