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『グノーシスについて』
《グノーシス》……それは、
七耀脈の上に咲くという伝説の植物、 《プレロマ草》を原料とした秘薬である。
その調合方法は《D》と共に伝わり、
服用することで身体能力と感応力を高め、 さらには潜在能力すら引き出す効能を持つ。 だが、それらは単なる布石に過ぎない。 この薬の真の力は別にあったのだ。 《グノーシス》は、服用者の精神を 《D》の御心に接続する為の薬なのだ。 |
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《D》は服用者の精神を統合することで
知識を蓄え、成長する性質を持つ。 いずれその知識が《叡智》に至ったとき、 《D》は復活するのである。
さらに《グノーシス》には
改良の余地が残されていた。 服用者の能力を限界まで引き出せれば、 より多くの知識を《D》に供給できるのだ。
それから500年もの間、我が教団は
より効果の高い《グノーシス》の研究…… いわゆる ”儀式 ”を繰り返してきた。 |
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そうして、500年前のの発足時とは
比較できないほどの速度で 《グノーシス》は完成へと近づいたが、 今一歩のところで誤算が生じてしまう。
実験の規模を大きくしたことで
遊撃士やその他の勢力に存在を感づかれ、 各ロッジ、及び教団そのものの壊滅に 繋がってしまったのである。
誠に愚かな事であると言わざるを得ない。
《真なる神》の復活のためには 多少の犠牲は付き物だというのに…… |
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私は、壊滅したロッジから
実験のデータを秘密裏に回収し、 この起源の地クロスベルへと至った。
《グノーシス》の材料である
《プレロマ草》はクロスベル南部の 湿地帯に群生しているため、 材料の調達に困ることはなかった。 また、この《太陽の砦》の深層は 中世の錬金術師の築いた研究施設であり、 数々の高度な設備を備えている。 こうして私は恵まれた研究環境を手に入れ 遂にこの秘薬を完成させたのである━━。 |
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