Spectrum Monitor Waterfall Chart


電離層

電子密度の違いによって、下から順にD層 (60km - 90km)、E層 (100 - 120km)、F1層 (150km - 220km)、F2層 (220 - 800km) の4つに分けられる。
最下層のD層は、夜間には太陽からの宇宙線があたらないため、電離状態を維持することができずに消滅する。
また11年周期の太陽黒点の増減によっても大きく変化する。

電離層による電波の伝わり方

長波は、昼はD層で反射して、D層が消滅する夜はE層で反射される。
中波は、昼はD層で減衰されてしまうため、伝播距離は地表波が届く数十キロ程度に留まるが、D層が消滅する夜は主にE層で反射され、数百から1000キロ以上の遠方まで届くようになる。
短波は、常にD層を通り抜け主にF層で反射される。
VHF・UHF以上の高い周波数(短い波長)の電波は、電離層を通り抜けてしまうので遠くには伝わらない。

極超長波

周波数が3Hz - 3kHzの電波である。波長は100 - 100000kmとなる。
極超長波は大地や水中を通り抜ける。
そのため、軍によって他者に傍受されない安全な通信の手段として使用された。
現在は鉱山での通信の他、潜水艦との交信にも利用されている。
いくつかの観測局が、地震の前に極超長波のスパイク状の信号が観測されたと報告している。
例えば、1989年にカリフォルニア州で発生したロマ・プリータ地震などである。
この現象が地震の早期警戒システムに利用できるとして、地震と極超長波との関係が研究されている。

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最終更新:2011年04月04日 13:45