ハープによる地震予知の可能性について 専門家のコメント

いただいたデータ(編集者注:世界各地の大地震発生時のFluxgate生データのこと)を拝見しました。

確かに3月11日の地震発生時、電離層プラズマの磁束密度に変化が見られます。前日にも大きな変化が見られていますので、プレート変動に伴う地磁気の変化が電離層プラズマに影響を与えており、これは地震予測に使えそうです。

プラズマや電磁波で地震を引き起こしているというよりは、地震に伴う岩盤のずれによる電磁波の発生が、プラズマを作ったり、当然地磁気にも変化を起こしたりしますので、その結果、地磁気の変化に敏感な電離層にも変化が現れるわけです。

マイクロ波は電離層プラズマで反射されます。この装置のデータからは、電離層プラズマに向けマイクロ波を照射し、跳ね返ってきたマイクロ波を測れば、地磁気変動が観測できるということが言えます。

このデータには、電離層プラズマをマイクロ波干渉計などで見ていれば、地震予知に利用できるということが示されています。

ちなみに、昔は通信衛星がなかったので、この電離層での電磁波反射を利用して地球の裏側との通信を行っていました(ハム)。地震で岩盤(プレート)が動く際には地磁気に変動が起きますので,それが上空の電離層プラズマに影響するわけですね。

(プラズマ物理科学者(匿名)によるコメントを編集・抜粋)

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最終更新:2011年04月19日 16:38