【盗作問題関係】
日垣隆氏の盗作事件 大石英司(46歳)著述業
日垣隆という気鋭のジャーナリストがいらっしゃる。昨年暮れ、『すぐに稼げる文章術』という新書を
幻冬舎から上梓された。
ところが、その本の中に、盗作があるのではないかと暴いた一読者がいて、ブログ上での告発がなされた。
私はさっそく日垣氏の著作と、盗作されたとされる大学教授の両方の本を入手した上で、今回盗作の被害者
とされた著者に連絡を取った。すると、これは間違いなく盗作なので、版元の編集部より幻冬舎に抗議する旨
の返事をちょうだいするにいたった。
そして7月半ば、経緯を自分のブログ上で公開した。
私のブログにはそれ以降、マスコミ各社からのアクセスが多数確認されたが、いまだに日垣氏の盗作疑惑の
記事はどこにも出ていない。ちなみに同じく幻冬舎新書で同時期に、盗作とされる事件が別にあり、こちらは
一部の新聞で記事になった。
私が言いたいのは、そのことではない。日垣氏は自らが発行するメルマガで、いまだにそのような出来事が
あったことを公にしていない。はたして、ジャーナリストの矜持とは何だろうか?
かつて日垣氏は立松和平氏の盗作の発覚に際し『週刊エコノミスト』のコラムで、立松氏は作家を辞める
べきだと書き、それを再録した『敢闘言』という文庫では、このような事件が起きたときは「言い訳がどう
なされるかで決まる」と補記して喝破した。
日垣氏本人による言い訳がすみやかになされることを期待しているのは、私一人ではないと思う。
『週刊金曜日 2007.11.9(678号)』
『すぐに稼げる文章術』盗作批判を受け、第4刷でこっそり書き換え
p.78~79(第3章 【中級編】実務文はこう書けば生まれ変わる)
《第1刷~第3刷》
好きな人のタイプについて「優しい人がいい」とか「8歩下がってついてくる人がい
い」と言ってもらうよりも、嫌いなタイプを3つ挙げてもらったほうがその人の本質がわ
かるものです。何かのテーマにつき賛成の意見を3つ挙げても論点がはっきりしない場合、
反対の意見を3つ挙げてもらうと良いでしょう。
これは半ば冗談ですが、エッセイと論文は以下のように書き換えができます。
①「このあたりについて考えてみたい」(エッセイ)
↓
「本節では以上のことが論じられる」(論文)
《第4刷》
好きな人のタイプについて「優しい人がいい」とか「8歩下がってついてくる人がい
い」と言ってもらうよりも、嫌いなタイプを3つ挙げてもらったほうがその人の本質がわ
かるものです。何かのテーマにつき賛成の意見を3つ挙げても論点がはっきりしない場合、
反対の意見を3つ挙げてもらうと良いでしょう。
また例えばエッセイから論文へは、以下のように書き換えができます(山内志朗氏
「ぎりぎり合格への論文マニュアル」を参照)。
①「このあたりについて考えてみたい」(エッセイ)
↓
「本節では以上のことが論じられる」(論文)
《第1刷~第3刷》
◆日垣隆『売文生活』(ちくま新書)
なぜ文章が売り買いされるようになったかということについて、実証的に書かれた一書
です。
◆同前『知的ストレッチ入門』(大和書房)
仕事を効率的に進めたい方、インプットやアウトプットの速度を上げたい人、必要なも
のをすぐに取り出せるようにしたいとご希望の皆様に。
◆丸山健二『まだ見ぬ書き手へ』(朝日新聞社)
(以下略)
《第4刷》
◆日垣隆『売文生活』(ちくま新書)
なぜ文章が売り買いされるようになったかということについて、実証的に書かれた一書
です。
◆山内志朗『ぎりぎり合格への論文マニュアル』(平凡社新書)
文字通り「ぎりぎり」だった大学生の長男にこの本をプレゼントしたところ、本当に次々
と小論文をクリアできるようになりました。多謝。
◆丸山健二『まだ見ぬ書き手へ』(朝日新聞社)
(以下略)
最終更新:2011年06月13日 17:13