伝説の記念撮影日記、復活!!

2011年03月11日

東北地方太平洋沖地震/麺処花田@池袋にて辛味噌七の味玉/東北地方太平洋沖地震/


 今日、こんな大地震が起きるとは誰一人として予想できなかったことでしょう。


 午前中の仕事を切り上げてお昼、ここ何日かで急に思いたった随分と伺っていない麺処花田@池袋(豊島区東池袋)へ向かいました。
 池袋駅から向かうと最後に左手に曲がってお店なのですが、曲がろうとして徐々に店先が見えるはずが徐々に待ち行列が見えてきました。
 数えてみると店先に十人、店内も数えてみると十人、ちょうどランチタイムとは言え、並んでいますねぇ。
 しばらくして店内へ、ネット情報だと店主さん以外が調理されている時間帯もあるらしいので右手の厨房に目を向けると店主さんがいらっしゃいました。
 「ずいぶんと久しぶりじゃないですか」と視線を向けてきたので、「こんにちわ」と会釈しました。


 厨房は店主さんと開店当初からの店員さん、接客をメインにこなす店員さんの三人体制、もの凄く忙しい中でもお客さんに対する声かけは忘れていません。
 テーブルの様子がだいぶ変わっていて、テーブル下に荷物置きも用意されていました。
 入り口近くの調理場近くにやっと席に座れ、渡されたお冷やで一息ついて出来上がりを待ちます。
 一杯作るの十分程度かかるのですが、並んでいる間に食券を渡してあることもあって、席に着いて数分で辛味噌七百九十円の味玉百円が目の前の厨房から直接、手渡しされました。


 野菜とニンニクは大盛りサービスなのですが、野菜だけ大盛りをお願いし、ランチタイムはサービスされる半ライスはお願いしました。
 食材の構成は開店当時と同じように思えましたが、スープの粘度は同じままで味がより一体感を増した感じ、以前も旨かったけどさらに旨くなっていて、これだけお客さんが並ぶのも納得してしまいます。
 三河屋製麺製の中太麺がこれまたスープに合っていて旨い、やっぱりラーメンだから麺が旨くあるべきだよな。
 柔らかいチャーシューは相変わらず旨い、大盛りを頼んだ野菜は殆どがモヤシだけれども味噌スープが良く馴染んでいてとっても旨い。



 麺を殆ど食べたところでライスンイン、かなりスープが多いのでおじやにもならないけれどもとっても美味しかったです。
 最後はドンブリを持ってスープまで飲み干してしまってご馳走様でした。


 さすがにランチタイムでは店主さんと話す時間は取れないですね、夜の遅い時間なら少しはお話しできそうかな。

 会社で仕事をしていると、十五時頃(正しくは十四時四十五分頃)、突然揺れ出して「また揺れているなぁ」と構えていたらちっとも揺れが収まらなくて、椅子が動いて机に掴まっていないと離れていってしまいそうなくらい。

 いやぁ、これはまずいなぁと立ち上がって椅子から離れるとパソコンは倒れる、棚からバインダーは落ちてくる、と人生始まって以来の立っていられない地震。
 揺れが止まるとすぐに館内放送が入ってビルの外に出るようにと、エレベーターは当然使えなくて歩いてビル裏の駐車場に行くと見渡す限りの人が避難していました。
 ツイッターやワンセグで宮城県沖で地震があったことが分かっていたけど、東京が無事だという保証はない。
 しばらくして少しずつビルに戻るように指示があり、通りかかった飲食店のテレビを見たら現地の映像が流れていました。
 東北地方太平洋沖地震、映画とかテレビの企画番組ではない、本当に揺れて、震源地近くでは数え切れない人が亡くなっているのだ。

 既にJRは全線で運休停止しており、我が小田急線も同じように止まっている、再開予定は未定で踏切事故とかポイント故障とは違って全路線を再確認しないと運転再開できない状況でしょう。
 こんな状況で仕事を出来るほどの精神は持ち合わせておらず、通り一辺倒の情報収集をする間に自分はどうしたものかと考えました。
 安全第一ならば速攻で近場のホテルやカプセルホテル、ネットカフェに泊まるべきだけど、東京ってホントに安全なのか思った。
 本当に安全だとしても、どうしても宿泊施設に泊まらざるを得ない人もいるはずだから、そういう人のために一室空けることにして、自分は歩けるところまで歩くことにしました。
 終電までの間には小田急線も復旧するだろうという甘い読みもあって、先ずは下北沢駅まで歩くことにしました。


 途中、たまたま公衆電話があったので自宅に電話してみると一発で繋がり、お互いの無事を確認し、歩けるところまで歩いて泊まるか電車が復旧したら帰るよと。
 アイフォーンの地図機能に従って下北沢駅に着いたのは一時間半後、線路の上を歩く人を防ぐために小田急線の工事関係者が線路を見張っていました。


 その後、豪徳寺駅を過ぎて山下駅にさしかかるとホームに電車が止まっていました。

ちょっと一休みも兼ねて一枚、記念撮影。

 住宅街を歩いているときはひとりぼっちが多いけど、駅の近くでは大勢の人が歩いて帰宅しています。


 休憩無しで歩き続けることは不可能なので、経堂駅近くのドトールに入りました。
 なんだかんだで二時間半歩いたことになるのですが体力も足の調子も全く問題ありません、けれど問題が出てからでは遅いのでコーヒーで暖を取り、バームクーヘンを食べました。
 三十分ほど歩いて出発、店内は近場の人がのんびりとコーヒーを飲んでいました。

 成城学園前駅を過ぎて歩いていると、知らないけれどもそれなりにしっかりしていそうなラーメン屋さんが何軒もあって、でも、お店の存在を知らなくて。
 駅からちょっと距離があるから中々来られないけど、いつか食べてみたいなぁと歩き過ぎていると、ついに多摩川が見えてきました。


 時計を見ると「まだこんな時間かよ」とがっかりしてしまうから見ないようにしていたんですけど、アイフォンでマップを見ればつい時計に目がいってしまうし、こんな私にも安否を気にしてくれる人が少なからずいて連絡が入ってくるし。
 携帯電話や携帯メールは全く使い物になりませんが、ツイッターのTLやDMは普通に使えるので、連絡したりされたり。
 そして多摩川を渡れば神奈川県です。

 まだまだ歩けそうでしたけど、もし余震が来て「絶対に歩かなければならない」状態になったときのことに備え、全ての体力と気力を使い切ってしまうわけにはいきません。

 当初、町田まで歩いて中本町田でラーメン食べてからネットカフェかビジネスホテルに泊まろうと考えていたのですが、(多摩川を越えて最初の駅である)登戸駅で町田駅までの徒歩時間を調べてみると三時間、既に五時間近く歩いて二十一時半過ぎ、閉店時間に間に合いません。
 仕方なしに登戸駅周辺を散策したけど宿泊施設は見つからず、二十二時過ぎに向ヶ丘遊園駅に着いてやっと一軒のネットカフェを見つけました。
 が、満席らしくて外待ちが出来ていて、あんまりお腹は空いていないけど軽く食べておくかと、近くの吉野家に入りました。
 牛鍋丼二百八十円の豆腐増し五十円、いつもなら紅生姜をたっぷりのせて食べるのですが、今日はそのまま何も掛けずにゆっくりと租借して食べました。


 ツイッターを見ていると小田急線は本日中の運転再開を断念したとのことで、残念だけどここまで、とネットカフェの待ち行列に並びました。
 並んで待っていると少しずつお客さんが帰っていくらしく、少しずつ店内に呼ばれます。
 時々アイフォーンでツイッターを見ていたのですが、「小田急線、運転再開の目処が立った」と流れてきて、線路に止まっている電車を見ると車内灯が点いています。
 慌てて改札に行って駅員さんに確認すると二十四時に発車するとのこと、小田急線ありがとう、ツイッター万歳。

 どうしても帰りたかったワケじゃないけど帰れてしまった。
 最寄り駅からはタクシーで、帰宅したら二時を過ぎていました。
最終更新:2012年01月17日 13:15