夢のような場面
朝陽にゆり動かされて
寝返りをうったら
やよいの寝顔があるなんて
そんな夢みたいな場面は
憧れるだけで終わるのでしょうか
ねぼけまなこのやよいが
目をこすりながら
Morning coffee を入れるなんて
そんな夢みたいな場面
憧れるだけで終わるのでしょうか
西日に浮かぶ
昔みた少女マンガの主人公のような
やよいの後姿を見ながら
こんなことを考えているのは
僕だけなのでしょうか
証 -あかし-
陽介とやよいは
愛し合っているという証を
確かめるために
唇を重ねた
時はゆるやかに
そしてとても優しげに
静へと向かった
この時を
待っていたかのように
陽介とやよいの愛は
太陽にも負けぬ位に
激しく燃え上がった
やよいの口の中に
この世の中で
一番甘くて暖かな
愛が息づいていた
何も言葉交わすことなく
二人は
じっと抱き合ったまま
永遠の時へ身を沈めて
静かに余韻を楽しんでいた
ー 香り ー
今朝も香っていたんだよ
朝陽の中でやよいを待っていて
やよいがそばにきたとたん
香りだすんだもの
きっとやよいだけの香りだよ
たとえようのない香りだよ
花にはたとえられないさ
こんなきれいな花は知らないしね
ましてや人造物には比べたくもない
だれがなんといっても
やよいは僕の彼女なんだもの
とってもいい香りだよ
あの初夏の日に体育館のそばで
この香りにひきよせられたのかもと
ふとそんな気もかすかにしました
最終更新:2011年12月30日 21:24